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仏師になるには

仏師になるには専門学校などを卒業するというのも一つの方法です、基本的には現在仏師として働いている人のもとで弟子入りし、10年程学ぶのが一般的な目指し方です。

専門学校卒業することで知識やスキルを身に付けることはできますが、卒業してすぐに独り立ちするというのは難しいので、結果的に現在仏師として働いている方の元で修行を積んでいくのが最も早い方法だと言えます。

仏師の仕事内容

仏師の仕事内容は簡単に言うと仏像の制作と修復を行います。

仏像には様々なタイプのものがあり、素材だけでも木はもちろんのこと、金属で作られている仏像や和紙などで作られている仏像などがあるので、様々な素材を扱えるようになる必要があり、簡単に目指すことはできません。

しかし、全ての素材を完璧に扱える物氏になるというよりは、それぞれの素材に精通している人が必要とされているので、どれか一つ得意分野を目指すというのもおすすめです。

仏像そもそも仏像とはどのようなものかについても考える必要があるのですが、仏教の世界観を人々に伝えるために存在するものなので、決められたパターンだけ作れば良いというものではなく、いかに仏教の世界観について深く理解し、それを具現化するかということが大切になってきます。

つまり職人としての技術や知識も必要なのですが、仏教に関する知識が深い理解なども必要とされるので、常日頃から学び続ける必要がある仕事でもあります。

仏師の収入

仏師の収入について考えていきましょう。

10年程弟子として修行しなければいけない期間が存在するのですが、その期間は寝食の面倒を見てもらうということで、あまり給料、つまりお小遣いは多くありません。

毎月10万円ほどと考えておけば良いでしょう。
10年間年収が120万円という非常に厳しい世界ですが、それに耐えてもなお仏師になりたいという方にとってはそれほど辛くないことかもしれません。

独立できた後も安定した収入を得られるようになるには相当な時間がかかります。

しかし一方で有名な仏師になることができれば一体の仏像を数百万円で販売することもできるので、ひたすらに技術や知識を深めてより良いものを作るという向上心があれば多くの収入を得られるようになるかもしれません。

しかし仏像は先ほどもご紹介したように、仏教の世界観を仏教を知らない人にも伝えられるような素晴らしい技術が必要とされるので、多くの収入を目指すというよりは「一人でも多くの人に仏教の世界観を正しく伝える」という考え方が必要とされるので、いざ数万円の売値がつく仏像を作れるになった時にはあまり年収などは気にならなくなっているかもしれません。

仏師の評判

仏師という仕事についてはいかにも職人といったイメージを持たれることが多いでしょう。しかし、一面において強い芸術性が求められる仕事でもあるため、職人でありながら芸術家といった認識をもたれる場合も少なくありません。また、私たちが普段接するような職業ではないため、非常に珍しがられると思います。仏像と言う日本の歴史を語る上で欠かせないものを現代において作っている仏師は実に珍しく、ロマンチックな職業です。

仏師の将来性

仏師の将来性ですが、正直仏師一本で食べていけるという人は本当に少ないでしょう。

しかし現代はインターネットなどで仏像の魅力などについて発信できる時代なので、うまく SNSなどを活用できる方はこれからも生活していけるかもしれません。

しかしそういった感性やSNSを生かしたスキルなど身につけるにはある程度勉強が必要ですし、10年間は師匠の元で弟子入りし、寸暇を惜しんで学びつつ毎月のお小遣いが10万円程度ということを考えるとなかなかそれらはちょっと難しいかもしれません。

掲載者情報

仏師になるには
◆文責:七文(ななみ)
◆公開日:2018年5月29日 22:00
◆更新日:2018年5月29日 22:00

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