ラーメン屋になるには

ラーメン屋で働くために、資格や経験など必要な条件などがあるかについて説明していきます。

まず資格ですが、結論から言うと必要な資格はありません。
飲食店で働くにあたって、調理師免許が必要と思われてる方が多いですが、実は必須ではないのです。
もちろん働く店によっては、必要としている店があるかもしれませんが、法律によって定められているようなものはありません。
経験、年齢などについては、雇用主が求めている条件によって変わってきますが、未経験者でも積極的に雇用しているのが現状です。
なぜかというと、ラーメン業界というのは競争率が高いうえに、世界でも注目を浴びる料理です。
そのためラーメンチェーン店の海外進出や、新店のオープンなどが頻繁に起こっているのです。
つまり慢性的に人員不足であることが多いのです。

ラーメン屋での仕事内容については、アルバイトなどでの経験がない限り知らない方が多いのではないでしょうか。
簡潔にいってしまえば、最終的に美味しいラーメンをお客様に提供する。
これに尽きます。
ただし、他にも付随する仕事はたくさんあります。

まず、接客です。飲食店である以上、ほぼ必ず接客が伴います。
飲食店のキッチンにはクローズキッチンとオープンキッチンがあります。
クローズキッチンとは、調理の様子がお客様から見えないキッチンで、オープンキッチンとは調理の様子がお客様から見えるキッチンのことです。
ラーメン屋は後者のオープンキッチンであることがほとんどです。

ラーメン屋に行ったときのことを想像してみてください。
小さい店舗のラーメン屋の場合、厨房に立っている店員さんが入店時の挨拶をし、席に誘導、注文をとり、調理をし、料理を提供、会計を行い、お客様を見送り、後片付けをする。
調理を除き全て接客ですが、これらの接客も全て行うのです。
大きい店舗のラーメン屋になってくると接客と厨房で分業している場合もありますが、上記の接客内容は全て経験することが多いです。
お客様が来てラーメンを食べて帰るまでの間に、これだけの仕事があります。

調理に関しては、ラーメン屋にもよりますがラーメンだけではない場合もあります。
チャーハン、餃子などはラーメン屋では定番のサイドメニューですね。
これらのサイドメニューも当然ながらラーメン屋の調理業務に含まれています。
チェーン店などになってくると、これに加え、揚げ物や中華、デザートなども含まれる場合があります。
それらを含めた営業時間中の調理、ラーメン屋開店時間前の仕込みと、翌日の仕込みがメインになってきます。

それでは気になる給与面について解説していきます。

実はラーメン屋の給与は飲食業のなかでも良いほうです。
店舗によって当然バラつきはでますが、ラーメンチェーン店の一般社員でおおよそ20～28万円、副店長クラスで25万～35万円、店長クラスになると30万～50万円ほど貰っている場合もあります。
フランチャイズ形式のチェーン店のオーナーになると一月100万円も夢ではありません。
魅力的ですね。

あなたは『ラーメン屋で働いている』と聞いてどんな印象を持ちますか。
少なくとも悪いイメージは持たなかったのではないでしょうか。
この仕事は世間では厳しい世界、というイメージはあれど悪いイメージをもたれることはまずありません。

美味しいラーメンを提供し、お客様に満足して帰ってもらう立派な仕事です。
家では決して作れないようなスープを作れたり、一般人ではなかなか扱えない中華なべを扱えたりと、『凄い！』というイメージをもたれることが多いですね。

さて、ラーメン屋で働く上で、ちゃんとキャリアアップしていけるか、など心配な部分もあるかもしれません。

しかし、安心してください。
まず、ラーメン屋の仕組みは非常にわかりやすく実力社会です。
やったらやった分だけ、覚えたら覚えた分だけ評価され、キャリアアップにつながります。
ラーメン屋でよく若い店長を見かけるのはそのためです。

また、店長になったその先にもフランチャイズチェーン店のオーナーや、自分の店を出す事だって不可能ではありません。
オーナーになってしまえばいずれ自分の時間を確保することもできるかもしれません。