高校生が国家資格である公害防止管理者になる為には、公害防止管理者の国家資格を取得しなければなりません。国家資格を取得するには公害防止管理者等国家試験に合格する方法と公害防止管理者等資格認定講習を受ける方法の2つの方法があります。
公害防止管理者等国家試験は10月の第1日曜日しか行われておらず、当然ながらこの国家試験に不合格になってしまうと来年まで試験を受けることが出来ません。しかし、国家試験を受ける時の制限は特に設けられておらず、学齢や年齢などに関係なく誰でも試験が受けられます。
このことから高校生でも公害防止管理者になる可能性が残されていると言えますが、国家試験の合格率はおよそ20%から30%程度と高くなく、専門的な知識などが必要になるでしょう。公害防止管理者等資格認定講習は毎年12月から3月の間に実施されていますが、講習区分は実施する場所によって違うので、どこの開催地でどのような講習を行うのかを確認する必要があります。
また、公害防止管理者等資格認定講習は事前に技術士や計量士、衛生工学管理者といった資格を取得する必要があります。講習が行わる場所によって求められる資格が違うので、資格の有無に注意しましょう。資格の取得以外に講習を受けるには、公害防止に関わった実務経験を積んだことが記載されている証書と学歴証明書を提示しなければなりません。
学歴証明書を提示する場合、薬学や工学の大学や短大、専門学校の卒業証書を提示するか、それ以外のケースで卒業している場合は履修科目が記載されている証明書と卒業証書が必要です。ただ、公害防止実務経験が10年以上、受ける講習によって12年以上積んでいた場合は学歴証明書を提示する必要はありません。
講習を受ける条件を満たし、講習の修了試験をクリアすることで公害防止管理者の資格を取得することが出来ます。国家試験に挑む際の勉強は独学で行う方法もありますが、基本的には公害防止管理者に必要な知識が学べる教材を活用した方が良いでしょう。
ただし、一口に国家試験を受ける必要があるといっても、公害防止管理者の種類は約13種類もあります。公害防止管理者の就職先は特定の工場になりますが、工場によって扱う物質が違う為、工場によって募集する資格の種類が違います。大気や水質、騒音や振動、ダイオキシンなど13種類の物質に応じた資格を取得しなければなりません。
さらに、発生する物質の量によって取得する資格の種類も違うなど、かなり限定的になる可能性があります。排気ガスの量に応じて大気関係第1種公害防止管理者、大気関係第2種公害防止管理者と種類が違う為、場合によっては幅広い知識を学ぶ必要があるでしょう。
公害防止管理者になるには
公害防止管理者になるために。
様々な公害から人々を守るのが公害防止管理者の役割ですが、公害防止管理者になる為にはどんな条件があるのでしょうか。高校生が公害防止管理者になるにあたり、様々な条件が求められるでしょう。
そこで、高校生が公害防止管理者になる為にはどうすればいいのかをご説明します。