テーブルコーディネーターになるには

高校生がテーブルコーディネーターになるにあたって必要となる資格は一切ありません。この職業は未経験でも仕事が出来ますが、テーブルコーディネーターとして活躍するには資格の取得が欠かせません。

そもそもテーブルコーディネーターの就職先は主にホテルやレストラン、ブライダル関係の職場など様々であり、食卓を彩ることによって一層の華やかさを出すことが出来ます。もちろん資格の有無は就職する際の決め手となるばかりか、お客への信頼の証にもなるので出来る限り資格の取得を目指しましょう。

テーブルコーディネーターの資格を取得するには、NPO法人食空間コーディネート協会が認定している食空間コーディネーター資格試験に合格する必要があります。食空間コーディネーターの資格には3級、2級、1級の3つがあり、1級を受けるには2級を、2級を受けるには3級をクリアする必要があります。

このことから3級は未経験でも挑戦することが出来ますが、2級の実技試験は他の資格試験とは違い、先に筆記試験を合格した人が実技講習を受けることが可能で、協会の認定講師の指導を受けてから実技試験に挑むことになっています。

テーブルコーディネーターとしての幅広い知識や資格を取得する為には家政学科がある大学や短大、専門学校に進学するか、協会が主催する講習会に参加するといった方法があります。

テーブルコーディネーターに必要なのは、様々な職場においてより料理を美味しく見せるような食卓空間を演出することです。食卓は空間の作られ方によって料理の印象がいくらでも変わります。

どんな演出にすればより料理が美味しそうに見えるのか試行錯誤が必要ですし、その為には料理に関する様々な知識がなければ成り立たないでしょう。

テーブルコーディネーターの主な仕事は、何といっても食卓を演出することです。

一口に食卓を演出するといっても、その演出の仕方は人によって千差万別だと言えます。以前はテーブルコーディネーター資格制度と呼ばれていたこの職業は現在食空間コーディネーターと名前を変え、テーブルに限らず様々な食の空間をコーディネートすることが重要な役割となっています。

お客にとって食卓というのは非常に多くの気持ちが動き、感情が現れる場所です。その時の食卓の雰囲気によっては話がさらに弾むこともあれば、食事を楽しんだお客の心を幸せな気持ちにさせることも出来ます。実力の如何によっては的外れな演出によって逆の気持ちにさせてしまうこともあるなど、幅広い知識がなければ最高の演出を生み出すことが難しくなってしまうでしょう。

テーブルコーディネーターは勤務先によって目的が異なりますが、基本的にはテーブルやその周辺のコーディネートを任されることが大半です。料理や器、室内のレイアウトなどお客がより楽しんでもらえるように様々な観点から食卓を演出することになります。

テーブルコーディネーターの収入は基本的に勤務先や年齢によって変動します。

基本的に年齢が上がるほど収入が上がる仕組みとなっており、東京で働くテーブルコーディネーターの場合だと平均月収が18万から30万、平均年収は400万から500万程度となっています。

しかし、テーブルコーディネーターは基本的に求人数が少なく、東京でさえ求人数が少ない傾向にあるので就職するだけでも大変になる可能性があります。このことから独立してテーブルコーディネーターの先生として個人講座を開いて収入を得る方法もあります。

この時に得られる収入は都内で開く場合だと1人あたり8000円ほどとなっています。

テーブルコーディネーターの評判は平均的だと言えます。

基本的に誰もが食事をする際には最高の環境でありたいと考えるのが普通ですし、充足感が得られるに越したことはありません。テーブルコーディネーターは勤務先で様々なお客が満足出来るコーディネートを行うことが目的であり、一人一人が最高の食事を楽しんでもらえることにやりがいが感じられるでしょう。

テーブルコーディネーターの将来性は、いかに様々な職場で専門的な知識が活かせるかどうかにかかっています。

元々求人数が少なく、テーブルコーディネーターを目指す人も比較的少ないことから働きにくいかと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。ホテルやレストランなど食卓を演出することは非常に重要であり、演出のやり方によっては売上を左右することもあるほどです。

それ以外にも講座を開いて様々な人が気軽にテーブルをコーディネート出来るようにしたり、専業主婦が趣味として仕事をするなど様々な働き方があるのが大きな特徴です。この先、テーブルコーディネーターに求められる専門知識はさらに増していく可能性がある為、日々勉強が必要になるでしょう。