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調教師になるには

この調教師となるためには「日本中央競馬会」もしくは「地方競馬全国協会」が行う試験を受け、調教師免許を取得する必要があります。

試験科目は「競馬と労働関係の法規」、「調教に関する専門知識」、「厩競馬に関する専門知識」の3科目に加えて、身体検査と面接があります。
受験資格は28歳以上であれば可能となっていますが、この試験の合格率は10%以下の超難関となっています。
というのも専門知識を身につけている人が極端に少ないため、合格者とされる人たちの多くは騎手または厩務員の経験者の方が多いのです。(厩務員とは、調教師の指示の下で馬の世話をする人のこと)

騎手になるためには「中央競馬会の競馬学校で騎手過程を3年間もしくは地方競馬教養センターの騎手過程2年間」の学習が必要で、厩務員になるためには「中央競馬会の競馬学校で厩務員過程を半年間もしくは中央競馬教養センターの調教師過程3週間」の学習が必要です。

これらを経て調教師となる人はおおよそ30代もしくは40代であることが多いです。
さらに馬に乗ることもあるため体重が60kgを超えると調教師になることはできないため、50kg台でギリギリ、それ以下にしておく必要があります。

調教師の仕事内容

調教師の仕事の基本は、馬主から競走馬を預かり、厩舎で毎日の世話やトレーニングをおこない、健康管理をします。

馬はそれぞれが違った個性や能力を持っているため、それに合わせて最適なトレーニングを考え、おこなう必要があります。また日々のトレーニングと並行して、レースの準備もおこなわなければなりません。
その馬の年齢やトレーニングの状況、コンディションに合わせてレース選びから始め、最終的にレー場まで馬を運んで、レースへの出場をさせます。

この世話を行う厩舎では調教師の他にも厩務員、調教助手、騎手が一緒に働きます。
調教師はこの厩舎の経営者となり、スタッフの管理や教育も仕事の一つとなっています。

こうした仕事以外にも馬主や蹄鉄師、獣医師とコミュニケーションを取り、競馬騎手への対応などもおこないます。
さらに北海道などの牧場を巡って新しい馬を見つけ、馬主へ知らせ、強い馬を育てることも大事な仕事です。

調教師の収入

調教師の収入は、厩舎全体での収入から、人件費や馬の育成に関わる各経費を除いた分から「調教技術料」として給与を受け取ります。厩舎の収入は馬を預かり調教する際に発生する「預託料」とレースでの賞金によって変わります。

現在中央競馬の調教師の平均年収は約1200万円ほどとなっています。
ただしこれは平均の値であり、厩舎を始めたばかりなど知名度も低い状況のときには、預かる馬の数も少なく収入も低いことになります。
自身の厩舎で育成した馬がレースで勝利し馬主からの人気を獲得することで預託料が上がったり、管理する馬の増加につながる事になり収入が増えていきます。そこにプラスしてレースでの勝利数に応じて賞金を得られます。
実際に、実力があり、人気の調教師は年収5000万円以上稼ぐ方もいらっしゃいます。

この仕事の収入は、調教師として、経営者としての実力次第でおおきく変わるといえるでしょう。

調教師の評判

調教師という仕事は馬の生活を基準に行われるため朝早くから夜中までだったり、生き物扱うためなかなか難しく辛いのでは、といった声を多く聞きます。しかし、それゆえに自身で育てた馬の活躍を目にする事もできるため、レースでの勝利や成長を目にしたときの感動も育てた人間にしかわからないものがあると言います。

調教師の将来性

現代の競馬のような公営ギャンブルの収益は、日本経済の低迷が長く、大きく上がってはいません。
そのため、それに影響して調教師の収入が安定しづらくなっているのも事実です。
しかし、競馬という産業がこの先廃れることは考えにくいです。
現在も調教師を目指す人口は増え続けており、そのための騎手や厩務員を育てる学校の人気も高いものとなっています。今後は経済の安定や成長によって十分に活気を取り戻すことが可能なのです。
この仕事はまだまだ高い需要が続いていくでしょう。

掲載者情報

調教師になるには
◆文責:七文(ななみ)
◆公開日:2018年05月30日 15:00
◆更新日:2018年05月30日 15:00

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