専門学校と大学と短大について、
それぞれのメリットとデメリットを
徹底解剖!

高校を卒業するとき、進学をする場合は進路選択の道として大きく3つ、専門学校と大学と短大がありますよね。
「親や先生がいうからとりあえず大学から探そう。」「ミュージシャンになりたいから専門学校に行きたい。」
動機は様々あるとは思いますが、専門学校と大学と短大は似ているようで特徴は全く違います。
しっかり違いを見極めて、先入観なく自分に合った進学先を選択しましょう!

専門学校のメリット

就職・資格はお任せ!目指す分野や職業が決まっているなら専門学校!
専門学校は特定の業界・職種に特化したカリキュラムを組んでいる学校です。
在学年数は基本は2年ですが1年~4年制と幅広く、希望すれば追加で2年の研究科に、といった学び方もできます。

興味のある分野に特化して学べる分、モチベーションが維持しやすいです。
また講師も現役のプロであることが多く、就職後の生の様子を在学中に知り、経験することが可能となっています。
3種の中で一番就職先の現場に近く、必要な資格から役に立つ資格の取得も徹底的にサポートしてくれるため、資格取得率と就職率は非常に高いです。
特に業界人とのコネクションが作れるというのは、専門学校ならではのポイントでしょう。

実習時間が長いのも大きな特徴の一つです。
実習のための設備も充実しており、PCを扱うような分野では1人1台ノートPC支給等も珍しくありません。
また1クラスが少人数であることが多いため、講師との距離が近く学ぶ意思があればあるほど吸収できることも多くなります。

学校や学科が各分野に特化しているため、同じ志を持っている分、友達や仲間を作りやすい強みもあります
卒業後も同分野で働くことが多くなるため、コミュニティを広げるのが難しい社会人でも人脈の基盤を作ることが出来ます。

POINT

興味ある分野で就職したい、資格を取りたい!と思っている人にオススメ!
大学や短大より最新設備がそろっており、講師との距離が近くサポートが手厚い!
実習も豊富で実際に働き始める前から感覚をつかみやすい!

専門学校を検索する

大学のメリット

広く学べて充実のキャンパスライフ!汎用性を選ぶなら大学!
大学は一般的に4年間、医学部等の例外は6年間通うことになります。
大学によって設置学部は異なり、単科もあれば総合大学もあるため、特化して学びたい人もなかなか進路を決められない人もまずは大学が候補となるでしょう。

そんな大学のメリットとしては、自分の興味のある授業を選択して履修できることが一つあります。
専門学校ではメインのカリキュラムに加えて選択が数個、ですが、大学は必修さえとっておけばあとは必要な単位を取得できるように自分で自由に組むことが出来ます。
必修じゃなければ嫌いな科目を取らない、という選択も可能です。
また学校によって留学や実習で単位が賄えたり、図書館やインターネット設備といった汎用性の高い設備が整っているなど、自身で学ぶための環境が揃っています。

自由が利くため旅行のための長期休暇や間の部活動などの時間を確保しやすく、地域との交流が深い傾向にあるため地元就職にも強いです。
人生最後の夏休みと表現される大学は様々なことを自分から動かなければいけないため、自立心も養うことが出来ます。

POINT

一般教養を広く学べるとともに、興味があればある程度自由にカリキュラムを組める。
学問を修めるのに適した環境が整備されている。
アルバイトやサークルといった自分の時間を確保しやすい。

専門学校を検索する

短期大学のメリット

短期大学は2年~3年間で大学と同じように一般教養と学科による専門分野を学ぶところです。
何より早く卒業して社会に出ることが出来るのが強みであり、在学が少ない分かかる費用も抑えることが出来ます。
大学が凝縮されているイメージのため遊ぶ時間はそれだけ減ってしまいますが、それだけ社会人経験を早く積むことができ、より実践経験を求められる業界では有利です。
また大学と比べれば学生の数が少ないため、窮屈な思いをすることがなく、先生やサポートチームと連携がしやすいです。
忙しいことがメリットと感じる人も多く、大学で無駄に遊んでしまうかもしれない自分を律するために進路選択する人もいるようです。

POINT

在学期間が短いため、早く卒業でき、学費を抑えることも出来る。
忙しい学生生活でスケジュール管理能力が養われる。
先生との距離が近く、授業の不明点や就職等について相談しやすい。

専門学校を検索する

専門学校のデメリット

就職と資格に強い専門学校ですが、特化している分やはり相応のデメリットがあります。
まずは専門分野に特化したカリキュラムである分、一般教養は学べないということです。
それは同時に専門学校で学ぶ以外の業界知識がほぼゼロになってしまうことを意味するため、途中からの方向転換が難しくなります。
対象の業界以外の分野就職も可能ではありますが、一般企業に就職をする際には大学と比べると不利になります。
またカリキュラムが比較的密に組まれているため、大学に比べると自由な時間の確保が難しいです。
入ってから後悔しても損をする以上は、入学前にしっかりとした調べをしておく必要があるでしょう。

なお大学を卒業することで得られる称号に学士がありますが、専門学校では専門士となり、学士の方が有用とされいます。
しかし4年制専門学校で得られる「高度専門士」が生まれたことで、称号の差は是正されました。
※高度専門士についてはこの下で解説!

POINT

カリキュラム以外の学問については独学で学ぶしかない。
進学先の専門学校が強い業界以外への就職は難しい場合がある。
分野によっては座学と実習と資格試験対策に追われ、自分の時間の確保が難しい。

大学卒業と同等の資格
【 高度専門士 】が取れる専門学校もあるよ!!

【 高度専門士 】とは

高度専門士とは専門学校の中でも4年制の学科を卒業することで得られる称号です。
1~3年間では専門士となりますが、これは大学で取得可能な学士と比べると就職のしやすさに差が出ることもありました。
しかし高度専門士は専門技能を長期間かけて深く修めていることが改めて認められ、採用前後の格差が是正されます。
また高度専門士を取得していれば今まで専門学校卒業では不可能だった、大学院への進学も可能です。
さらに専門技術や知識に磨きをかけたいときに、仕事を通してではない新たな選択肢が確立されました。
取得できる専門学校はまだ多くありませんが、その中でも一部の学校をご紹介します。

【 高度専門士 】とは

高度専門士とは専門学校の中でも4年制の学科を卒業することで得られる称号です。
1~3年間では専門士となりますが、これは大学で取得可能な学士と比べると就職のしやすさに差が出ることもありました。
しかし高度専門士は専門技能を長期間かけて深く修めていることが改めて認められ、採用前後の格差が是正されます。
また高度専門士を取得していれば今まで専門学校卒業では不可能だった、大学院への進学も可能です。
さらに専門技術や知識に磨きをかけたいときに、仕事を通してではない新たな選択肢が確立されました。
取得できる専門学校はまだ多くありませんが、その中でも一部の学校をご紹介します。

【 高度専門士 】資格が取れる専門学校はこちら!

文化服装学院

line

東京都渋谷区代々木3-22-1
03-3299-2275

4年制のファッション高度専門士科で、高度専門士が取得可能です。定員は100名。1・2年で基礎を学び、3・4年でそれぞれの適性に合わせながら応用を学びます。卒業時には就職の他にも、文化ファッション大学院大学へ進学してさらに知識・技術を深めていく進路が選択可能です。

▼ 文化服装学院を知ろう! ▼

ハリウッド美容専門学校

line

東京都港区六本木6-4-1 六本木ヒルズ ハリウッドプラザ
0120-083394

美容科の高度専門課程でスタイリストデビューを目指しながら高度専門士を取得することが出来ます。 美容師国家資格を取得した後はサロンに入社してから地道にトレーニングを積むのが基本ですが、この課程では直営サロンでの実習を積むことでより効率的にスタイリストを目指すことができます。

▼ ハリウッド美容専門学校を知ろう! ▼

大学のメリット

大学は専門学校と短期大学に比べて在学期間が基本的に長いため、学費がかさむというデメリットがあります。
また、カリキュラムに自由があるメリットがある反面、授業には定員が設定されているため、人気なものだと希望しても取れないケースがあります。
他には自由な分、単位の管理も自己責任です。早めに取得しておけば4年生はまるまる授業に出なくても大丈夫、ということもあればその逆で、卒業単位が足りなくて就活もままならない、なんてことにもなりかねません。
能動的に動かないと何も得られず、時間とお金を浪費した4年間になるばかりか、卒業さえできない可能性もあります。
夜勤のアルバイトや飲み会で生活リズムを崩すこともあり、公私ともに自己管理が出来る自立した人じゃないと、大学で得られるものは少ないかもしれません。

POINT

在学期間が長いため、費用がかかる。 希望した授業を受講できないケースもある。
自己管理が出来ていないと全てが無駄になる可能性がある。

短期大学のメリット

短期大学は専門学校と同等の在学期間で一般教養も学ばなければいけないため、他2種よりも忙しくなるのが特徴です。
ほぼ毎日授業が詰まっており、必要な単位も多いため、なかなか自分の時間を確保できない点がデメリットです。
また大学に比べて規模が小さいため、施設の狭さや設備への物足りなさを感じる方が多いようです。
その忙しさの割には4年制大学卒業がエントリーとなっている企業へは就職できないという点も、デメリットとして挙げられます。

POINT

とにかく短期間に多くの授業が詰まっており、忙しい。
規模が小さいため、施設や設備が十分でない場合もある。
就職できる企業が限られるため、進路選択の時点で先を見据えておく必要がある。

ネットの記事に惑わされず
やりたいこと、将来像を掲げて自分に適した進路選択をしよう!

それぞれのメリットとデメリットを上げてきましたが、結局一番いいのはどこかと言えば、それは人によります。 いずれもいいところ悪いところはハッキリしていますが、人によってはメリットもデメリットに感じたり、デメリットが全然気にならないこともあるでしょう。
世間ではやはり迷ったら大学、という風潮がありますが、やりたいことが多くて迷っているなら正解ながら、ただ単にどうしたらいいか分からないだけなら大学はやめた方がいいでしょう。
ゲームが好きだからという理由だけでゲーム系の専門学校に行っても、恐らく実際の仕事とのギャップについていけず挫折してしまうかもしれません。自分が何をしたいのか、将来どういった仕事・暮らしを目指すのか、進路選択の段階で考えておくのが一番重要です。

専門学校を検索する