ブライダルスタイリストになるには

高校生がブライダルスタイリストになる為に必要な資格はありません。ブライダルスタイリストとして働く為に必要な知識や技術を身に付けるには、専門学校のブライダル科を専攻するのが一般的です。ブライダルに関する知識や技術を学ぶことでブライダルスタイリストになるのに役立ちますが、一方で美容師の資格を取得する方法もあります。

ブライダルスタイリストと美容師にはどういった関係があるのかと思われるかもしれませんが、新郎新婦のコーディネートを行うにあたって服装を引き立たせるヘアメイクや着付けが出来る技術は非常に重宝されます。

一般的な方法でブライダルスタイリストを目指しても構いませんが、美容師の資格はブライダルスタイリストとして即戦力になれるほどの有効的な資格なので、取得を目指しておいて損はないでしょう。

なお、ブライダルスタイリストとして働くにあたって必要なのは、いかにウエディングドレスに対する興味や愛情があること、そして新郎新婦に気持ち良く式を挙げてもらえるような接客技術やコミュニケーション能力です。

一般的な方法でブライダルスタイリストを目指す人はもちろん、美容師になるわけでもなく美容師の資格を取得してまでブライダルスタイリストを目指したのですから、相当な思い入れがなければ到底務まらないでしょう。ヘアメイクや着付けを行うことによって新郎新婦にとって一生の思い出になる結婚式を挙げる手伝いが出来るのが、ブライダルスタイリストの喜びとなります。

結婚式の当日までに新郎新婦に最適な服装をコーディネートしますが、当日は新郎新婦の衣装の着付けや結婚式の合間のお色直しなど休む暇はありません。式の進行に合わせていかにスムーズに行動出来るかが重要です。

ブライダルスタイリストの就職先は基本的にホテルのブライダル部門や結婚式の専門施設、そしてウエディングドレスのレンタルショップなどです。学校を卒業した後も知識や技術を学ぶ毎日であり、しばらく経験を積んだ後に独立することも可能です。

ブライダルスタイリストの主な仕事は、結婚式を控えている新郎新婦の衣装のコーディネートを行うことです。

新郎新婦の衣装をコーディネートする前にカウンセリングを行い、希望や要望に沿った提案を行います。何でも適当な衣装を選べばいいというものではなく、式場の雰囲気や季節感を重視したり新郎と並んだ時のバランスなどを考慮しなければベストなコーディネートとは言えません。

時には結婚式に参列する親族のコーディネートを行うこともあり、美容師の資格を取得しているならヘアメイクを行うこともあるなど基本的に忙しく立ち回ることになります。ブライダルスタイリストとして一番重要なのは、主に新婦にとって最高の1日を送れるように最大限の気配りをすることです。

新婦の希望や要望に沿ったドレスを選び、新婦がドレスを試着して気に入ったドレスを選ぶまで付き添い、結婚式当日はドレスの着付けやお色直しを行うなど重要な仕事ばかりです。

ブライダルスタイリストの収入は、20歳など若い時から働くことが出来るものの平均月収が17万から19万とそこまで高くありません。

しかし、実力や勤務先の規模によっては仕事量に応じて収入が増える傾向にある為、場合によっては300万から400万ほどの年収が得られることもあります。ただ、近年は結婚式を挙げる回数が減ってきている為、収入が上がりにくいといった状況になっているので美容師など他の資格を目指した方が収入アップに繋がるでしょう。

ブライダルスタイリストの評判は比較的高いです。

これから結婚式を挙げる新婦の為にベストなドレスをコーディネートすることで、一生の思い出に残る手伝いが出来るのが大きなやりがいへと繋がる仕事です。結婚式当日も新婦に付き添い、結婚式が終わるまで進行を管理する傍ら、夫婦になった瞬間を垣間見ることも出来るなど貴重な経験が出来るでしょう。

ブライダルスタイリストの将来性は、これからさらに厳しいものになるでしょう。

何より近年は結婚式を挙げる人が少なくなり、それに応じてブライダルスタイリストの仕事も減りつつあります。ブライダルスタイリストは新郎新婦がいなければ成り立たない職業なので、ただブライダルスタイリストを目指すというだけでは収入面でも厳しいでしょう。

しかし、同時に晩婚化や再婚などが増えつつある他、そういった人達は多少なりとも年齢を重ねているので年齢が高めの人に合った衣装のコーディネートが出来るかどうかが重要になります。