エステティシャンになるには

高校生がエステティシャンになる為に必要となる資格は特にありません。

エステティシャンになるルートは、主に高校を卒業後にいきなりエステサロンに就職するか、一般の大学や短大、専門学校を卒業して就職するか、エステティシャンを養成する学校やスクールを卒業するかどうかの3通りがあります。

基本的にはエステティシャンの養成学校やスクールに通うのがおすすめです。養成学校やスクールではエステティシャンとして働く際に必要となる基礎知識が学べる他、人の身体に触れて施術することの重要性や注意点なども学ぶことが出来ます。

何より養成学校やスクールを卒業しているということで一定の知識があると認められることから、就職の際に有利になるというメリットもあります。加えて学校によってはそのまま系列のエステサロンへ就職することも出来るなど、知識も学べてスムーズに就職しやすいといった利点があるのが特徴です。

ただし、養成学校やスクールに通わなくても直接エステサロンに就職すること自体は難しいわけではありません。元々エステティシャンは需要が高い職業なので、未経験でも人材を募集している企業は多くあります。そうした企業に就職すると徐々にスキルアップしながら働くことが出来るようになっています。

エステティシャンの主な仕事は、全身美容の為の施術を行うことです。

エステティシャンが行う施術にはボディケアやリフレクソロジー、脱毛、フェイシャルエステなど多岐に亘り、勤務先によって行うエステの内容が違います。どのようなエステであっても美を追求することに変わりなく、身体を美しくする為にはお客の肌や身体、心の状態を把握しなければなりません。

エステティシャンは施術を行う前にカウンセリングを行うことを原則としています。カウンセリングを行ってお客の肌や身体、心の状態を見なければベストな施術が行えませんし、普段からどんな肌の手入れを行っているかが分からなければ今後どのようにして施術を行うのかが決めにくいからです。

フェイシャルエステには肌トラブルの改善・予防を目的としてスキンケアエステ、小顔を作り出す痩身エステの2種類があります。また、全身のマッサージを行うことによって様々な効果をもたらすボディケアエステも行います。ボディケアエステを行うことにより、全身の血行の流れが促進され、体内に溜まった老廃物を取り除くデトックス効果やダイエット効果などが得られます。

そして女性やニーズが高まっている男性の為の全身脱毛や部分脱毛コースなど、様々な施術があるので、エステティシャンは勤務先によって求められる知識や技術が異なります。さらにエステティシャンは施術を受けるお客に癒しを与える役割がある為、会話をして緊張を解いてあげるなどリラックス出来る環境作りが重要です。

エステティシャンの収入は、平均月収が18万から22万、年収にして300万から400万程度となっています。

基本的に勤務先によって変わるものですが、中には半日以上の長時間労働を行うことも多く、収入面で恵まれていない場合があるので勤務先について比較した方が良いでしょう。なお、エステティシャンは経験やスキルが高いほど多くの収入が得られる傾向にあり、400万以上の年収を得ることも珍しくありません。

特に勤務先によっては基本給に加えて歩合制を取り入れていることもあることから、売上や成績を伸ばすほど多くの収入が得られます。エステサロンを開業する方法もありますが、実力や経営力がなければ成り立たず、集客力も重要になるので軌道に乗せるまでが非常に大変です。

それでも無事に軌道に乗せることが出来れば平均500万以上の年収を得ることも出来るなど、就職するよりも多くの収入が得られる安定して職場になるでしょう。

エステティシャンの評判は軒並み高い傾向にあるでしょう。

人の美に対する追及は凄まじいものがあり、いつの時代も需要があるので職業がなくなることはありません。お客が追求する美の手伝いが出来ることにやりがいが感じられますし、個人のサロンを開いて独自のサービスを提供することも可能です。

エステティシャンの将来性は、多様化するニーズに応えられるサービスを提供出来るかが重要になります。

エステティシャンという職業は需要がどんどん高まっている他、女性だけでなく男性を対象にしたサービスも増加しているのでニーズに応えられるサービスを提供出来るように様々な知識を取り入れることが重要です。

その他にもエステティシャンは接客業の面もあり、リラックス出来る環境を作る為のコミュニケーション能力も必要なので一朝一夕ですぐに働けるようなものではありません。また、勤務先によって収入も待遇面も違うので、自分の将来性を安定させる為にも勤務先の吟味は必要不可欠です。