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レンジャーになるには

レンジャーは自然保護官とも呼ばれており、国家公務員の資格試験を受けて合格し、環境省から配属命令が出された人がレンジャーを名乗って働くことが出来る職業です。したがって環境省から配属命令が出されておらず、国家公務員の試験に合格していない者がレンジャーを名乗って活動を行うのは不可能です。
また、レンジャーは他の呼び方でパークレンジャーとも呼ばれます。 環境省では、現在の100人の人員を2020年までに倍の200人まで増やす方針を固めています。
歌い手
高校生がレンジャーになる為には最初に国家公務員Ⅰ種試験か国家公務員Ⅱ種試験のどちらかに合格していなければなりません。国家公務員試験の難易度は総じて高く、特に国家公務員Ⅰ種試験の難易度は1桁しかないなど難関を極めます。

国家公務員の2種試験でも合格率は半分以下など難しいことに変わりはない為、相応の知識が必要になるでしょう。しかし、国家公務員の試験に合格したからといってそのままレンジャーとして働けるわけではありません。

国家公務員の資格試験に合格したら、次に環境省の官庁訪問を行い、面接をクリアしなければなりません。面接を突破しなければ環境省に就職してレンジャーとして働くことは出来ないでしょう。なお、国家公務員のⅡ種試験を受ける際には学歴は一切問われませんが、22歳から29歳までという年齢制限が課せられています。

つまり、国家公務員のⅡ種試験を受験する場合だと基本的な知識が問われる試験やマークシート、論文など1次試験を突破した後、2次試験として面接を受けて採用となればレンジャーとして働くことが出来ます。

ただし、Ⅰ種試験の場合はさらに難易度が高まります。まず、高校を卒業した後は農学系の大学に進学して卒業しなければなりません。農学系の大学に入学するだけでも高い倍率を勝ち抜かなければならず、卒業するのも大変です。農学系の大学を卒業したらようやく国家公務員のⅠ種試験に挑むことが出来ます。

Ⅰ種試験は22歳から33歳という年齢制限が設けられており、1次試験の内容は基本的に一般教養と農学Ⅲの専門知識が問われるマークシートによる試験が行われます。1次試験に合格すると2次試験として論文や記述式専門試験、面接を受けることになります。この2次試験を突破すればようやくレンジャーとして採用され、働くことが可能です。

なお、レンジャーになる為の国家公務員Ⅰ種試験の合格率は約200人の受験者がいても約10人ほどしか合格出来ないとされる難関なのでⅠ種試験にこだわらないのであればⅡ種試験を受けるのが得策です。したがってレンジャーになる為の最短ルートは、高校を卒業した後に国家公務員のⅡ種試験を受けて合格することになります。

難しい国家試験を受けなければならないレンジャーですが、その他関連の職業を経験してからレンジャーを目指すことも出来るので、動物・植物系の専門学校に通うこともひとつの手段です。

関連する専門学校
大阪動植物海洋専門学校
札幌工科専門学校
オイスカ開発教育専門学校
日本農業実践学園
淵学園農業栄養専門学校

自然にかかわりのある仕事がしたいという方は、上のような関連のある専門学校で技術や知識を学んでも良いかもしれませんね。専門学校のほかにも大学やスクールという道もあるので、いろいろな方法を検討してみてください。

レンジャーの仕事内容

レンジャーの主な仕事は、自然保護法に基づいて国立公園の安全を確保したり、野生動物の保護や外来種に対する対策を行うなど様々です。基本的には自然を保護する為に存在する職業ですが、野生動物などの対処も行うことから自然と動物の両方を保全する為に活動することもあります。

一度環境省に採用されたレンジャーは全国各地にある国立公園の自然保護事務所などに配属され、そこで保護活動を行います。自然破壊から公園を守ったり、動植物の安全を確保したり、管理する地域の範囲内で建設を行う際に許認可を行うなど、どちらかといえば屋外より屋内でのデスクワークが多く行われる職業です。

レンジャーの収入

レンジャーの平均年収推移は厚生労働省調査賃金構造基本統計調査で611万円~634万円となっています。
レンジャーの収入は、主に環境省に所属する国家公務員として働く為、国家公務員に定められた額の収入が得られます。基本的に国家公務員のⅠ種試験を受けてレンジャーになった場合、初任給は約18万と決して高い収入ではありません。

国家公務員なので収入は安定していますが、その分高い収入が得られるとは限りません。ただし、国家公務員の試験が難しくなるほど収入が上がっていきますし、レンジャーとして勤続年数を重ねれば収入が上がっていくのも特徴です。

レンジャーになる為の試験は一般職試験と総合職試験の枠がありますが、一般職試験の大卒程度の難易度だと20万、総合職試験で大学院卒程度の難易度であれば24万程度の収入を得ることが可能です。

レンジャーの評判

レンジャーになる為の道のりは基本的に険しいですが、それでも人気が高い職業として評判を集めています。

何より自然や動植物を様々な要因から守る為に活動する職業なので、自然や動物が好きな人に向いていると言えます。公園や消えゆく自然を保護したり、絶滅危惧種の保護活動を行ったりと重要な仕事ばかりなので、その分やりがいを感じやすいでしょう。
ここまで、レンジャー(自然保護官)というお仕事について解説してきました。レンジャー(自然保護官)は、専門的な知識だけでなく、山や自然に関する知識や体力など、幅広い能力を必要とします。それだけに自然保護に関して重要な役割を担うやりがいのある職業です。本当に自然が好きな人には向いていますが、なりたいという意思が明確でないひとにはあまりオススメできません。

レンジャーの将来性

レンジャーの将来性は今後も一定以上を保つでしょう。

これからも保護しなければならない自然や動物が増えてくることが予想されますし、外来種の増加によって存続が危ぶまれる動物の数も増えていく可能性が大いにあります。レンジャーとして自分は自然や動物を守る為に何が出来るのかを日々考えることが保護活動に繋がっていくでしょう。

掲載者情報

レンジャーになるには
◆文責:七文(ななみ)
◆公開日:2018年1月5日 10:15
◆更新日:2018年1月5日 10:15

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