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電気工事士になるには

電気工事士の資格は建物の電気設備の設計や施工などを行う際に必要な資格です。無資格で電気設備を扱うことは法律で許可されていません。資格を取得するために学歴は関係ありませんが、条件があります。また、電気工事士には第一種と第二種の2種類ありますが、基本的には第二種の電気工事士資格取得を目指します。第二種電気工事士は大学や専門学校、高等専修学校などで経済産業省令が定める電気工学課程を修了すると筆記試験が免除されます。

大学や専門学校に進学する場合は、予め資格取得が可能な学校を探しましょう。大学であれば一般教養なども学ぶことが可能ですが、専門学校に進学すると専門的に学ぶだけでなく、早く実務に移ることができます。なぜ、早く実務を目指すかというと、第一種電気工事士は「3~5年の実務経験が必要」だからです。第一種電気工事士を取得できれば、第二種では取り扱えなかった部分も許可され、仕事の幅を広げることが可能です。

電気工事士を養成している学校は電気設備の設計や施工など様々な専門知識を幅広く学ぶことが可能であり、より実践的な授業はもちろん資格を取得する為の試験対策なども行うので独学で勉強するよりも就職率が高いのが大きな特徴です。

次に第一種と第二種の違いについて記載します。
電気工事士の資格には第一種と第二種があり、それぞれ請け負う業務の範囲が大きく異なります。第一種は大型ビルを初めとする大きな建物の施工や設計を行うのに対し、第二種は一般住宅を初めとする比較的小さな建物の施工や設計を行うこととなります。

前述した通り、第一種も第二種も試験を受ける際には他の職業のように一定の学歴が必要となるわけではなく、年齢や性別、学歴などに関係なく試験を受けることが可能です。したがって高校生でも試験に合格出来るだけの知識と技能があれば十分合格出来るでしょう。

電気工事士の試験は主に筆記試験と技能試験を行うもので、技能試験を受けるには筆記試験に合格しなければなりません。筆記試験は主にマークシート形式ですが、技能試験では与えられた課題をクリアすることで資格が取得出来ます。

ただ、第二種の試験を受ける際に高校や大学などで定められた電気工学の課程を修了させていると、筆記試験をパスしていきなり技能試験に挑むことが可能です。筆記試験を免除してもらう目的で高校や大学に進学するのも手段の一つです。

電気工事士になるにあたって学歴は関係ないと説明しましたが、早くから電気工事士として働きたい場合は、電気工事士を養成する高校や専門学校、大学に進学するのがお勧めです。いくら電気工事士の資格を有していなくても働ける会社は少なからずありますが、第一線で働きたいという人は電気工事士を養成する学校に進学するのが近道と言えます。

電気工事士の仕事内容

電気工事士が行う仕事は基本的に危険を伴う仕事が多く、その危険性を可能な限り少なくする為に業務独占資格である電気工事士の資格が必要となります。電気工事士の資格を有していない人は危険な仕事をさせるわけにはいかないので、例え人手が足りなくても雑用をさせるしか方法はありません。

電気工事士の仕事は大きく分けて2つあります。

一つ目は建設電気工事です。これはビル、工場、住宅、公共施設および教育施設などが対象となります。コンセントや照明器具などの身近なものから、配電盤や変電設備などの大型機器の回路メンテナンスなどがあります。身の回りに関わる身近な電気は電気工事士が携わります。建設工事と平行して行うことが多く、大型になると施工責任者や現場監督の指示に従い、工事を円滑に進めます。

二つ目は鉄道電気工事です。実は鉄道周りの電気設備は非常に多く、車体や架線(電線)以外でも踏み切りや信号機、受電・変電設備、駅照明・関連設備、車庫など、たくさん挙げられます。但し、この鉄道電気工事の殆どが、様々な条件をクリアした限られた業者しか請け負うことができません。

主にあらゆる建物の電気設備の設計や施工を行うことで、新築住宅の電解配線や配電盤の据え付け、新しく電気設備を追加するなど専門的な知識がなければ危険を伴う仕事です。

電気工事士の資格を有していることにより、先ほど説明した第一種や第二種の作業を行うことが可能です。なお、電気工事士の仕事はあらゆる建物の電気設備だけに限らず、私たちが住む街にある電気設備の点検や高所作業、信号機の電球の交換など様々な作業を行います。

一見すると電気工事士の仕事は地味に感じるかもしれませんが、その地味に思える作業が電気のある生活を根底から支えているということになるでしょう。いわば縁の下の力持ちといった職業だと言えます。

電気工事士の収入

電気工事士の年収は平均して400万円から500万円と比較的高いものの、得られる収入は勤務する会社の規模によって変動します。有名な大手企業で働けば高収入が得られるわけでもなく、利益率の高い工事請負会社に就職できれば、年収も変わってきます。個人事業主に勤めた場合と一般企業に勤めた場合でも、給与に関して言えば大きく違ってきます。もちろん、管理職ともなると給与は大きく変わるでしょう。

そもそも電気工事士は自分の技術力が物を言う職業なので、高い収入が得られて福利厚生が充実している大きな規模の会社に就職しても、最初は見習い期間としてやや低い収入になっていることがあります。

したがって高い収入を得たいのであればいかに自分の実力を高めるかがカギとなっている為、自分の実力が高くなってきたと感じたなら、さらに収入が良い会社などへ転職するという手段もあるでしょう。

会社によっては資格手当が支給されることもあるので、どんな手当が出るのかを確認するのが得策です。

電気工事士の評判

実は電気工事士は年々受験者数が増えているのです。
通信技術の発達もあり、住宅やオフィスビルの配線工事も電気工事士が活躍する仕事です。その他、省エネ意識が高まっているため再生エネルギー分野、つまり太陽光発電や蓄電池のような自然エネルギーや電気自動車の活用などが挙げられます。

ただ、一人前になるまでには時間がかかりますし、団塊の世代が多い職種のため、上下関係の厳しさも経験するかもしれません。

電気工事士の将来性

電気工事士の将来性に関しては前述したとおり、良好と言えるでしょう。様々な用途で電気が使われている為、電気工事士が常に必要とされるからです。

しかも近年は電気が必要とされる場面が急速に増えてきている為、それに応じて電気工事士の仕事の急速に増えていくでしょう。一般住宅にまでも電力化の波が来ていることから、第一種でも第二種でも関係なく仕事に困ることはほぼないと言っても過言ではありません。

掲載者情報

電気工事士になるには
◆文責:七文(ななみ)
◆公開日:2017年12月6日 12:15
◆更新日:2019年12月3日 12:00

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