HOME職業一覧 > 歯科医師

歯科医師になるには

高校生が歯科医師になる為には、高校を卒業した後に大学歯学部か歯科大学のどちらかに入学する必要性があります。
大学に入学したら、そこで6年間もの歳月を費やして卒業した後、歯科医師国家試験を受けて合格しなければなりません。
歯科医師国家試験に合格した後は大学病院や指定の病院で1年間の研修を受ける必要性があります。
1年間の研修を終えれば、ようやく歯科医師として勤務することが出来ます。
これまでの経緯で実に7年間もの時間を費やして歯科医師になれるので、相当な根気と費用が必要になります。
特に大学歯学部や歯科大学の私立に入学すると卒業までに通常の学費の約8倍もの費用がかかります。

1年間の研修を終えると歯科医院に就職して勤務することになりますが、大きな病院で歯科医師として働きたい場合は少ない枠数を争うことになります。
元々大きな病院で勤務する歯科医師の手が足りていることが多いので、研修を終えた歯科医師は自ら医院を開業して開業医として働く形が主流となっています。
歯科医院を開業したからといってすぐに患者が来るわけではありませんが、例え実績がなくても単なる歯科医院としての特徴だけでなく、「ここでは他の歯科医院にはないことが出来ます」という特色が必要になることもあるでしょう。
歯科医師で成功する為には常に技術向上を目指すこと、手先の器用さ、親しみやすさです。
誰も拙い技術の先生に治療してほしくありませんし、愛想がない先生だと信頼を失ってしまいます。
常に患者から求められる高い技術力はもちろん、患者の口内を傷つけない為の繊細な手つき、そして歯科医師の人柄の良さが求められます。

歯科医師の仕事内容

歯科医院には一般的な歯科に加え、小児歯科や予防歯科、審美歯科、歯列矯正など様々な科目によって仕事内容が異なってきますが、基本的には患者の歯の健康を取り戻すことが中心です。
一般的な歯科医師の場合、患者の歯の治療に加えて虫歯などの口腔内疾患の予防を中心に行います。虫歯や歯周病の治療、入れ歯の作成、歯石の除去など歯に関することは全て歯科医師の仕事です。勘違いしやすいのが歯科医師は歯に関する治療を行うだけでいいということですが、歯科医師は歯の治療のみではなく、口内や舌、顎の病気全般の治療も仕事内容に入ります。

小児歯科であれば成長過程の歯並びの問題や顎の骨の問題を解決したり、歯列矯正を行って噛み合わせを整えたりすることもあります。
審美歯科では歯の美しさを出す為に矯正したりホワイトニングを行ったりと、診療科目によって仕事内容が違ってきます。
開業医となった歯科医師の仕事内容は歯の治療に留まらず、病院の経営も行わなければなりません。
様々な経営能力を持たずに開業してしまうと、経営不振になって廃業する恐れがあります。
歯科医院の開業は技術力だけでは上手く立ち回ることが出来ないのです。

歯科医師の収入

歯科医師の収入は歯科医院や大学病院などに勤務する場合と開業医で大きく違います。
勤務医の場合だと平均して月給30万から50万となり、これに様々な手当てや賞与が加わります。
上手く稼げるかどうかは地域性や自身の経験にも左右されるので、時にはこの収入だけでは上手く生活するのが難しい場合もあるでしょう。
ただし、大学病院で働く勤務医は公務員扱いである為、安定して収入が得られるのが大きなメリットです。

開業医の場合、上手く経営することが出来れば勤務医の数倍の収入を得ることが可能です。
ただし、逆に経営が上手く回せなければ廃業に追い込まれることもあるなど、自分の技術や経験以外にも経営力が試されます。
開業医における歯科医院の競争は群を抜いて厳しく、油断しているとあっという間に廃業することも珍しくありません。
自分の得意とすることはもちろん、他の医院にはない特色を打ち出す必要性があるでしょう。

歯科医師の評判

歯科医師の評判については賛否両論です。
歯科医師になろうとするだけでも約7年という期間を費やすことになりますし、その分費用もかかってしまいます。
特に私立大学に進む場合は生活を圧迫させる恐れがあることも想定の内に入れた上で考える必要性があります。

無事に歯科医師になれたとしても初めのうちは給料が低く、軌道に乗るまでは生活が苦しくなることもあります。
開業医を選んだ場合はいかに自分の経営力やセンスが試されるので、自信がないなら勤務医の道に進む選択肢を選ぶことも重要です。
このことから歯科医師になる際には給料が低いことを覚悟し、常に勉強が必要であることを踏まえた上で目指すことになるので評判は低い傾向にあります。

歯科医師の将来性

歯科医師は基本的に定年の制度がないので、いつまでも働いていられるメリットがあります。
しかし、今現在も歯科医師免許が増加している為、将来性の観点から見れば勤務医でない限りいつまでも安泰な職業というわけではありません。
いつどんなことが原因で廃業に追い込まれることになるか分かりませんし、安易な開業を行ったことで後悔するケースも少なくないでしょう。
歯科医師という職業自体はなくなりませんが、開業医として働くなら背水の陣という思いで廃業しないように常に努力する必要があります。

掲載者情報

歯科医師になるには
◆文責:七文(ななみ)
◆公開日:2017年10月30日 18:30
◆更新日:2017年11月07日 12:25

Copyright 2017 -
 学ラン -専門学校・スクール学費ランキング-

【ランキングの順位について】
ランキングの順位は原則Googleでの検索ボリューム及び当サイト内のクリック数といった客観的な情報に基づいておりますが、
一部最新でない場合や更新状況の影響による事実と異なる場合がございます。
総じて以下のような書き方とさせていただいております。

B!