高校生が医療事務の職業に就くにあたり、必ず必須となるような学歴や資格はありません。その為、医療経験や知識がないような高校生でも医療事務になることが出来ると言えるでしょう。
しかし、女性を中心に医療に関わる人気職のため、知識が無いままでは就職が難しくなるでしょう。そこで、ここでは専門学校への進学をおすすめします。医療事務に関わる資格は、国家資格ではなく民間資格です。複数資格が存在するため、専門学校でどの資格を受験するかを決め、そこに向けて勉強するのがいいでしょう。参考書でも勉強できるレベルの資格もありますが、誰でも取れることもあり、複数資格を持っているのもいいかもしれません。
また、就職に関しても専門学校が有利になる場合があります。専門学校で卒業見込者であれば、資格を持っている可能性は必然と高くなるはずです。そのため、各医療機関などは専門学校へ求人票を出すことが多いのです。そのため、就職率も全体的によく、一人あたりの求人数も多い傾向にあります。
前述した通り、資格も複数あるため、何でも資格を取得すればいいというものではありません。医療事務が行う仕事は幅広い為、適当な資格を取得するだけでは就職する際にアピールしにくくなる可能性があります。したがって資格を取得するのであれば、医療事務で必要とされるであろう資格の取得に向けた勉強を行うのがお勧めです。
以下、医療事務就職に挙げられる資格です。
◆医療事務認定実務者
全国医療福祉教育協会が実施する試験。基礎知識やスキルを向上させる目的の資格です。資料事務民間資格で、最も難易度が低いのも特徴です。試験も毎月開催されています。
◆医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
医療機関での受付業務や診療報酬請求事務業務スキルを問う、医療事務としては有名な資格です。こちらも試験が毎月開催されています。合格は平均6割ほどと、医療事務認定実務者より難しい資格です。
◆医療事務 管理士技能認定試験
日本で最初の医療事務資格です。主に医療保険や診療報酬などの知識を有し、正確な計算ができる能力と技術を兼ね備えていることを照明するためのものです。平均合格率も半分をきるほどです。
◆診療報酬請求事務能力認定試験
厚生労働省が唯一認定した資格です。公益財団法人日本医療保険事務協会が実施しています。医療保険に関する理解や法律、通知の読解力を基礎に医療の幅広い知識を求められます。2年に1度改正される診療報酬点数の改定を把握し、点数表の算定ならびに処理が必要となります。
医療事務になるには
医療事務になるには。
様々な事務系職種の中でも、無くてはならないのが医療事務です。一見すると地味な仕事のように感じますが、やはり専門的な知識を必要とするので多くの勉強が必要になるでしょう。
そこで、高校生が医療事務になるにはどうすればいいのかをご説明します。