高校生が宇宙飛行士になる為には、JAXAと呼ばれる宇宙航空研究開発機構が執り行っている宇宙飛行士候補者選抜試験を受けて合格する必要があります。宇宙飛行士の選抜試験は応募条件が非常に細かく、専門性も高めなければなりません。
基本的な応募条件は日本国籍を有していること、理学部や工学部、薬学部などの自然科学系の大学を卒業していることか、あるいは大学院の修士号を取得している人は1年、博士号を取得している場合は3年以上自然科学系の分野において研究や開発などに携わった実務経験が必要です。
他にも宇宙飛行士として必要な身長や体重、血圧や視力、正常な色覚や聴力なども求められます。また、現場で行動する上でチームで活動する時の協調性やリーダーシップなど、細かな条件があります。現在では応募条件が変わっているかもしれませんが、適性があるかどうか厳正にチェックされることに変わりはないので、適性があると認められるまで努力しましょう。
しかし、選抜試験は数日実施して終わりというわけではありません。少なくとも選抜試験は1年半ほど行われるもので、3段階の試験を突破しなければなりません。最初に行われるのは書類選抜であり、ここで試験を突破することが出来なければもう一度試験を受け直すしかないでしょう。
書類選抜の時点で非常に多くの人が落とされる中、書類選抜を通過しても次に行われるのは医学検査や筆記試験、外国人との共同飛行などに向けた日本語と英語を交えた面接なども行います。最後の試験では宇宙での生活や飛行に長期間耐えられるような訓練を行っていきます。
最後の試験は過酷そのものといっても過言ではなく、明らかにストレスを溜め込むような狭い空間で複数の受験者と長期間寝食を共にしなければならず、一定の重力に耐える試験を行うなど、いかにチームで課題をクリアしていけるかどうかが求められます。
このことから途中で脱落する受験者も少なくなく、倍率も100倍以上を超えることも珍しくありません。例え全ての選抜試験に合格したとしてもさらに長期間に亘って宇宙飛行士になる為の訓練を積み重ねなければならず、すぐには宇宙飛行士として働くことは不可能です。その為、やっとの思いで宇宙飛行士として飛行出来る日が来た時には、既に数十年が経過していることもあります。
まずは選抜試験の応募条件を満たす為に、高校からではなく中学からでも専門知識を深めることが大切です。専門知識を積むからには出来る限り早い方が良いですし、どれだけ専門知識を持っているか、そして宇宙飛行士を目指すにあたってどれだけ多くの経験を積んでいるかどうかが求められるでしょう。
宇宙飛行士になるには
宇宙飛行士になるために。
遥か宇宙まで遠い旅をする宇宙飛行士になる為には、様々な知識はもちろん訓練も厳しいものになるでしょう。高校生が宇宙飛行士になる為には、何が必要になるのでしょうか。
そこで、高校生が宇宙飛行士になる為にはどうすればいいのかをご説明します。