【2017年/第35回】
理容師・美容師国家試験合格発表

公開日:2017年3月31日(金)13:00


【第35回】全国の美容専門学校別が発表されたので一覧にしてみた >>

◆理容師・美容師国家試験の概要

年2回、春と秋に試験の合格発表が行われる、美容師国家試験と理容師国家試験。
ついに第35回を迎えた今年も、理容師と美容師の国家試験の合格が理容師美容師試験研修センターより発表された。
基本的に学校の卒業シーズンである春回の方が受験者数も合格率も高くなっている。双方で内容や難易度に差はない。

試験を受ける人数は全体的に年々減ってきており、逆に合格率は上がっている。
春の美容師なんかは90%弱が当たり前となっており、美容師の専門学校の質が上がってきていることが想定できる。
理容師の合格率が美容師より低いのは、専門で行っている学校が美容師に比べて低いこと、またカミソリ等を扱うためとされている。

理容師や美容師の受験者数自体が減っているのは業界が衰退しているわけではなく、むしろサロンの数は年々増加傾向にある。
今では美容師の専門学校もバリエーション豊富で、自分に合った学校も探しやすい。
学校も試験も全国にあるので、どこに住んでいても目指せる上、比較的試験の難易度も低い。
特に国家試験ということで、安定性で言えばピカイチ。


◆美容師国家試験【春】

◆美容師国家試験【秋】

◆理容師国家試験【春】

◆理容師国家試験【秋】

※公益財団法人理容師美容師試験研修センターより

◆理容師・美容師国家試験の傾向や合格基準

試験の内容は実技と筆記に分かれており、第35回美容師国家試験の実技はカッティングとオールウェーブセッティングについて行った。
評価基準としては技術ももちろん重要だけど衛生面の大切さが大きいと、実際に試験を受けた人は語る。

試験の合格基準は、筆記試験が50問中30問以上の正解があること。またそれぞれ分かれているジャンル毎で無得点がないことも条件。
実技は基準が統一されていて、減点方式で何点減点されたかで合否が決まる。
いくら総合点が高くても、筆記のある科目で0点だと合格できないので、やはり専門学校で体系的に学んだほうが合格率が高くなるのが想定できる。
また実技試験がある以上、練習する環境が必要な上、受験資格に認定校への通学があるため行かなければいけないのだけれど……。

◆それぞれの専門学校の合格率

それでは3月31日(金)時点で、美容系人気ランキングTOP10内の学校の合格率を見てみよう。
学校によっては模試の結果で試験を受けさせない場合もあるようだから、合格率だけではなく受験者数の数にも注目。
もちろん実情は学校に聞かなければ分からないから、事前確認もしっかり行っておこう。

山野美容専門学校/東京
受験者数合格者数美容師国家試験合格率
732名620名84.7%
東京モード学園/東京
受験者数合格者数美容師国家試験合格率
50名49名98%
大阪モード学園/大阪
受験者数合格者数美容師国家試験合格率
47名45名95.7%
グラムール美容専門学校/大阪
受験者数合格者数美容師国家試験合格率
319名315名98.7%
ベルエポック美容専門学校/東京
受験者数合格者数美容師国家試験合格率
104名95名91.3%
名古屋モード学園/愛知
受験者数合格者数美容師国家試験合格率
44名42名95.5%
東京美容専門学校/東京
受験者数合格者数美容師国家試験合格率
82名73名89.0%
大阪美容専門学校/大阪
受験者数合格者数美容師国家試験合格率
145名105名72.41%
東京ビューティーアート専門学校/東京
受験者数合格者数美容師国家試験合格率
96名95名99.0%

※厚生労働省発表、第31回実績

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◆管理人のコメント

誰もが一度はお世話になっていると思う理容師や美容師。
最近では低価格のスピードカットをウリにするお店も増えてきて、さらに色々な世代の人に利用されるようになった。
もちろんおしゃれな美容室は依然たくさんの人が利用しており、高級志向のお店も街で見かけることが多い。
美容師については髪の毛に関すること以外、美容に関することのエキスパートとしても活躍できる。
エステやブライダル、ファッションなんかももちろんのこと。
専門学校では美容師の国家試験を目指しつつエステのことを学んだり、途中でネイリストの道に専念したりと色々な道を選べるのが嬉しい。
次回、第36回理容師・美容師国家資格の詳細は5月1日に公開されるそうだ。
これから学校に入る人も試験を控えている人も、しっかり過去問等もチェックして対策していこう。


文責:七文

更新日:2017年5月08日(月)16:30