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高校教師になるには

高校生が高校教師になる為には、何といっても教員免許を取得することから始まります。高校教員免許を取得すること自体はそう難しいものではなく、教職課程がある大学に進学し、そこで教職課程を修了させることによって免許を取得することが可能です。

なお、高校教員免許には1種免許状と専修免許状の2種類があり、1種免許状は大学に在学する過程で取得することが出来ますが、専修免許状は大学院に進学しなければ取得することが出来ません。ただし、晴れて高校教員免許を取得したとしても、そこで確実に高校教師になれるわけでもありません。

高校教師になるには公立の場合だと各都道府県で実施されている教員採用候補者試験を、私立の場合は各高校の教員採用試験を受験する必要があります。どちらの試験も倍率は小学校や中学校の教師になるよりも非常に高い傾向にあるので、高校教師になるのは基本的に難しいでしょう。

高校教師になるにあたって必要なのは、様々な勉学を教えていくことはもちろん生徒の悩みや相談に応じて対処していくことです。多感な生徒を上手く導いていく為にはどうすればいいのかを日々考えていかなければなりませんし、学校に来ない生徒などの指導も行うことになります。

高校教師も人間なので出来ることに限りはありますが、生徒の親と協力して生徒をどのように導くかが重要になるでしょう。

高校教師の仕事内容

高校教師の仕事内容は小学校や中学校の教師と似たようなものだと思うかもしれませんが、人生において非常に大事な時期である生徒の面倒を見ることになるのでやることは山積みです。

主な仕事は授業の組み立て、生徒とのコミュニケーション、生徒の親との折衝、進路相談部活動など非常に多岐に亘ります。全てにおいて重要ではない仕事は一つもありませんし、専門知識や時間の使い方なども必要になるので時間を無駄にすることは出来ないでしょう。

授業の組み立てにおいて重要なのは自分で学習指導要領に沿った1年間に行う授業を組み立てることです。単に授業を組み立てるだけでなく、プリントや練習問題、中間、期末テストの作成など専門知識がなければ出来ないことばかりです。専門性を磨くと共に教科書の内容も一通り把握しなければなりませんし、いつも授業が自分の思った通りに進むとも限りません。

何らかの理由によって授業が遅れたり、予定より早く進んでしまったりと予定が崩れる可能性が高いので、その都度臨機応変に予定を組み立てることも重要です。また、生徒とのコミュニケーションにおいて悩みや相談をされた時、教師はそれに対して適切なアドバイスを行う必要があります。時には悩みが解決出来ないか行動しなければなりませんし、その為にも生徒一人一人の身になって指導を行っていきます。

特に重要なのは進路相談です。進路相談は生徒の将来に関わる重要なことであり、生徒がどのような進路を考えているのかを聞き取り、それがはたして今後の将来において上手くやっていけるかなどをアドバイスする必要があります。場合によっては進路を改める必要もあるでしょう。

部活動を行うにあたって顧問は絶対に必要ですが、教師にとってやりたくない部活動の顧問に指名されることもあります。また、春休みや夏休みでも教師に休みはありません。教師は休みの間に休み明けに行う授業のことを考えなければなりませんし、その間に様々な勉強を行わなければなりません。

高校教師の収入

高校教師は公務員に準拠した収入を得ることが出来る為、一般企業に勤める会社員などよりも高めの年収が得られるでしょう。初任給はおよそ20万ほどですが、年齢を重ねていけば平均月収が45万、年収にして700万以上になることもあります。

さらに待遇面や福利厚生なども充実しており、年に2回のボーナスも入ってくるなど安定した収入が得られるでしょう。しかし、残業手当が出ることはなく、部活動の顧問になっても新たに手当が出るわけではないので、収入面だけを見れば部活動の顧問になるのはおすすめ出来ないという見方もあります。

高校教師の評判

高校教師の評判は収入面では良いものの、基本的に良いとは言えない状況にあるでしょう。

待遇や福利厚生など一般企業で働くよりも収入面で優れているものの、高校教師は常に生徒と向き合っていかなければならないことに苦痛を感じる教師が少なくありません。生徒の将来を左右する大事な時期だからこそ責任のある立場ですが、時には生徒を扱いにくく感じる場合があるようです。

スマホなどが普及してきたことで教師の評判の良し悪しが激しく、生徒が言うことを聞いてくれないこともあるほどです。

高校教師の将来性

高校教師の将来性は景気によって伸び悩むことが考えられます。

教師は公務員であることから、景気が悪化すれば当然給料が下がったりボーナスがカットされたりと全体の収入が下がる恐れがあります。いくら残業をしたとして収入にプラスされるわけではありませんし、少子化による影響によって倍率が全体的に高まっていることも要因の一つでしょう。

何か問題を起こさない限りリストラされることはなく収入面にも優れていますが、高校教師として生徒との向き合い方や働き方が重要になるのではないでしょうか。

掲載者情報

高校教師になるには
◆文責:七文(ななみ)
◆公開日:2018年1月15日 10:05
◆更新日:2018年1月15日 10:05

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