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言語聴覚士になるには

高校生が言語聴覚士になる為には、まず言語聴覚士の国家資格を取得しなければなりません。また、言語聴覚士の国家試験に挑む為には受験資格を満たしていなければ試験を受けることすら出来ません。

言語聴覚士の国家試験の受験資格を得るには、言語聴覚士の専門学校や短大の所定の課程を修了させるか、あるいは一般大学に2年以上通い、言語聴覚士の養成所に進学して2年勉強する方法のどちらかを選ぶことになります。また、大学や専門学校などに進学する上で注意しておきたいのが、進学する学校によってカリキュラムや校風などが違うことです。

学校で快適に過ごせるかどうかは言語聴覚士になる為に必要なモチベーションに繋がる為、適当な学校に進学してしまうと思うような勉強が出来なくなる恐れがあるでしょう。したがって学校に進学する際には、自分に合った過ごし方が出来るかどうかをしっかりリサーチしましょう。

受験資格を得たら国家試験に挑めるようになりますが、言語聴覚士の国家試験は元々専門性が高い職業であることから試験の難易度がかなり高いです。生半可な知識では合格することすら叶わない為、在学中にどれだけしっかりと勉強出来ていたかが合否を分けることになるでしょう。

また、他の職業と違うのは、もし国家試験の結果が不合格だったとしてもアルバイトのような雇用形態によって働かせてくれる病院などの施設があることです。例え不合格になっても現場で働けるチャンスがある為、諦めずに働きながら勉強することで試験の合格が目指せるでしょう。

言語聴覚士に求められるのは、忍耐力とコミュニケーション能力です。言語聴覚士の主な目的は患者のリハビリを行うことにあるので、思うような成果が出なくても前向きな気持ちと、効果が現れるまで根気良く原因を探っていく必要性があります。また、患者自身が考えていることを言葉で上手く伝えられないことがある為、相手が考えていることをいかに上手に察することが出来るかが重要です。

言語聴覚士の仕事内容

言語聴覚士の主な仕事は、障害や脳卒中など様々な原因によって話すことや聴くことが不自由になっている人に対し、言語能力と聴覚能力を回復する為のリハビリを行うことです。同じリハビリを行う職業として理学療法士や作業療法士がありますが、言語聴覚士は患者が話す力や聴く力、それに加えて飲食に関するリハビリを行うのが主な仕事内容です。

患者が上手く話せない、言語が上手く聴き取れないのには心理的な問題や言語障害、難聴など様々な原因があります。患者によってそれぞれの原因は違う為、言語聴覚士は問題を抱える患者一人一人に寄り添い、原因を探る為に検査を行いながらリハビリのメニューを考案していきます。

リハビリの主な内容は話す、聴くということに対してアプローチをかけていくもので、発声や呼吸の練習や唇、舌などの体操などが挙げられます。なお、リハビリの内容は言語聴覚士だけで決めるわけではありません。理学療法士や作業療法士を初め、医師などと一緒になってリハビリの内容を考案していきます。

つまり他の医療関係の人達と積極的にコミュニケーションを取る必要があるのです。また、リハビリの内容を決める際には患者の身体的な状態について知る必要がある上、患者がどんな病気を患っているのか、今現在の状態はどんなものなのかを知ることもリハビリをスムーズに進める為に必要です。

患者がリハビリを行った際には必ず記録をつけなければなりません。この時の記録は自分が後々確認する為でもありますが、他の医療関係の人達とリハビリの内容を考案する時に必ず必要になるデータであり、これを元にリハビリの内容を変えることもあります。言語聴覚士は他の医療関係の人達との連携が非常に大切な職業だと言えるでしょう。

言語聴覚士の収入

言語聴覚士の収入は初任給で22万から26万と、同じリハビリを行う作業療法士や理学療法士と比較するとやや低い傾向にあります。しかし、二つの職業と違うのは、待遇面です。

言語聴覚士は未だ数が少ないので、就職先によってはかなりの待遇の良さがあることから安定して働くことが出来ます。もちろんスキルアップは何よりも重要ですし、モチベーションも変動しやすいので注意する必要があります。ただ、収入面でいえば待遇の良さで大きな差が出ることもある職業です。

言語聴覚士の評判

言語聴覚士はその収入面や待遇の良さ、安定して働きやすいことから評判の良い職業となっています。言語聴覚士は医療関係の職場だけでなく、教育や福祉などの職場でも求められています。

つまり、こだわりがなければ就職先に困ることはほぼなく、待遇が悪い職場もあまりないので就職先を吟味することでより安定した生活が送れるでしょう。

言語聴覚士の将来性

言語聴覚士の将来性はこれからも伸びていくでしょう。医療の現場だけに留まらず、福祉や教育の現場に至るまで求められている職業であり、話す、聴くことは私たちの生活のなかで必要不可欠な行動です。

しかし、言語聴覚士は様々な現場で重宝される職業とはいえ、働いているうちに自分が何をやりたいのかモチベーションが下がりやすい職業でもあります。モチベーションを上げる為には、自分が言語聴覚士として働く上で持っている理論だけでなく、様々な考えを基にして出来ることを増やすのが自分の将来性に繋がるでしょう。

掲載者情報

言語聴覚士になるには
◆文責:七文(ななみ)
◆公開日:2018年1月5日 10:25
◆更新日:2018年1月5日 10:25

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