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学芸員になるには

高校生が学芸員になる為には、学芸員の資格を取得する必要があります。学芸員の資格を取得する為の方法は3種類ほどありますが、中には数年を要する方法もあるので自分がどの方法で学芸員になるのかを考えることが大切です。

学芸員の資格を取得する方法として挙げられるのが、

1つは大学に進学して博物館に関する科目を履修すること
2つめは同じく大学に進学して指定の科目を履修した後、学芸員補に就職して3年以上勤務すること
3つめは同様に大学に進学した後、学芸員認定試験を受けること

以上の3つのいずれかの方法を選んで学芸員になることが可能です。2つめの方法では大学に2年以上在学する必要があり、博物館に関する科目を含めた62の単位を修得して卒業した後、学芸員補として3年以上働くと認定試験などを受けることなく学芸員の資格を取得することが出来ます。

3つめの方法は基本的に大学に進学する必要がありますが、学芸員認定試験を受験する資格を得る為の方法になります。学士の学位を取得しているか、2年以上大学に在学した上で62の単位を修得し、学芸員補として2年以上勤務していたか、教員の普通免許状を取得しており、なおかつ教員として2年以上勤務していたか、4年以上学芸員補として勤務していたか、いずれかを満たすことで学芸員認定試験に挑むことが出来ます。

ただし、学芸員認定試験の難易度は比較的高く、無事に試験に合格したとしてもすぐに学芸員として働けるわけではありません。認定試験に合格した後に1年間学芸員として働くことでようやく学芸員の資格を取得することが可能です。

とはいえ、2つめと3つめの方法では少なくとも2年以上学芸員補として働く期間があるのですぐに学芸員の資格が取得出来ません。一番早く学芸員の資格を取得するには、大学で必要な科目を履修する方法です。博物館に関する科目を履修出来る大学に進学して卒業し、学士の学位を取得するだけで学芸員に資格が取得出来ます。

しかし、学芸員の資格を取得したところで確実に就職出来るとは限りません。学芸員として働くに採用試験に合格しなければなりませんが、そもそも学芸員を募集する求人が少なく、採用人数も少ないことから基本的にかなりの倍率を競うことになる為、基本的に狭き門だということを念頭に入れておきましょう。

時間をかけてでも学芸員を目指したいというのであれば、学芸員補として働くのがおすすめです、学芸員自体の採用率が低いのであって学芸員補としてであれば採用される可能性が高まります。学芸員補として経験を積み、後に資格を取得して学芸員として働くことも十分に可能です。

学芸員の仕事内容

学芸員の主な仕事は博物館に勤務しながら様々な文化施設の専門職員として数多くの資料を収集して研究を重ね、整理分類や保管、展示などを行うことです。これらの業務をスムーズに行う為には卓越した専門知識や教養が必要であり、普及活動の一環を担います。

特に資料の扱いは非常に敏感にならなければならず、雑な扱いをしただけでダメになってしまうことも少なくありません。時には資料を正しく管理する為に整理整頓を行うだけでなく、ほこりや虫、湿気などから守るのも学芸員の役目です。

資料の展示を行う際にも借りてきた資料を丁寧に扱うのはもちろん、展示のやり方や資料の入れ替え、必要に応じて展示の説明会に参加することもあります。展示が終了したら、資料に問題が生じていないかチェックし、問題がなければそのまま適切に保存していきます。

学芸員の収入

専門性が問われる学芸員ですが、その収入は15万から20万、年収にして250万から400万と比較的低いです。

博物館によって得られる収入や待遇が違いますが、元々人件費を削減する働きがあるので高い収入を得たいなら人気の博物館へ就職する必要があります。しかし、人気が高い博物館ほど競争率が非常に高い為、どうしてもという場合でなければ妥協する必要性も出てきます。

どちらにしても人件費などの削減によって給料面や待遇面で期待出来ない可能性があるので、収入以外のやりがいを見つける必要があるでしょう。

学芸員の評判

学芸員の評判は可もなく不可もなくといったところです。

深い専門知識や広い教養などが必要とされるわりには収入が低いことから学芸員を目指す人も減少しているかと思われますが、資格を取得するだけなら簡単です。博物館の強い興味を持つ人や、特定の文化について触れていたいなど別の興味があるほど働きやすい職業だと言えるでしょう。

学芸員の将来性

一方で学芸員の将来性は高まりを見せていますが、決して油断できない状況でもあります。

元々博物館の需要は一定以上を保っており、人気の博物館であるほど需要が高い傾向にあります。それだけ学芸員も一定数の雇用が見込める他、専門知識や教養など即戦力となれるような人ほど採用されやすくなるでしょう。

しかし、問題なのは公務員を取り巻く現状と就職難による雇用数の少なさです。一定の需要があるといっても就職難であることに変わりはありませんし、公務員である学芸員全体の給料が削減する可能性も十分にあります。どのように努力して学芸員を目指すのは、これから変化する可能性がある待遇についてどう対処していくかが重要になります。

掲載者情報

学芸員になるには
◆文責:七文(ななみ)
◆公開日:2018年5月30日 20:00
◆更新日:2018年5月30日 20:00

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