和菓子職人になるには

和菓子職人になるためには大きく分けて2つのルートがあります。1つ目は、高校を卒業した後に和菓子メーカーや和菓子店に就職して、和菓子職員としてのキャリアをスタートさせるというものです。もう一つのルートは、高校卒業後和菓子職人の技術を習得できるような専門学校に入学し、そこで知識と技術を身に付けた上で同様に和菓子店に就職するといったものです。

和菓子職人になるためには必要な資格というものは存在しません。関係する資格としては製菓衛生士などがありますが、それらは和菓子職人になるために絶対的に必要というものではありません。和菓子を作る技術だけがあなたを和菓子職人にしてくれるのです。

和菓子職人の仕事内容は和菓子の製造です。しかし、町の和菓子店、全国展開しているような和菓子メーカーとでは仕事内容が若干変わってきます。個人経営のような街に存在する小さな和菓子店であれば、独自の裁量で様々な和菓子を作っていくことができます。しかしながら一方で全国展開することはなかなか難しいため、小さな規模での販売となります。

それに対し全国展開しているような和菓子メーカーで働くのであれば、初めから全国で売れるような和菓子を作る必要があります。また、一度に作る量が多いことから、製造コストを抑えるといったニーズも高くなります。町の和菓子店、全国展開している和菓子メーカーでどちらがあなたの好みにあった形で和菓子を作ることができるか詳しく調べる必要があるでしょう。

また、和菓子を作る技術を磨いていけば、独立する道も存在します。独立した後は、自分自身の和菓子ブランドを持つことができたり、和菓子教室を開催したりすることもできるでしょう。昨今はショコラティエのような職業にも注目が集まっているため、世界的に有名な和菓子ブランドを設立することも決して夢物語ではありません。

和菓子店に就職して働く場合、初任給は多くの場合20万円を切るでしょう。中堅どころの職人となっても年収にして300万円から400万円といった場合が多いです。しかしながら独立して自分のブランドを持つことができれば収入は爆発的に増えます。また独立して自分のお店を持った場合も、収入面に夢が出てきますね。和菓子職人は、確かな技術と想像力や独創性が求められる職業であるため、自分にしか作れないものを作ることができた場合は、どんどん道が開けていくでしょう。

洋菓子職人と比較すると、和菓子職人にはどうしても渋いといった印象もたれる場合が多いようです。しかしながら、伝統的なお菓子作りの技法持っていることから、趣深い職業でもありますね。また自分自身のブランドを開拓することができれば、和菓子職人に対するイメージは非常に華やかなものとなるでしょう。

和菓子職人のイメージは作る和菓子により大きく左右されます。伝統的な和菓子を制作している場合はそれなりに渋いイメージを持たれますが、斬新な和菓子を制作している場合は非常にクリエイティブな印象を持たれることでしょう。

従来、和菓子職人は国内に向けてのみ販売を行うことが多かった職業です。しかしながら、昨今は世界から日本に対して注目が集まっている時期でもあります。そのため、和菓子職人の活躍の場は今後は世界を舞台に広がっていくことでしょう。そういった中で、第一線で活躍するためには、和菓子を作る高い技術のみならず、それをブランディングして世界にアピールしていく技術も必要となってきます。

世界を舞台にするのであれば今後和菓子職人の活躍の場は無限に広がっていきます。このように和菓子職人は大きな可能性を持つ職業であるので、和菓子を作りたいという熱い気持ちを持っている人はぜひともチャレンジしてみてください。今こそ世界的な和菓子ブランドを構築するチャンスかもしれません。