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医療ソーシャルワーカーになるには

実のところMSWになるために必要な資格はないのです。そのため、以前は事務の人や看護師の人が兼任している時代がありました(今も退院支援看護師と呼ばれ実際に退院調整を行っている場合もあります)。

ただし、ここ10年は採用側、いわゆる「病院」「クリニック」が、採用条件として社会福祉士を必須資格にしているところが圧倒的に多いです。しかし、社会福祉士の資格化の歴史は浅く(20年程度)、当初は非常に知名度が低かったですし、絶対数が少ない時代でした。

最大の理由は社会福祉士を取得するためには受験を受けるための科目を履修する必要があり、それ以前のMSWは当然科目履修がされていないので受験資格がなかったのです。

そのため、仕事ができるMSWは無資格で、新人であるが有資格という逆転現象ができてしまったのです。そのため国家資格を反対する人も多かった歴史があるのです。

社会福祉士になるためにはいろいろなルートがあり、一番の近道は福祉系の4年制大学に入学し、在籍中に社会福祉士に必要な科目を履修して、卒業し、国家試験の受験資格をえることです。他にもさまざまなルートはあり、通信教育や実務経験を積むなどがありますが、詳細は省略しますね。

医療ソーシャルワーカーの仕事内容

こちらのお仕事は療養中の心理的や社会的な問題の解決を調整することのサポートということで、病院に入院することで経済的にもしくは仕事的に不安を抱えている患者さんや家族の方に対して相談に乗るというのが主な業務になります。

さらに退院を見据えて調整に入った患者さんに対して、退院援助という形で退院後の様々な部分について調整を行うのもMSWの仕事の一つです。

また、病院やクリニックに配置されているMSWは「医療ソーシャルワーカー業務指針」があります。※※※これは、全国医療ソーシャル協会や医療社会事業協会などの当事者団体は当然ですが、医師会・看護協会などの関連団体で検討の下に作成され、全国に通知されました。これは画期的なことです。他の職種にMSWの存在を知ってもらえたからです。

医療ソーシャルワーカーの収入

MSWの収入はどのようになっているのでしょうか。

こちらは医療機関によって大きくかわります。経験年数でも収入は変わっており、初任給は15万~17万程度です。経験年数を積むと、年収が600万くらいになる場合もあります。

医療ソーシャルワーカーの評判

福祉系の大学生にとって人気が1番いいのがMSWです。しかし、学校を卒業しても即戦力になる場合は非常に少ないです。問題としてMSWの量的不足(近年はある程度の規模の医療機関はMSWを配置しています)があります。そして学生側の養成不足もあります。実習期間も他の職種と違い約4週間と期間が短いためです。今後の課題になると思います。

対人援助職なので人と接する機会が多く、患者・家族はもとより他の職種(医師・看護師・薬剤師など)との信頼関係を築けないと評判は悪くなります。逆に信頼関係を得ることができると、自らの存在価値も向上します。

医療ソーシャルワーカーの将来性

MSWの将来性ですが、非常にニーズは高いでしょう。需要があるにも関わらず、福祉系の大学の合格率は低くなっている傾向にあります。そのため、まずは福祉系大学に入学するための努力が必要になってくると思います。

掲載者情報

医療ソーシャルワーカーになるには
◆文責:七文(ななみ)
◆公開日:2018年5月28日 22:00
◆更新日:2018年5月28日 22:00

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