セラピストになるには

高校生がセラピストになる為の基本的な方法は、セラピストに必要な知識などが学べるスクールなどに通う方法か、未経験を募集している店舗に就職し、そこで店舗が行う研修に参加して必要な知識やスキルを学ぶ方法のどちらかです。高校を卒業した後にスクールなどに進学してセラピストに必要な知識を学んでから就職を目指すか、すぐに店舗に就職して研修を受けるかを選ぶことになります。

スクールなどなら事前に必要な知識や技術が学べますが、すぐに就職した場合だと働きながらセラピストとしての知識や技術を現場で学ぶことが出来るので、どちらか好きな方法を選びましょう。

しかし、一口にセラピストといってもアロマテラピストや臨床セラピストといった職業もあります。アロマテラピストはアロマを使用したセラピーを行うものですが、アロマテラピストになる為にはアロマテラピーを行う際に必要な基礎知識や技術が求められます。その為にはアロマテラピストを養成する認定校に進学したり、通信講座やスクールに通う必要があります。

アロマテラピストを目指す際に基礎や専門知識を学ぶ必要があるのは、使用するアロマによって容体が悪化する恐れがある人がいる為です。きちんと注意事項や専門知識などを学ぶ為にも、通信講座やスクールに通うのはほぼ必須と言えます。

そして臨床セラピストになるには、臨床心理士になる為に必要となる臨床心理士の資格を取得しなければなりません。臨床セラピストは臨床心理士が行う施術の一つなので、臨床セラピストとして働くことは臨床心理士を目指すのと同義ということになります。

セラピストの主な仕事は、自身が持つ様々な技術によって多くの人々に癒しを与えることです。セラピストといっても様々な種類がありますが、どれも一貫しているのは心身に働きかけて不調を取り除くこと、そして精神面に働きかけて様々な悩みや不安に働きかけて癒すことです。

いずれにしてもセラピストはカウンセラーのような仕事を行い、お客の話をしっかりと聞き入れ、相手の悩みや不安を解決出来るように様々な処方を行います。アロマテラピストならお客の心を癒す為に様々なアロマを焚いたり、アロマによるマッサージを行います。

基本的にセラピストによる様々な技法を行った上で、お客のカウンセリングを行うなど心理カウンセラーのような仕事を行うのが特徴です。

セラピストの収入は他の職業と比べても低い傾向にあります。

もちろん勤務先によって変わるところではありますが、平均年収は200万、セラピーを主に行う臨床心理士でも300万の年収などとても低いわけではありませんが、良い収入が期待出来るものではありません。そもそもセラピストは正社員として雇用されるケースは少なく、ほとんどが契約社員やアルバイトなどとして働いています。

例え正社員として働いたとしても保障される収入は必要最低限のものであり、税金や必要経費などを差し引けば手取りはさらに低くなってしまいます。やりがいこそ非常に感じられる職業ではあるものの、高い収入を期待している人ほどがっかりしやすいかもしれません。

その上福利厚生などの待遇が確立されていないことも多く、必要経費は自分で出さなければならないことも多くあります。交通費や制服代を自分で出すこともあれば、セラピーに使用するアロマまで自分で調達しなければならないなど、ただでさえ低い収入をさらに圧迫してしまうのが大きな問題となっています。

一方でセラピストの評判は比較的高いと言えます。

心理カウンセラーのように半ば堅苦しいイメージの中で働かなければならない状況とは違い、セラピストはカウンセリングを行う上で様々な技法によって人々を癒す為、施術を受けるお客が元気になってくれることにやりがいを持つ人が多くいます。

収入が低いのは難点ですが、それでも人々を直接自分の手で癒せるセラピストは需要がある職業だと言えるでしょう。

セラピストの将来性は、どれだけ収入が低くてもしっかりとした技術を確立させた上で向上を目指すこと、そしてやりがいを持つかどうかにかかっています。

人々を癒すセラピストという職業はなくなることはありませんが、代わりにいかに顧客を増やしていくかが重要です。セラピストとしての技術が未熟だと様々なトラブルを起こす可能性がありますし、ただでさえ低い収入がさらに低くなり、せっかく開業してもあっという間に店を畳むことになりかねません。

最低でも自分の手でお客様を癒し、元気になってもらいたいという気持ちが必要になるでしょう。