高校生がアクチュアリーになるには他の職業と比べると少し特殊となっていて、公益社団法人日本アクチュアリー会が実施しているアクチュアリー資格試験に合格する必要があります。試験に合格しただけではアクチュアリーになることが出来ない点には注意が必要であり、試験に合格した後に日本アクチュアリー会の正会員として登録すれば、晴れてアクチュアリーとして働くことが出来るようになります。
しかし、ここで問題となるのはアクチュアリー試験の難易度です。アクチュアリー試験の難易度は非常に高く、生半可な知識では到底合格することは出来ない高難度の試験を突破しなければなりません。
試験範囲も広く、1次試験と2次試験が行われていますが1次試験に合格しなければ2次士試験を受けることが出来ません。1次試験は数学、生保数理、損保数理、年金数理、会計・経済・投資理論の5科目が出題されますが、全ての科目に合格しなければならないなど1次試験を突破するだけでも非常に時間がかかります。
もし1次試験を突破することが出来れば2次試験が受けられますが、その内容は生保、損保、年金のいずれかを選び、その中で専門的な知識が試される2科目が出題されます。これら全ての科目は筆記試験となっていますが、膨大な量の基礎知識から専門知識まで学ばなければならない為、アクチュアリーになるまで何年も要することも珍しくありません。
アクチュアリーになる為の試験を高校生のうちに受験するのは不可能なので、大学に進学してから試験を受けることになります。ただし、4年制大学で休学期間を除いて2年以上在学しており、単位を62以上取得していることが条件です。在学中も気が抜けない職業ですが、学部や学科の制限はありません。
なお、1次試験では全ての科目に合格する必要があると説明しましたが、これは一度に全ての科目に合格する必要はありません。1科目ずつ試験を受けて確実に合格することを目指していれば、いずれ全ての科目に合格してアクチュアリー会の準会員になることが可能です。
元々非常に難しい試験なので、焦らずしっかりと専門知識を学んでアクチュアリーを目指すのが基本となるでしょう。
アクチュアリーになるには
アクチュアリーになるために。
アクチュアリーと聞くとどんな職業なのか想像しにくいかもしれませんが、アクチュアリーは金融系の職業です。高校生がアクチュアリーになる為には、どんな方法があるのでしょうか。
そこで、高校生がアクチュアリーになる為にはどうすればいいのかをご説明します。