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校閲になるには

はじめに、校閲の仕事に就く方法について紹介します。校閲の仕事は普段目にする機会が少なく、就くためのイメージがしにくいことも多いでしょう。

校閲の仕事は様々な形で行われているのが実情です。最も代表的なものは、出版社、新聞社および印刷所に就職することです。それらの会社で、作者から上がってきた原稿を編集作業の一環として校閲するのです。編集部の中の一つの部門として校閲があり、そこに就職する形です。しかし、小さな出版社などでは、編集者が校閲まで行うこともあります。

またフリーランスの校閲として独立して働く人もいます。多くの人は出版社勤務を経て、校閲の経験を積み、独立することとなります。フリーランスで行う場合、自分で仕事をとる必要がありますが、勤務時間などが自由となるメリットがあります。

校閲の仕事に就くためには特別な資格は必要ありません。しかし、校閲は非常に細かな作業が必要となります。文章の一字一句を正確に読むことができ、正しい日本語表現を身に着けている必要があります。そうすることで、高いレベルで校閲を行うことができ、収入に繋がります。

校閲の仕事内容

校閲と似たものとしては、校正があります。この2つの違いは以下のとおりです。

・校正:現段階の原稿と、1つ前の工程の原稿を比較し、違いを正すこと
・校閲:原稿の誤字脱字、日本語表現、事実関係の誤りを正すこと

例えば、校正の仕事においては、初稿で「校正太郎さんが書いた小説である…」となっていたものが、第二稿で「校正次郎さんが書いた小説である…」となっていた場合、2つの語句を統一します。

これに対して、校閲の仕事では、「1852年に日本とアメリカで締結された日米親和条約は…」という文章を、「1854年に日本とアメリカで締結された日米和親条約は…」と訂正します。校閲の仕事は、条約が締結された年を正確に修正し、条約の名前も正確なものに修正するのです。

このように校閲は、文章の事実関係の正誤までも修正する仕事です。そのため、日本語表現のミスに身が付くことができ、事実関係をしっかりと確認することのできる幅広い調査能力が必要となるのです。

校閲の収入

校閲の仕事の収入は比較的幅広いです。大手出版社や大手新聞社に就職して校閲を行う場合、任給は23万円から26万円程度であることが多いです。その後の年収はピンキリですが、平均すると400万円から600万円であり、非常に高度なレベルで校閲ができる人の場合は年収が1000万円を超える場合もあります。

フリーランスで校閲を行う場合は、いかに仕事をとることができるか、いかに高い単価で仕事を取ることができるかが大きく影響します。出版社などに勤務する場合と比較すると、安定性に欠けますが、自分の能力次第で1文字10円のような高単価で校閲をすることができる可能性があるのがフリーランスです。

校閲の評判

校閲の仕事は多くの場合、出版社、新聞社および印刷所に勤務して行うことになります。そのため、安定しており、評判が良い職業ということができます。また仕事柄、非常に細かい正確な作業が必要となる点も、良い評判に繋がるでしょう。書籍の製作過程に携わる仕事であるため、クリエイティブな側面も持っています。

校閲の将来性

昨今は若者の読書離れが指摘されています。しかし、書籍は紙媒体のみでなく、電子書籍として出版されることも増えました。またインターネット上には様々なサイトがあり、内容が正確で読者が必要とする情報が揃っているサイトの価値は高いです。

そのため文章を正確性を高める校閲という仕事が活躍する場は一昔前よりも広くなっています。様々なジャンルの文章について、素早く正確に内容の正確性を確認することができる校閲に対する需要は、今後も決して低くなりません。また、数多くのメディアが乱立する現代においては、校閲のみを追求したプロフェッショナルが求められると同時に、校閲から編集まで幅広い業務をこなすことのできる人材も求められています。

掲載者情報

校閲になるには
◆文責:七文(ななみ)
◆公開日:2018年05月27日 12:00
◆更新日:2018年05月27日 12:00

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