作業療法士は英語でオキュペイショナルセラピスト(OT)と呼ばれる職業です。
理学療法士(PT)が立つ、歩く、起き上がる、寝返りをする、といった体の動作リハビリ訓練(運動機能回復)を行うのに対して、作業療法士(OT)は、食事、入浴、字を書く、家事・炊事などの日常生活をスムーズに行うための生活リハビリ訓練(応用的動作のリハビリ)を行います。理学療法士(PT)に比べて、作業療法士(OT)は手や指などの細かい動作や精神分野のリハビリを中心としています。
高校生が作業療法士になる為には、作業療法士の国家資格を取得しなければなりません。国家資格を取得していない限り作業療法士として働くことは不可能なので、まずは作業療法士の国家試験に合格しなければなりません。しかし、高校生がいきなり作業療法士の国家試験に挑めるわけではありません。
まずは進学して、受験資格を得ましょう。作業療法士は専門学校もしくは大学・短期大学の所定の課程を修了する必要があります。ここでは専門学校をおすすめします。専門学校によって特徴は様々なので、下調べする必要はありますが、メリットも大きいでしょう。
将来を作業療法士として決めているようであれば、専門学校へ進学する方が大学に比べて1年間早く経験を積むことができます。なぜ、1年早く就職を目指すかというと、緩やかではありますが経験によっても収入に差がついてきます。さらには大学で4年間通学すると、当然一般教養などの作業療法士専門学以外の科目も学ぶ時間を必要とするからです。
自分の目的に合わせて学校を選ぶ必要があるでしょう。
まだ、悩んでいる場合は4年制の大学で作業療法士以外の道を探しながら、勉強するのも一つの手かもしれません。
受験資格を得て国家試験に挑む際は、基本的に筆記試験に合格することになります。合格率は大体80%前後と比較的高いので専門的な知識をしっかりと学んでいたり、国家試験対策を万全にしたりすれば合格出来る可能性が高まるでしょう。
しかし、他の職業と一味違うのは、国家試験に合格しているかどうか、大半が就職を決めた後になるということです。国家試験が行われるのは学校を卒業する前の2月下旬であり、合格発表が4月になるので、それまでに就職先が決まっているケースがあります。
もちろん場合によっては合格発表の後に就職する流れになっていることもありますが、就職が決まった後に合格発表が行われ、もしも試験が不合格だった場合は退職することになりかねません。国家試験に合格するまで働けるとは限らないので、出来る限り合格に向けた準備が必要になるでしょう。
作業療法士になるには
作業療法士になるために。
病気や怪我で体の動きが制限されてしまった人のために、生活をスムーズに送れるためにリハビリなどを行う作業療法士。その作業療法士になるには様々な知識が必要になるでしょう。その為にも、よく比較される理学療法士との違いを見出さなければなりません。
そこで、高校生が作業療法士になるにはどうすればいいのかをご説明します。