パチプロになるには

高校生がパチプロになるにあたって必要な条件は一切ありません。パチンコを打つ続けるだけの仕事なので資格は一切ありませんし、パチンコが打てる年齢であれば年齢制限もありません。学歴に限らず何度でも挑戦出来る為、自分がその場でパチプロだと名乗った時点でパチプロになれてしまいます。

もはやパチプロは職業と言えるのかどうかも疑問ですが、パチプロは主に普通にパチンコを打って収入を得る人と、パチンコ台のバグを見抜いて多くの玉を出し続けて多くの収入を得る人の2種類がいます。

しかし、現在のパチンコ台はバグがないように対策されているので、バグを利用して稼ぎ出すパチプロはほとんどいないのが現状です。したがってパチプロとして収入を稼ぎ出すには、普通にパチンコを打つ以外に方法がありません。

仕事と言っていいのかどうかは分かりませんが、パチプロの仕事はパチンコをひたすら打ち続けることです。

といっても一言で締めるのは難しいもので、パチンコは非常に奥が深く、加えて非常にハイリスクな収入源となります。収入を稼ぎ出す為には、様々な店舗の傾向やデータを集め、どこの店のパチンコ台なら勝ちやすいのかを見極めることから始まります。

勝てるパチンコ台を見つける為に様々な店舗を回って常に情報収集を怠らないようにし、実際にパチンコを打ってみて止めるか続けるかの選択肢を常に迫られることになります。また、パチプロは基本的にパチンコ台の前に長時間同じ姿勢で座り、長時間打ち続けることになるので身体を痛めやすいです。

さらに早々に勝てない台と勝てる台を見極めることも大事です。勝てない台にいつまでも座って打ち続けても損をするだけですし、早々に勝てる台を見つけることが出来れば稼働時間に応じて多くの収入を得ることも可能です。

パチプロが得られる収入は平均を割り出すことがほぼ不可能に近いです。

何故なら昨日は儲かったのに今日は儲かるどころか収入がマイナスになるなど、日々の変動が激しいので平均額を割り出すのが困難だからです。また、収入は店舗の営業時間や自分がパチンコを打つ総時間によっても決まります。

元々一回のパチンコで収入が得られる人は非常に少なく、一人で数十万を稼ぎ出すにはまとまった稼働時間がなければなりません。また、パチプロには稼働時間や勝てるパチンコ台によって期待値というのがあります。もしも店舗が営業を開始した時から閉店までパチプロがパチンコを打ち続けた時の期待値は最高に調子が良ければ4万程度だとされています。

調子が良くない日も合わせると1日の平均金額は2万5千円から3万程度になります。2万5千円なら10日で25万、月に75万ほど稼げる計算になりますが、先ほど説明した通りパチプロは思った通りの金額が稼げるわけではありません。1日に4万以上を稼ぐこともあれば、全く稼げずにマイナスの収支になってしまうこともあるなど日によってピンからキリまであるのがパチプロの世界です。

しかし、パチプロの世界は総収入の捉え方が特殊な点が挙げられます。月の収入を計算する際、今までに合計で50万稼いだとします。そこで思うように稼げず、20万の損失があったとすると、プラス30万となって多くの収入が稼げたことになります。月に30万しか稼げないと思うかもしれませんが、パチプロの世界は常にリスク管理を行わなければまとまった収入が得られません。

高い確率で勝てる台で収入を得るには毎日の試行錯誤が必要不可欠です。試行錯誤が多いほど結果に繋がる為、最初のうちは稼げなくても仕方がないと考えましょう。パチプロとして生計を立てられるレベルになりたいなら日々のリスク管理を徹底し、損害が出ると思って月にいくら稼ぎ出すのかどうかの見積もりを立てることが大切です。

パチプロの評判はあまり良いものではありません。

パチプロは上記で説明したように運にも左右されるので、思ったように稼げないことが頻繁に起こりやすいものです。稼げない日々が続けば赤字になってしまいますし、稼げたとしても明日も同じように稼げるのか不安が付き纏います。思うように稼げればやりがいも感じられますが、長期的に続けるような方法ではないかもしれません。

パチプロの将来性は、もはや前途多難だと言えるでしょう。

パチプロの利点は定職に就かないので好きなようにパチンコを打って収入が得られ、休みたい時に休めることです。しかし、この点を踏まえたとしてもパチプロは常にハイリスクを背負いながら活動することになります。

今後もパチンコ自体がなくなることはありませんが、将来的に何らかの規制がかけられる可能性がありますし、何より明日も勝ち続けなければならない不安感と隣り合わせの状況でパチンコを打ち続ける強い精神力が必要です。