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登録販売者になるには

登録販売者は医薬品を販売するための専門職であり、民間の公的資格のことを指します。薬剤師の人材不足が長い間問題になっていましたが、登録販売者の誕生で薬剤師の業務負担が減りました。

高校生が登録販売者になるには、都道府県で行われている登録販売者試験に合格し、都道府県知事の登録を受ける必要があります。今現在では学歴や年齢に関係なく試験を受けることが出来るので、実質的には高校生を初めとするどんな人でも登録販売者になることが可能と言えます。

全く知識が無いままでは、容易に試験を突破することは難しいでしょう。ここでは進学することをおすすめします。大学だと薬剤師を目指すケースが多く、登録販売者の資格取得を目指すことは少ないので、専門学校で専門の学科を持っているところが良いでしょう。また、資格試験自体も範囲が広く、要所を押さえるの勉強方を教えてもらえるのも専門学校ならではかもしれません。働きながら学ぶことも可能のため、専門学校以外に夜間スクールや通信講座を受講する人も多いようです。

登録販売者として単独で売り場に立ち、働くためには、過去5年の間に通算2年間の実務経験が必要です。しかし、通算して実務経験が2年間に満たなかった場合、勤務中の薬剤師か、あるいは2年以上の実務経験がある登録販売者の元で働かなければなりません。また、2年間の実務経験を満たすことで、店舗管理者として管理する人の代理人になることができます。但し、2年間の中で必ず研修を受けなければなりません。2年間の実務経験を積むことでようやく一人前の登録販売者になれるのです。

既に過去5年間の間に2年間の実務経験を既に積んでいる人は、登録販売者の試験に合格して都道府県知事の登録を受けた後、直ちに第一種医薬品の販売を行うことが出来る他、店舗の管理者にも代行者にもなれます。このことから登録販売者の資格を目指し、合格して登録を受けた後に出来る限り2年間の実務経験を積むのが得策です。

登録販売者の試験は年に1回しか行われておらず、都道府県によって微妙な差異がある可能性があります。都道府県によっては年に2回試験が受けられることもありますが、事前に詳細を確認するべきでしょう。

試験の内容は医薬品に関する問題であり、いかに医薬品の知識があるかが求められます。様々な医薬品がもたらす効果や薬事法、適切に使用する為の注意点などの知識が必要になる為、それに向けての勉強を行うのが得策です。

登録販売者の仕事内容

登録販売者が勤務するのは主に薬局やドラッグストア、時にはコンビニやスーパーなどの医薬品が販売されている場所での医薬品販売です。働く職場が多いのが特徴です。先ほど説明した登録販売者として働く条件を満たしていれば、働き口には困らないでしょう。

登録販売者は薬剤師と非常に似ていますが、一般用の医薬品を販売することが主な仕事になります。一般用医薬品の中でも扱えるのは第2類と第3類であり、それ以外の医薬品を独断で販売することは出来ません。とは言っても、扱える薬品は全体の90%ほどなので、薬剤師が請け負っている大部分を登録販売者も対応することができます。

同じ医薬品を扱うのであれば登録販売者より薬剤師を募集するだけで済む話かと思われるかもしれませんが、薬剤師は国家資格であり、資格を取得するのが難しいのが難点です。対して登録販売者は国家資格ではない為、過去5年間の中で2年間の実務経験を積んでいれば実質的に誰でも登録販売者になることが可能です。

さらに薬剤師の多くは大手の病院を初めとする施設での勤務を希望する為、薬局やコンビニなど身近なところで医薬品を扱う場所の薬剤師が不足する可能性があります。また、インターネント販売を初め、医薬品を販売する場合は法律によって薬剤師か登録販売者のどちらかを勤務させることが必須となっています。

つまり、国家資格が必要な薬剤師よりも登録販売者として身近な施設で勤務する方が就職口も多く、薬剤師のような役割を持つと言えます。ただし、薬の調剤を行うことが出来ず、第1類の医薬品も扱うことが出来ないので仕事の範囲は薬剤師よりも狭まると言わざるを得ません。

登録販売者の収入

基本的に登録販売者の平均年収は300万から400万とされており、そこに資格手当がつくことで年収に差が出ます。差が出ることはあってもそこまで大きな差にはなりませんが、場合によっては管理者になることで収入が上がったり、他の手当が支給されることもあります。

就職先で最も多いとされるのは、ドラッグストアです。初年度の年収は300万ほどと言われていますが、店長クラスになると400万以上の年収も得られるようです。現在、募集に苦戦しているところだとコンビニが多いのですが、もしかしたら記載以上の年収が得られるかもしれません。

登録販売者を募集している場所によっては基本給が低い場合がある為、思わぬ落とし穴に引っかからないように事前に調査しましょう。

登録販売者の評判

登録販売者の評判は軒並み良い傾向にあると言えます。薬剤師より働けるようになるまでの期間も短く、それでいて一般用の医薬品を扱う店舗が増えていることから就職先の幅も広がっているのが大きなメリットです。

第2類と第3類の医薬品しか扱えないとはいえ、医薬品のスペシャリストには変わりありませんし、資格を有していることで全国どこでも働けるでしょう。

登録販売者の将来性

登録販売者の将来性は他の職業と比べても非常に高いと言えます。資格を有していることで薬剤師でなくても医薬品を販売出来ることから、様々な場所で登録販売者を必要としているのが大きな要因です。

インターネットでも医薬品の販売が行われている為、正社員としてだけでなくパートやアルバイトなどでも働き口が見つかりやすいことから実務経験も積みやすいなど、働く環境が充実しています。

まずは実務経験を積み、立派な登録販売者として働けるように頑張りましょう。

掲載者情報

登録販売者になるには
◆文責:七文(ななみ)
◆公開日:2017年12月6日 11:45
◆更新日:2019年12月17日 16:00

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