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シェフになるには

高校生がシェフになるにあたり、必須となる資格は一切ありません。しかし、シェフを目指す一歩として調理師免許の取得を目指し、専門学校や養成学校に通う方法もあります。包丁が使えないといったことでは困りますよね。現場では調理師の免許を取得しているだけでは駄目ですが、基礎があるに越したことは有りません。シェフを目指す為には専門的な知識と現場での経験の積み重ねが最も重要な職業だと言えます。

まず、シェフになるためには一人前のコックを目指すことになります。しかし、お店に就職したとしても最初から料理が出来るわけではなく、下積みから始まることが多いです。お店で働いている先輩やシェフも下積み時代を乗り越えているということになるので、いかに下積み時代を通過しながら仕事を覚えていくかが重要です。

下積みの時代は調理場の掃除や食材の手配、皿洗いや後片付けなど雑務が多くなります。雑務といっても必要な事です。単なる嫌がらせではなく、最初に教わることとして捉えることが大事です。料理をする為に就職したのに、と思うかもしれませんが下積み時代で重要なのは調理場での作業になれること、そして何がどこにあるのかを覚え、整理整頓や調理に必要な段取り、衛生面の管理などを徹底して覚えることにあります。

基礎が出来ていない料理人こそ粗雑な面が料理に表れてしまうので、下積みを重ねてこそ基礎が身体に身に付いていきます。料理人は、店では早く入った人から先輩になる縦社会が多いので、自分より1日でも遅く入った人は後輩になるそうです。

なお、レストランなどで働く料理人はほとんど男性というイメージがありますが、女性も問題なく働ける職業です。男女平等に扱われるので体力面でどうしても劣ってしまう部分があるかもしれませんが、逆に女性にしか出来ないこともあるので、女性もシェフを目指すことは十分に可能です。

下積み時代を乗り越え、料理が作れるようになり、一人前のコックになった上でシェフになることが出来ます。

シェフの仕事内容

シェフが行う仕事は厨房の監督のようなものであり、そこで行われる全ての行動は全てシェフが責任を負うことになります。

調理を大前提に、スタッフの教育や料理の原価チェック及びマネージメントを行うなど、経営力も必要になります。また、部下が調理した味付けの最終チェックを行うのも重要な仕事であり、OKを出すことでお客様の元に料理が運ばれていきます。

シェフはそれ以外にも、食材の調達方法やメニューを考えなければなりません。店の味はシェフの世界観によって作り出されるため、自分がどんな料理を提供したいのか、料理で何を表現したいのかを日々考える必要があります。その為にはどのような食材をどのように仕入れてくるかが重要になります。もちろん、経営も忘れてはいけません。

料理のメニューばかりを追求して食材の値段を疎かにしてしまうと、最終的に経営が立ち行かなくなってお店を続けていくことが困難になりかねません。いかに料理の味と利益を追求出来るかがシェフに必要な能力だと言えます。したがってシェフ自ら調理をする一方で、管理責任者としての業務をこなすなど、非常に大変な職業となります。

多くの料理人は、いずれ自分の店を出したいと思って修行を積み重ねています。もしも自分が店を持ってオーナーシェフになることが出来れば、そこから先は店を繁盛させるのも畳むのも自分次第です。店のインテリアから料理のメニューまで自分のやりたいようにやることが出来ますが、あらゆる決定権を持って何をお客に提供するのかを考えなければなりません。

シェフとしてやらなければならないことは山積ですが、お客様に最高の一時を味わってもらい、最高の料理を提供することこそが最大の仕事だと言えるでしょう。

シェフの収入

シェフが得られる収入は、雇われシェフかオーナーシェフであるかどうかで変わります。一般的なコックの収入だとおよそ月18万から20万程度といったところですが、シェフの場合だと年収は360万から700万程度となっています。

作る料理や年齢によって給料の変化はありますが、雇われシェフの場合だと企業の規模によってボーナスが支払われたり、昇給もあり得ます。しかし、オーナーシェフで経営が上手くいっている場合だと1000万以上の年収を稼ぐことも十分に可能です。

シェフの評判

高校を卒業して進む人や再進学をして免許を取得し、働き直す人が多かったりと、評判は非常に高いです。

何といっても、自分の店を出して自分のやりたいことを表現することが可能であり、自分が考案した料理を食べてもらえるという喜びを味わうことが出来ます。もちろん経営を維持する為にやることは沢山ありますが、自分の城を持つことの意味合いは非常に大きいでしょう。

人によって表現方法はまるで違うので、いかに自分が店を持った時のイメージを固められるかが重要です。

シェフの将来性

シェフの将来性は、食の安全が重要視されると共に広がりを見せています。

単にお客に自分の料理を提供するのも一つのスタイルですが、店の表現や料理のスタイルによって将来性はいくらでも変わります。一般客だけでなく、どんな客層をターゲットにするかでも店のスタイルは大きく変化するでしょう。高齢者でも食べやすく栄養面を重視した料理を提供するのか、食の安全にこだわった品質重視の料理を提供するのかなど様々です。

自分が店を持つとしたら、どんな料理を提供していきたいのか下積み時代から考えても遅くはないでしょう。

掲載者情報

シェフになるには
◆文責:七文(ななみ)
◆公開日:2018年1月4日 16:15
◆更新日:2019年11月26日 09:30

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