板前になるには

板前になるにあたって、まず何をすればよいのでしょうか。
必要な免許、条件などはあるのでしょうか。
そういった板前になるために必要な事項をまとめていきます。

といっても、大半は免許についての話になります。
板前の仕事をしている方の中には調理師免許を持っている人がほとんどです。
この調理師免許は、調理師学校に通ったり、飲食店での実務経験を2年以上積んで試験を受けたりすることで取得することが可能です。

ほとんどの板前が調理師免許を持っているというだけで実は必須というわけではありません。
ただし、詳しくは後述しますが、板前という仕事ではいろいろな面で高度な技術が要求されます。
そういった高い技術を持っているという証としても調理師免許は、最終的にはほとんどの方場合取得しているのが現状です。

つまり、板前になるために必須ではないが、調理師免許を持たずに就職した場合、調理師免許の取得が必要となる場合が多いということになります。

また、面接時の条件ですが、学歴などについてはハードルはほぼ無いといえます。
ですが、やはり上記の調理師免許を持っているかいないかは面接で大きな判断材料となってきます。

繰り返しになりますが、調理師免許をもっていなくても就職できる職場は数多くあります。
ただ、持っているほうが有利に面接を進められるというだけの話です。

まとめると、板前になるには、
１、学校、調理師試験合格のいずれかで調理師免許を取り、板前として働き始める
２、板前の面接を受け、お店で下積みをし、調理師免許を取り、一人前の板前になる
この二つということになります。

次に板前の仕事内容についてです。具体的に板前とはどのような仕事なのでしょうか。

板前は日本料理を提供する職業、和の料理人です。
結論から言うと、和食の店での調理が板前の仕事となるわけですね。

ひとえに調理といっても板前としての調理の奥は深く、美味しければよいというものではありません。
味はもちろんのこと、見た目、スピードなども要求されてきます。

料理は見た目も大事とよく言われますが、板前に要求されるそれはかなり高度なものとなります。
例えば料理に添える人参ひとつでも繊細な包丁捌きで綺麗な模様などを入れていく必要があったりします。

ただし、そういった料理の技術に関われるのは厳しい下積みの期間があってこそです。
そもそも板前というのは、その店の調理場のトップのことを指します。

つまりは、その店で行う調理関連の作業の全てを知っていなければならないのです。
そのために、見習い期間中は先輩や板前の調理、作業の補助、掃除や洗い物など、雑務をこなすところから始まります。

これらの仕事をしながら、先輩方がやっている作業を目で見て覚え、料理の仕込みや、それをどう使っていくかなどを覚えてゆき、自分の時間を使ってスキルを磨いていく必要があるのです。

そんな厳しい料理人の世界ですが、給料はどれくらいあって、年収にするとどのくらいになるのでしょうか。そんな気になる収入面を見て行きましょう。

当然、実際に働く店や、個人のスキルにもよって変わってきますが、月給にするとおおよそ25万円前後です。
年収にすると賞与も含め300万円～330万円程になります。

ただし、これらはあくまでも平均値であり、これより大幅に高い場合もあれば、安い場合もあります。
ベテランの板前になってくると500万円を超えてくることもあり、開業してオーナー兼板前となってくるとその限りではありません。

あなたは板前に対してどのようなイメージを持っていますか。

厳しい世界といったイメージはこの記事を読んでお分かりいただけたかと思います。
が、同時に一般的には板前をやっているというだけで凄い、カッコイイといった印象をもたれるのがほとんどです。

日本人である以上、かなりの頻度で日本食に触れているのではないでしょうか。
そんな日本食にたずさわる職人である板前の仕事は安定しているといっても良いでしょう。
当然店舗ごとにみるとそうでもない店もあるかもしれませんが、今や世界にも注目されており業界としての将来性は無限大です。