HOME職業一覧 > 翻訳家

翻訳家になるには

翻訳家となるための資格は特に必要ありません。
しかし専門的な知識や能力を必要とされることから、持っていると有利となるものは存在します。

例えば英語の翻訳を行う場合には「英検1級」や、「TOEIC900点台」などが必要とされることもあります。
また、在宅で受験することができる「JTA公認翻訳家専門職資格試験」に合格していると、就職や仕事を受ける際に有利になることがあります。

まず翻訳家への一歩として翻訳者用スクールや専門学校へ通う方法があります。ここでは翻訳者となるための知識を身につけるだけでなく、この業界の人達との人脈を広げていくこともできます。
専門スクールなどの卒業後に翻訳専門会社へ就職し、専任の翻訳家として働くことができます。ただしこうした専門会社の求人は少ないため、翻訳を必要とする一般企業に就職し、翻訳家としての実務経験を積んでからフリーランスとして活躍する方が多いです。

専門会社以外には、翻訳に関連する事業を行う会社があります。字幕翻訳が必要となる映画やDVDの制作会社や貿易関係の産業などです。これらは翻訳家としてではなく一般の社員としての求人であることが多く、業務内容に翻訳が含まれている場合があります。

全てに共通して、翻訳家の仕事は語学力のみでは成立しません。小説や学術書の翻訳など、より高度な知識が必要とされることもあります。さらに長時間文章と向き合うための集中力や精神力も必要となるでしょう。

翻訳家の仕事内容

翻訳家の仕事には大きく分けると、海外の書籍や雑誌、歌詞など、多くの文芸に関する作品の翻訳をする「文芸翻訳」、ビジネス用の文書や学術書、各種マニュアルなどの企業や研究者が利用するための翻訳をする「実務翻訳」、海外ドラマやドキュメンタリーなどの翻訳をして字幕をつくる「映像翻訳」の3つがあります。

いずれも就職した会社や企業、フリーランスで仕事を斡旋または依頼され、依頼側との打ち合わせをしてから翻訳を始めます。自宅あるいは勤務先にて翻訳をおこない、納品を完了するまでが仕事となります。

翻訳家の収入

翻訳家としての収入はフリーランスかいずれかの企業に勤務しているかで大きく変わります。
どちらの場合でも、平均年収は約400万~600万円となっています。
しかし、フリーランスの場合はこなす数やその能力によって差が生まれるため、年収100万円に満たない方から5000万以上の方など様々です。

翻訳家の評判

翻訳家という仕事は表立っての活動はなく、人に知られることは決して多いといえません。しかし、日本ではまだ触れられていない様々な最先端の知識に誰もより早く触れることができ、それを自らが広めることができる魅力があります。その責任は重く、プレッシャーに感じられる方も多いですが、自分の好きなジャンル、例えば映画や小説などの多くの情報に触れられることもこの職業が人気の理由の一つであるといえます。

翻訳家の将来性

これまで高い語学力を持つ翻訳家が活躍してきた一方でインターネットの普及により誰もが始めやすくなったほか、自宅でできるという特徴から安い料金で仕事を受ける人が増えたため、翻訳家としての仕事量が減ってきているのが現状です。

しかし、そうした中だからこそ、翻訳家の技術が求められる場も増え、より注目されるようにもなっています。
今ではビジネスに限らず、海外ドラマや映画などが日本国内でも広く楽しまれるようになりました。それにともなって仕事量の増大や、英語だけでは無い海外の語学力も必要とされているため、正確に、かつプロとしての翻訳家の仕事が求められています。
今後も翻訳家の仕事は増え、更に発展していくと考えられるでしょう。

掲載者情報

翻訳家になるには
◆文責:七文(ななみ)
◆公開日:2018年05月30日 21:30
◆更新日:2018年05月30日 21:30

Copyright 2018 -
 学ラン -専門学校・スクール学費ランキング-

【ランキングの順位について】
ランキングの順位は原則Googleでの検索ボリューム及び当サイト内のクリック数といった客観的な情報に基づいておりますが、
一部最新でない場合や更新状況の影響による事実と異なる場合がございます。
総じて以下のような書き方とさせていただいております。

B!