検事になるには

検事になるために必要な資格や条件はあるのでしょうか。
検事になるまでの流れも含めて確認していきましょう。

検事という仕事でキャリアをスタートするのであれば、まず何はなくとも司法試験に合格している必要があります。

そして司法試験に合格した後で、一年間の司法修習というものを受け、その後試験に合格することで検事になることができるわけです。

採用については毎年多くて100人程度の採用となりますのでいわゆる狭き門ということになります。一部ではその難易度の高さからエリートとも呼ばれます。

それでは検事の仕事内容はどのようなものなのでしょうか。こちらも確認していきましょう。

検事の仕事内容はまず警察から容疑者が移送されてくるところから始まります。

この辺りを勘違いしている方も多いのですが、警察が捜査を行い、そして犯人を追跡し、最終的に逮捕するところまでは警察のお仕事です。

警察が犯人を逮捕するとその犯人は容疑者として扱われることになり、この時点ではまだ容疑をかけられている人ということで、100%犯人として扱われることはないわけです。

そんな容疑者について、検事は実際に裁判にかけるかどうか、つまり刑に処するかどうかの判断を行いいます。いわゆる起訴するか不起訴にするかを決定することになります。

そのため刑事事件が発生すると、ほぼ100%検事としての仕事を行うことになるわけです。

また事件の社会的影響などによっては非常に慎重な判断が求められることもあり、この決定が後々まで世間に非常に大きな影響を及ぼすこともありますので、そういった部分での責任は重大なお仕事でもあるわけです。

またこういった部分のお仕事の他にも、検事は様々な諸外国に派遣されて、そこでその外国の制度や実情などを研究して帰ってくるというようなお仕事もあります。

それでは検事の収入はどうなっているのでしょうか。こちらも確認していきます。

この職業は原則的に国家公務員ですから、初任給は20万円ちょっとと民間企業に比べると場合によっては安いと感じてしまうこともあるほどです。

しかしキャリアアップして検事長ともなると年収は1500万円弱程度となります。

さらに平均年収としては600万円とかなり上々と言えるのではないでしょうか。

また国家公務員としての福利厚生はもちろんついてきますので、この部分も安心して権利を行使することが可能となっています。

こちらのお仕事の評判はどのようなものなのでしょうか。確認していきましょう。

やはりこちらのお仕事というのは国家公務員であり、さらに警察官などと連携して犯罪捜査を行い、そして最終的に刑事裁判において犯人の処罰を決定するという非常に尊く重要なお仕事であることからも、その評判たるや良くないはずがありません。

つまりこちらのお仕事になると地元の名士として歓迎されることもありますし、もし若いうちに検事になったということであれば、ご家族やご親戚の方々は鼻高々と言えるのではないでしょうか。

そして国家公務員ということで人間的な信頼性も抜群です。社会的なバックボーンに関してもこれ以上ないと言うほどにしっかりした盤石なものとなっているのも 忘れてはなりません。

それでは検事の将来性についてはどうでしょうか。

こちらのお仕事に一度就くとかなり長い年数の間、検事としてその業務を執行することになるわけですが、当然ですがリタイヤなども不可能ではありません。そのためある程度検事として経験やキャリアを積んだ上で弁護士に転向するというキャリア形成も当然に可能です。

実際問題そしてそのような経歴の弁護士の先生もたくさんいらっしゃいますし、そういった弁護士の先生に関してはいわゆるヤメ検と呼ばれ法廷の表も裏も知り尽くしているということで信頼性も抜群で、お給料なども抜群と言われています。

検事という職業自体の将来性についてですが、これは言わずもがな日本という国があり続ける限り絶対になくなるお仕事ではありません。

そう言った部分から見ても将来性に関してはこれ以上ないほどのポテンシャルを秘めているお仕事と言えるのではないでしょうか。