高校生が消防士になる為には、まず各自治体が実施している消防士の採用試験に合格しなければなりません。自治体の採用試験を受けるにあたって注意しておきたいのが、自治体によって試験が行われる日程や試験の内容が違うということです。
自治体によって試験内容が異なる為、試験内容を確認しないまま試験を受けてしまうと自分が勉強していたところと違う問題が出てくることになりかねません。したがって自分が受験する自治体の試験内容はしっかりと確認しておきましょう。また、自治体によってはⅠ類、Ⅱ類、Ⅲ類、専門系など様々な区分に分かれていることがあります。
Ⅰ類は大学卒業レベル、Ⅱ類は短大卒業レベル、Ⅲ類は高校卒業レベル、専門系は法律など様々な専門知識が必要になります。Ⅰ類に上がるほど試験の難易度が高くなるので、高校を卒業したばかりの場合は無理せずⅢ類を選んだ方が合格しやすいでしょう。なお、高卒でもⅠ類の試験を受けて合格することも出来るので、よほど自分の知識に自信があるという人は挑戦してみるのも一つの選択肢となります。
ただし、いくら高卒でも合格出来る見込みがあるⅢ類でも簡単に合格できるかと思えばそのようなことはなく、自治体によって合格の倍率が大きく違ってきます。消防士は人気が高いことから、東京で受けられる試験の場合だと倍率は10倍以上になることも珍しくありません。第一線で活動する為には、非常に高い倍率を乗り越えなければならないのです。
高校生が消防士になる為には、在学中にどれだけ知識を深められるかが重要になるでしょう。もしも無事に試験に合格すれば晴れて消防士を養成する為の学校へ入学することが出来ます。およそ半年間の間に消防士として活動する為に必要な知識や技能、様々な機材の扱い方などを学習します。
消防士になる上で必要なのは、体力と判断力、そして正義感です。消防士は出動命令があった時に現場へ急行するものですが、人命救助や消火活動など非常に体力を消耗する業務ばかりです。睡眠中だろうと食事中だろうと、いついかなる状況でも出動しなければならず、数十キロもあるような機材を背負い、火傷では済まされない高温の中でハードな仕事をこなします。
消防士として活躍する為には、日々身体を鍛えておく必要があるでしょう。また、火災現場では咄嗟の判断力が状況を左右します。咄嗟の判断が市民だけでなく自分の命取りになる為、常に冷静な判断で行動することが求められます。
さらに、消防士は常に危険と隣り合わせであり、火災現場ではいつ命を落としてもおかしくない状況で行動しなければなりません。生半可な覚悟では到底消防士としてやっていけませんし、自分の命を投げ打つ覚悟で誰かを救う正義感が大切です。
消防士になるには
消防士になるために。
消火活動などを行う消防士ですが、消防士になる為には知識はもちろん体力も必要になるでしょう。高校生が消防士になるまでには長い道のりになるかもしれません。
そこで、高校生が消防士になる為にはどうすればいいのかをご説明します。