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小説家になるには

一般的に小説家になるには、自分の書いた小説が文学賞を受賞し、書籍化して売り出されることで初めて小説家としてデビューすることが出来ます。小説は受賞されるされないに関わらず誰でも書くことが出来ますが、それが書籍化しなければ小説家とは言えません。また、読むことはあっても、書くことが無い人が殆どかと思います。センスがあればもちろん問題ないのでしょうが、全ての人が当てはまるわけではありません。そこで、いくつか小説家になる方法を記載します。

1つ目は学校へ通う。大学や短大はもちろん、専攻として学科を持っている専門学校や時間の融通が利くスクールなどが挙げられます。普段、読んでいる文章をそのまま書くことはできるでしょうが、オリジナルになると中々書くことができず、自分の好きなジャンルに偏る傾向も強くなります。物語の構成がしっかりと作られているか、表現の仕方に問題は無いかなど教えてくれる・添削してくれる人が近くにいるのは、独学よりも力が付けやすいはずです。特に執筆活動と平行して就職も視野に入れられるため、安心かもしれません。中には講師がプロのため、仕事を貰い商業デビューや人脈を拡大できることもあるようです。

2つ目は独学で文学賞を受賞することです。小説家になるには王道とまで言われます。受賞するには様々な出版社が主催する文学賞に応募し、無事に文学賞を受賞して書籍化されれば小説家デビューが決定します。文学賞を受賞した影響は非常に大きく、自分の書いた小説が有名な小説家から一定の評価をもらうことが出来ます。そして全国の本屋で販売され、書籍化されたハードカバーにはどんな賞を受賞したか帯に記載される為、さらに発行部数を伸ばすことが出来るでしょう。

しかし、独学で文学賞を受賞する以外にも小説家になる方法があります。

1つは出版社と契約して自費出版すること。
2つめは自分一人で出版すること。
3つめは文芸倶楽部に所属すること。
4つめはネット上に小説を後悔し、出版社に目を付けてもらうこと。

いずれかの方法によって小説家デビューを狙う方法があります。

1つめの出版社と契約して自費出版を行う場合、自費出版を行っている出版社に自分が書いた小説を持参し、自費出版の準備を進めていきます。この時に持参した小説には編集者のチェックや訂正など様々な手が加わる為、自費出版にかかる費用は数百万を超えることがほとんどです。
しかし、そこまで費用をかけたとしても全国出版してもらうことは出来ません。書籍化した自分の本は出版社が契約している書店にしか置かれず、ずっと置いてもらっていても売り上げに繋がらない可能性があります。

2つめは自分が最初から出版に至るまでの工程を全て一人で行うものであり、同人誌などが当てはまります。この方法であれば自費出版に比べてかなりの費用を抑えることが出来ますが、問題はどこで販売するかです。
基本的に自分で販売する本はコミックマーケットなどで売り出すのが基本ですが、ジャンルによって非常に差が大きいので売れるかどうかは分からないのが難点です。

3つめの文芸倶楽部ですが、場合によっては文学賞を目指すよりも小説家デビュー出来る可能性が高い方法でもあります。文芸倶楽部には何よりも小説を書くのが好きな人達だけが集まっているもので、倶楽部の会員が費用を出し合って書籍化した小説を出版化させていきます。
文芸倶楽部にはアマチュアの小説家が集まっていることから文章力もプロと比較してもそこまで違いがない為、より人に読んでもらえる小説を出版出来るのです。

4つめはネット上で自分の書いた小説を出版社に目をつけてもらうという方法ですが、一昔前まではこの方法で成功した事例があるものの、現在ではあまり日を浴びない方法となっています。誰でもネット上で書けることからどこかで読んだ・見たような内容の小説が載っていることも非常に多く、読んでもらえる可能性が他の方法よりも低いのが原因です。

小説家の仕事内容

小説家の仕事は、自分の思い描いた物語を文章にして小説を書き上げることです。小説家によって書く物語には様々なジャンルがありますが、基本的に複数のジャンルを同時に書くことはありません。また、小説家は基本的に自宅で小説を書くので、会社員のように会社に出勤する必要がなければ時間制限のようなこともありません。自分で決まった時間を定めた上で小説を書き、後は小説の内容を考えるなど時間を自由に使うことが出来ます。

ただ、執筆についてはただ書くだけではなく、編集者との打ち合わせや雑誌等のインタビュー、小説以外の執筆(コラムやエッセイ)、逆に人の作品の選考委員になることも。もちろん、売れてからのことなのですが、「ただ書いていれば、それでいい」では小説家にはなれないかもしれません。
その他、この仕事の怖いところは小説の内容がなかなか思いつかないこと。自分で時間のメリハリを付けないといつまで経っても小説が書き上げられないことでしょう。

小説家の収入

小説家の収入源は原稿料と印税に限られます。原稿料は四百字詰原稿用紙一枚で計算するもので、原稿用紙を書けば書くほど原稿料が入る仕組みになっています。基本的に原稿用紙一枚あたりの原稿用紙は3千から4千円となっており、もし連載小説ともなれば原稿用紙40枚を基準に書くことになるので、合計で16万円ほどの収入が得られるでしょう。 続いて印税ですが、書籍化した自分の本が一冊売れるごとに出版社によって決められた印税が入ってきます。本が売れれば売れるほど印税が入ってくる為、印税が高い出版社の方がより多くの印税が入ってくるでしょう。

小説家の評判

小説家の評判に関しては賛否両論でしょう。ただ文章を書いているだけでいいので楽だと考える人もいますが、実際に文章を書き続けるというのは非常に大変です。
一時期は文学賞を受賞した小説家であっても、その後に出した小説があまり売れないこともありますし、小説の内容が思い浮かばなくて何年も小説が出版出来ないこともあります。このようにある程度まで成功する人はいても、その後も成功し続ける人は少ないので、小説家になろうと思ってもなかなかなれないのが評判を左右しています。

小説家の将来性

小説家という職業はこれから先もなくなることはないので将来性は十分にあると言えます。昔より自分の小説を誰かに見てもらう方法も増えてきていますし、それにあたって出来るだけ費用をかけずに出版社に目をつけてもらう機会も増えています。
しかし、小説を書くのが好きだからといって必ず小説家デビュー出来るとは限りません。とにかく書けば売れるというものではありませんし、売れるまで原稿料や印税に差があるので収入も不安定です。その中でいかに小説を売り出していくかが小説家の永遠の課題になるかもしれません。

掲載者情報

小説家になるには
◆文責:七文(ななみ)
◆公開日:2017年10月30日 18:30
◆更新日:2019年12月02日 10:00

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