高校生が裁判所事務官になる為には、裁判所事務官採用試験に合格しなければなりません。
裁判所事務官には他に司法行政事務と家庭裁判所調査官補といった種類があり、それぞれに就く条件が違います。高校を卒業したばかりだと家庭裁判所調査官補になることが出来ず、また総合職試験と一般職試験のうち、総合職試験が受験出来ません。この場合、高校卒業レベルの一般職試験しか受験することが出来ませんが、それでも裁判所事務官や司法行政事務になることは出来ます。
高校を卒業後に大学に進学すると一気に受験出来る試験が増え、そのまま大学院へと進学することでさらに受験出来る試験が増えます。大学に進学して裁判所事務官を目指す場合、大学卒業レベルの一般職試験か、法律・経済に関する総合職試験を受験し、合格する必要があります。
なお、大学院に進学した場合、大学と同じように法律・経済の総合職試験に合格することで裁判所事務官になることが出来ますが、大学及び大学院で人間科学の総合職試験を受験して合格すると家庭裁判所調査官補として従事することが出来ます。
いずれにしても一般職試験と総合職試験の倍率は信じられないほど高く、大学院卒者が受ける総合職試験だと100倍、大卒の総合職試験の場合だと800倍以上など、とても厳しいという言葉一つでは片付けられません。したがって1回で試験を突破出来る人はごくわずかなので、何年もかけて裁判所事務官を目指す気持ちでいた方が良いでしょう。
余談ですが、10年以上裁判所事務官として経験を積むと、司法書士として必要な知識があると認められる為、本来必要とされる司法書士国家試験を受験することなく司法書士の資格を取得することが出来ます。
裁判所事務官になるには
裁判所事務官になるために。
裁判所に勤め、様々な事務処理を行う裁判所事務官になる為には、いかに事務処理と言えども様々な知識やスキルが必要になるでしょう。裁判所事務官として働くにあたり、就職するだけでも大変な道のりになるかもしれません。
そこで、高校生が裁判所事務官になる為にはどうすればいいのかをご説明します。