慶應義塾大学は、福澤諭吉の実学精神を受け継ぐ伝統ある大学として知られています。
創立から150年を超える歴史ある学び舎として、あらゆる分野への深い教育が行われているのが特徴です。
そんな慶應義塾大学に入学したいけれど、「入学金や学費が負担になっている」という方もいるのではないでしょうか。
経済的な面で慶應義塾大学への入学が危ぶまれるときには、大学内外に用意されている奨学金制度を活用することがおすすめです。
特に慶應義塾大学には充実した奨学金制度が準備されているため、条件を満たすことで奨学金によるサポートを受けやすいでしょう。
こちらでは慶應義塾大学における奨学金について解説しますので、経済的な困難を感じるときには参考にしてみてください。
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慶應義塾大学の奨学金制度の特徴
慶應義塾大学は、総額240億円にもなる国内最大規模の奨学基金を有しています。
運用益を給付型奨学金の財源として活用しているため、学内で支給される奨学金の全てが返済不要となっているのが特徴です。
奨学金の種類も多数あり、現在も学部や研究科独自のものを含めて110種以上から選択ができます。
奨学金の給付実績も公開されていて、2022年度には総額で10.8億円、2,330名を対象に支給が行われました。
充実した奨学金のもとで安心して学業に専念できるのは、慶應義塾大学の魅力のひとつです。
参考:慶應義塾大学 2022リーフレット
奨学金:[慶應義塾]
慶應義塾大学の学内奨学金について
慶應義塾大学は、独自の奨学金制度を大学内に設けています。
さまざまなニーズに応えられる環境が整っているため、家庭事情や目標に合わせて各種奨学金に申請をすることが可能です。
例えば慶應義塾大学には、以下のような奨学金があります。
<学問のすゝめ奨学金>
首都圏外から慶應義塾大学への入学を目指す学生を対象とした奨学金で、入学年度を含めた4年間給付を受けることができます。(毎年継続審査あり)
一般入試が行われる前に認定の合否が出るため、経済的な問題を解消した上で試験に臨めるのが特徴です。
年額60〜90万円(学部ごとに異なる)が給付され、成績優秀者に当てはまる場合は2年目以降金額が増額されます。
<慶應義塾大学修学支援奨学金>
家庭の事情によって、経済的に修学が難しくなった学生に向けられた奨学金です。
大規模な自然災害による被災を原因にした経済困窮も対象となり、予期せぬ経済状況になった際に申請が検討されます。
給付金額は学費の範囲内で設定され、平均で年30〜40万円程度になります。
受給期間は1年間となっていますが、満了後に再申請も可能です。
<指定寄付奨学金(経済状況重視型)>
慶應義塾大学の卒業生団体の三田会などをはじめとした、多くの塾関係者の寄付によって成り立っている奨学金です。
年額で10〜60万円(奨学金によって異なる)の給付が受けられ、1年間の受給後再申請が可能となっています。
<慶應義塾大学給費奨学金>
成績および人物が優秀と認められる学部生を対象にした給付金で、2年生以上の場合に申請が行えます。
勉学の意欲が高いにも関わらず、経済的な理由で修学が難しいと認められた場合に支給されます。
受給期間は再申請可能な1年となり、金額は25万円もしくは50万円です。
<慶應義塾維持会奨学金>
慶應義塾維持会会員によって運用されている奨学金で、学力と人物に優れていながら経済的に困窮している学生を対象に支援します。
申請時に学力による要件が設定されていたり、首都圏よりも地方出身者が優先して採用されたりするなどの特徴があります。
金額は50〜80万円(学部ごとに異なる)となり、受給期間が1年間で再申請も可能です。
上記のような独自の奨学金に加えて、「日本学生支援機構奨学金」や民間団体・地方公共団体奨学金が準備されています。
そのほか経済支援制度として、「慶應義塾大学教育ローン制度」や「生活福祉資金・教育支援資金」などを申請可能です。
参考:奨学金:[慶應義塾]
慶應義塾大学に学費免除はある?
慶應義塾大学には上記のようなさまざまな奨学金制度がありますが、学費の免除制度はありません。
学費を負担に感じる場合にも、奨学金を申請する必要があるでしょう。
一方で、慶應義塾大学は2020年度より開始されている「高等教育の修学支援新制度」の対象校となっています。
所得金額に基づいた区分ごとに、入学金や授業料が免除されるのです。
例えば第I区分では、入学金が20万円、授業料が70万円減免され、日本学生支援機構より給付奨学金が支給されます。
参考:高等教育の修学支援新制度:慶應義塾大学塾生サイト
慶應義塾大学医学部独自の奨学金制度
慶應義塾大学の医学部にも、独自の奨学金制度が設けられています。 医学生として学習を行う意欲のある学生を、経済的にサポートする環境が整っているのです。 例えば「慶應義塾大学医学部人材育成特別事業奨学金」では、一般入学試験の成績上位者10名程度に奨学金が支給されます。 年間200万円、4年間の総額で800万円のが支給され、返済の義務がありません。 そのほか、以下のような奨学金制度が医学部生向けに紹介されています。
・医学部奨学基金奨学金 ・医学部贈医奨学基金 ・医学部教育支援奨学金 ・医学部教育支援奨学金(経済支援) ・医学部研究医養成奨学金 ・総合医学教育奨励基金奨学金 ・ゴールドマン・サックス海外留学支援奨学金
参考:奨学金制度:入学希望の皆様:慶應義塾大学医学部・医学研究科
医学部2~6年生を対象とした奨学金:奨学金制度:入学希望の皆様:慶應義塾大学医学部・医学研究科
まとめ
慶應義塾大学は勉学に誠心誠意向き合う学生のために、さまざまな奨学金を準備しています。
誰でも給付のチャンスがあるので、慶應義塾大学の入学時には条件を満たした上で申請を行うことも検討してみましょう。