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ピアニストになるには

高校生がピアニストになるにあたって特別な資格や免許は一切ありません。代わりに必要になるのは類まれなる演奏技術です。

ピアニストには様々なジャンルがありますが、一般的なクラシックを演奏するピアニストを目指すのであれば音楽大学を受験して合格することが最初の難関です。音大に合格するのは一筋縄ではいかない為、ほとんどの場合は音大を受験する生徒を指導する先生の師事を受けることが必要です。

師事するのが早ければ早いほど有利になりますし、楽典やソルフェージュと呼ばれる聴音や初見歌唱のレッスンなど様々な練習を長く行うことになります。無事に音大に合格出来たら、そこで演奏技術を高めつつ様々なコンクールに出場して結果を残します。

ピアニストとして最も注目される方法と言えば、世界的なコンクールに入賞することです。音大に進学する中で世界的なコンクールに出場出来るチャンスがある上、世界三大のいずれかのコンクールに入賞出来るだけでも相当注目されます。

ショパン国際ピアノコンクールやチャイコフスキー国際コンクール、エリザベート王妃国際音楽コンクールといった世界三大のコンクールには名を馳せているプロのピアニストも出場している為、ハイレベルな中で無事に入賞することが出来れば大きな実績と共に今後注目されるピアニストとして知名度も広まります。

ピアニストを目指す人に多いのは、既に幼少の頃からピアノを習っているケースです。もちろん最初はクラシックのピアニストを目指す過程でジャズやポピュラーなどのジャンルに転向しても構いませんし、独学で勉強する方法もあります。海外留学してピアニストを目指す方法もありますし、ピアニストになる為にオーディションを受けたり音楽事務所に自分のピアの演奏のデモテープを送るなど、実に様々な方法があります。

ピアニストになるにあたって重要なのは、様々な演奏の場でお客のあらゆるニーズに応えられるように様々な曲を弾けるようにすることです。もちろん一つのジャンルしか弾けないピアニストもいますが、観客にとっては「こんなに上手なんだから他に弾けない曲があるはずがない」と思うものです。

したがってピアニストとして広く活動する為にも、演奏技術を磨き続けることが大切です。

ピアニストの仕事内容

ピアニストの主な仕事はピアノのある場所で演奏し、観客を楽しませることです。

一般的にピアニストといえばコンサートで演奏する人ですが、ピアニストの活動の場はピアノのある場所ならどこでもあります。コンサートで演奏するピアニストの場合、バレエや歌劇に合わせて演奏する伴奏ピアニストなどという仕事がありますが、どちらにしても根本的にはひたすら練習を積み重ねることで本番に臨みます。

他にもピアニストはジャンルによってスタジオやツアーのメンバーとして各地を回って演奏したり、クラブや豪華客船、バー、ホテルのラウンジなど演奏する機会が多くあります。

ピアニストの最大の強みは、ピアノがあればそれだけで仕事が出来るということです。他の職業だと一芸だけでは生計が立てられないことも多々ありますが、ピアニストはピアノさえあれば演奏することが出来るので一芸で生計が立てられる職業だと言えるでしょう。

ピアニストの収入

ピアニストの収入は、自分がいかに演奏をするかによって変わります。

基本的にはコンサートの出演料やピアノの講師として収入を得る方法があります。コンサートの出演で収入を得る場合、一般的なピアニストの場合だと一回の演奏で10万円程度の収入を得ることが出来ます。本当にごく一部の人であれば一回の演奏で100万以上を得ることが可能であり、世界的なピアニストであれば1000万以上の年収を得ることも出来ます。

コンサート以外の収入源はほとんどがピアノの講師で生計を立てており、音大を受験する生徒を指導出来る先生なら1時間に1万のペースで収入が得られますし、それ以上に有名な講師であれば1時間に2万以上を得ることも出来ます。

ピアニストの評判

ピアニストの評判は非常に高いです。

幼少の頃からピアノを習った経験がある人は予想以上に多く、むしろピアノを何年習っていたかどうかをステータスとすることもあるなど需要が高いのが大きなポイントです。ピアノが演奏出来ること自体にやりがいが感じられますし、ピアニストとして国内外で活躍出来るのも大きな魅力の一つだと言えるでしょう。

ピアニストの将来性

ピアニストの将来性は、今後も変わらないと言えますが、少しずつ厳しい状況にあるかもしれません。

ピアニストはコンサートの演奏だけで生計を立てていると思われるかもしれませんが、実はそれが出来ているのはほんの一握りの人だけです。ピアニストは講師など仕事を掛け持ちするのが当たり前ですし、初見ですぐにピアノが弾けたり要求にすぐに応えられたりと演奏技術の高さが求められます。

いずれにしても講師を中心に講師や他の仕事と掛け持ちすることになりやすい為、いかに演奏技術を高めること、そして柔軟性の高さなどが求められるでしょう。

掲載者情報

ピアニストになるには
◆文責:七文(ななみ)
◆公開日:2018年05月27日 12:00
◆更新日:2018年05月27日 12:00

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