DTPエキスパート検定は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)が主催する、DTP(デスクトップパブリッシング)の総合的な知識と技術を評価する資格です。印刷物の制作に必要な専門知識を証明するもので、印刷・デザイン業界で広く認知されています。
資格には「DTPエキスパート」と「DTPエキスパート・マイスター」の2種類があり、マイスターは学科と実技の両方を受験します。学科試験の合格率は約57%、実技試験は約53%で、各分野で80%以上の正答率が必要なため、しっかりとした準備が求められます。
取得期間は個人差がありますが、基礎から学ぶ場合は数ヶ月から1年程度を見込むと良いでしょう。必須の資格ではありませんが、DTPオペレーターやグラフィックデザイナー、印刷会社の営業職など、印刷物の制作やデザイン業務に関わる職種で、専門知識と技術を客観的に示す際に有効です。
求められるスキルは、DTPソフトウェアの操作技術、色彩理論と色管理の知識、印刷工程と印刷技術の理解、情報システムの基礎知識、コミュニケーション能力、そして実際の制作物を完成させる実践的な技術力です。特にマイスターを目指す場合は、課題制作を通じて、デザインから印刷までの一連の工程を理解し、実務で通用するレベルの技術が求められます。