俳優になるには

俳優になるために、必要な資格や条件などはあるのでしょうか。
なんとなく難しそうというイメージはあってもどのようになるのか想像できない方も多いかと思います。
まずは、俳優になるまでの道のりを簡単にまとめていきます。

俳優になるために、特別な資格は必要ありません。
また、学生時代に演劇をやっていた等、演技に関わる何かをやっていなければならないといった条件もありません。
俳優になるにはドラマや映画の役のオーディションを受けて採用されれば俳優なのです。

ただし、そのオーディションが簡単ではありません。
何千人もの中からその役には一人しか選ばれないのですから、普通では考えられないような倍率になります。
当然、審査員の目を引く存在でなければなりません。
そのために、演技のスキルを磨くことは、条件ではなくとも必要といえるでしょう。

方法としては、一般的に劇団に所属し、日ごろから演劇に関わっていることが多いです。
芸能事務所に所属して演技を磨いていく方法もありますが、芸能事務所に所属するにしてもオーディションを受けなければなりません。
やはり、まずはどういった方法であっても演技力を磨く必要があるということですね。

次に俳優の仕事内容についてみていきましょう。
冒頭で書いたように、テレビドラマ、映画などのメディアで与えられた役を演じるのが仕事です。
舞台俳優も俳優ですが、テレビも舞台もと両方をこなしている人は少ないです。
テレビ、舞台、どちらかで有名になった後、もう片方の仕事も入ってくるといったことが多いためです。

テレビドラマ、映画などで役を演じる際は、自分なりに考えて演技をしていくことはもちろんですが、その仕事の監督や先輩方、周囲からの意見を取り入れ、演技していくことが重要になってきます。
あくまでも俳優は与えられた役を演じきるのが仕事です。
どうったキャラクターの役なのかは事前に情報が与えられますが、些細な表現ひとつでそのイメージはガラッと変わってしまいます。
いくら自分が「こうだろう」と思ってやったことでも周りからそう見えなければ意味がありません。
そういったことのないように監督がいるのです。
指示を演技にうまく反映させる事が俳優としての成長につながっていきます。

そうしてみんなで作り上げたドラマや映画が人々を感動させていく。これが俳優としての仕事なのです。

俳優という職業の収入はどれほどあるのでしょうか。
想像通りかもしれませんが、その俳優の知名度によって大きく変わります。
人気な職業のため、いくら経験年数が長くても、知名度が低ければ当然仕事も少なくなり、それにそって収入も減ります。
逆に、経験年数が短い若手の俳優でも、色々なメディアから引っ張りだこ状態の若手俳優となるとひとつの仕事の収入だけで大きな額になることは普通です。

また、所属している事務所によっても変わってきます。
こういった職業では、給料は歩合制と思われがちですが、固定給を取り入れている事務所もあります。
そのため、急に人気がでてきて仕事が増えても、固定給の場合はそこまで収入があがらないこともあるのです。
当然、歩合制の場合は仕事が増えれば増えるほど給料も上がってきます。

このように、給与形態も人気もバラバラであるため、参考程度になりますが出演料の紹介をします。
皆さんが目にするテレビドラマや映画などで主役などを務め、活躍している俳優はドラマ１本につき５０万円～５００万円ほどにもなります。
この一本という単位は１時間のドラマです。
当然撮影時間は１時間ではすみませんが、１本でこれだけの出演料がある上に、連続ドラマなどになってくると、それ掛ける話数分の収入があるのです。

俳優という職業についてどのようなイメージを持っていますか。

やはり遠い存在、別の世界の人といったイメージを持つのが一般的かでしょう。これは普段関わりあうことがない為、当然のことです。

俳優という職業柄、仕事以外では私生活もある程度の制限がついてまわります。
それは事務所からの制限であることもあれば、メディア報道対策である場合もあります。
人気の職業である以上、当然スキャンダルは避けなければいけません。

昨今、テレビ離れが進んでいるといわれているテレビ業界ですが、今後もテレビがなくなるというのは考えにくいでしょう。
そのため業界で見ると安定しているといえますが、これまで書いてきたとおり人気のる職業のため、人気がなくなれば仕事もなくなります。
人気のあるうちはそうでもないかもしれませんが、常にそういった可能性が潜んでいる仕事でもあるのです。