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牧師(神父)になるには

牧師になるために必要な資格や条件はあるのでしょうか。
牧師になるまでの流れも含めて確認していきましょう。

まず最初に牧師と神父の違いはご存でしょうか。
敬虔なキリスト教徒でなければ案外、違いがわからない・・・という方が多いのではないでしょうか。


信者数の数およそ20億人、世界最大の宗教といえば、そうですキリスト教です。


そんなキリスト教ですがカトリックやプロテスタント、正教会と言った形で宗派によって大きく三つに分類されています。詳しいキリスト教のご紹介については社会の授業や宗教関係の授業にお譲りするとして、
とにかく牧師さんというのはどの宗派での呼び方なのでしょうか。

この中で牧師と呼ぶのはプロテスタントで、神父さんとお呼びするのがカトリックと正教会になります。


ちなみにカトリックや正教会などで神父や先生と呼ばれる人は、神父の中での階級としては、「司祭」と呼ばれる役職についているんですね。

カトリックは伝統的な決まりが多いなど大変宗教的にも厳格で、かのローマ教皇を中心とする宗派となっています。カトリックの場合、教皇はコンクラーベという方法で選ばれるのですが、日本でも大々的に報道されますからローマ教皇、コンクラーベなどを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。


対するプロテスタントでは神父とは呼ばずに牧師や先生と呼びます。プロテスタントはもともとカトリックから派生した宗派で、「宗教改革 ルター」と聞けば社会科目を勉強されている方はピンと来るのではないでしょうか。

そうです、ルターが中心となりプロテスタントが始まっていきました。

カトリックほど厳格な決まりを重んじて司祭やトップが司るというよりは、プロテスタントではキリスト教徒がみな牧師いう考えを持っており、つまり、キリスト教徒も牧師も平等、牧師は教職者的存在という特徴があります。

これを踏まえ、牧師や牧師になるには?の問いに対する答えですが、これは決まった答えがありません。

神父・牧師になるには、神学校、もしくは大学の神学部に通う必要があります。
そこで牧師・神父たる素質を磨き、深い知識を身に着けて、現場経験を経て牧師として赴任する、というパターンが多いです。

これは神父も牧師もほぼ同じく神学校をまず卒業するというのは一般的なようです。

女性は神父になれませんが、プロテスタント教会の教派によっては女性牧師を認めているところがあります。
神父を養成する神学校は6年制、牧師は4年制のようです。

神学校へ行かずとも牧師になれる方もいらっしゃいますが、メジャーな方法ではないようです。

いずれにせよ、洗礼を受けてから何年が経っているか、独身男性かなど宗派によって牧師や神父になる基準は異なりますから、教会で実際に神父や牧師に相談するのが確実です。

また、牧師や神父になるのに原則年齢制限がない、というのも1つの大きな特徴です。牧師になる、というのはやはりそれなりの覚悟やお導きなどがあるわけですから、それを年齢で遮るということは原則ないわけです。そのため第2の人生として牧師や神父になる、つまり異色の経歴から神父や牧師になるという方もいらっしゃいます。

牧師(神父)の仕事内容

牧師の仕事ですが、一般的に礼拝や聖餐式など各種式を司ったり、信者の悩みなどを聞き教え導いたり、クリスマスなど季節ごとに教会でイベントや講演を開いたります。またそもそも教会をキレイに保つために掃除など管理も大事な仕事です。

また教会によっては幼稚園などを併設していることがありますから、施設の運営や管理も大切な仕事となります。

そして牧師によっては神学校の教師として生徒を教え導く方もいらっしゃいます。

ちなみに、日本の結婚式では教会でバージンロードを歩き結婚式を開き、その後披露宴という形態の結婚式を開く方が多くいらっしゃいますが、この結婚式場で牧師としていらっしゃるのは、神父ではなくプロテスタントの牧師である事が多いです。先程ご紹介したようにカトリックは厳しい決まりなどがあるため、プロテスタントの牧師が多くなるようです。

牧師や神父の仕事はなかなか向いてないと感じた方も、進路としては、牧師(神父)以外にも、宗教関係で就職を考えているとしたら、教育関係も考えてみると良いかもしれません。 また、費用面で神学校や大学に通えない方は専門学校も調べてみてください。

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専門学校日本スクールオブビジネス21
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牧師(神父)の収入

牧師さんや神父さんの収入はどのくらいなのでしょうか。これはやはり、どのくらいの規模の教会に赴任しているのかなどによって大きく異なります。

一般的には牧師の平均年収は300万円前後と言われています。

もちろんこれは教会の規模、つまり謝儀の多さや幼稚園などの運営管理職かどうか、本などを出版しているかによって大きく異なります。中には収入が1000万円を超える牧師もいらっしゃるようです。

しかし、教会の維持費がかかってしまったり、まとまった献金が集まらなかったりすると、どうしてもお給料が低くなってしまうことがあります。

その場合は副業や兼業でアルバイトなどをする牧師もいらっしゃいます。行政書士やガソリンスタンドなどその兼業の域は幅広くなっています。

牧師(神父)の評判

牧師という仕事は教会などに行く機会がない方にとってはイメージがさっぱりわかないという方が多いでしょう。

しかし、神様に仕え神聖なお仕事をされていることは多くの方が容易に想像できますから、尊敬されるお仕事とも言えます。牧師に相談したことで悩みが解決できた、困っている時に牧師に助けられたなど牧師に救われたということで感謝している方も多いでしょう。

教職者として信者を助けることや、精神的に支えることで信者やコミュニティに必要不可欠な、なくてはならない存在と言うことができます。

牧師(神父)の将来性

AIなどで人間の仕事が機械に取って代わられるという話が近年持ち上がっていますが、宗教が絡むとそれはどうでしょうか。

洗礼を受け、信者の話を聞き、教え導くというのはきっと機械にはできない、人間にしかできない行為ではないでしょうか。このため牧師や教会というのはこの先も存続すると言えるのではないでしょうか。

しかし悲しいことに、一部の教会や信者が無理な勧誘などを行うことでキリスト教自体にあまりよくないイメージを持ってしまっている方もいらっしゃるかもしれません。

このようなことがないように健全な宗教や教会としての機能が果たされれば、より牧師の色良い将来性が高まるとも言えるのではないでしょうか。

掲載者情報

牧師(神父)になるには
◆文責:七文(ななみ)
◆公開日:2018年05月30日 21:30
◆更新日:2018年05月30日 21:30

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