HOMEアニメ人気ランキング > 職業コラム > アニメ業界:アニメが出来るまで

実はよく知らないことがたくさんある「アニメ」について

アニメ業界を目指す人は毎年たくさんいらっしゃいます。ですが、アニメができるまでにどんな工程があるか、皆さんはご存じでしょうか。
簡単に言ってしまえば、「アニメになるための原画(絵)をたくさん描いて、それらを繋げたもの」に「声優さんたちが声を吹き込み、編集さんが効果音などを入れ」一つにしたものがアニメです。
ただ、完成までの工程は数多くあり、すべてに時間を掛けて取り組んでいきます。ここでは皆さんが大好きなアニメが出来るまでの工程についてお話していきます。

アニメの制作工程1:企画立案

アニメができるまでに、原作となる小説や漫画などの題材を考えます。
作品の内容を決めていくにあたっても「今人気の連載漫画がいい」のか「話題になったライトノベルがいい」のか、中には昔の作品をリメイクしたり、WEB漫画に注目したりと、世の中にある様々な作品から何がアニメに適しているかを考えて企画を立てます。
アニメ化したい作品が決まってくると、今度はプロモーションやアニメを作っていく人たちを決めていきます。
プロモーションは皆さんもご存じの通り、新作アニメの放送が決まると「アニメ化決定!○年○月から放送開始!」なんてキーワードをよく目にしたことがあるのではないでしょうか。
アニメをたくさん観てもらうために、たくさんの人の目に情報が行き渡るよう方法を考えます。

アニメの1話あたりの時間や作品そのものの長さなどを考慮して、場合によっては数十人から数百人の人が分担をして、作品作りに当たっていきます。そのため、どれくらいの人数で作品を仕上げていくかも重要なポイントです。

それらすべてを踏まえて、作品作りの予算も考えていくことが大事になってきます。

アニメの制作工程2:シナリオとデザイン

シナリオと言えば、皆さんもよくわかりますよね。どんなストーリーで話が進んでいくか、登場人物のセリフや動きを考えるのもこのシナリオです。
作品通りにキャラクターが会話し、動くのか。それともアニメオリジナル部分を盛り込むのかもここで考えています。
「あれ、アニメと漫画だと話が少し違ってない?」ってことはありませんでしたか?アニメ制作スタッフたちが、アニメだからこそで考える部分も少なくないのです

次にデザイン。デザインも大きく分けて3つに分かれます。
一つはキャラクター設定。どんな見た目で、どんな性格か。髪型や服装もキャラクターデザインで決定していきます。
二つ目は色彩設計。キャラクターごとに「髪、肌、目、服装やアクセサリー」と細部にわたり、イメージ通りにカラーを入れていきます。もちろん、原作がある場合は原作のカラーを忠実に再現することがほとんどです。
最後に背景などの美術デザインを決定します。建物や公園、戦闘シーンの描写などもこのデザインで作られています。この背景関連を作成していきます。

アニメの制作工程3:絵コンテと原画

作品作りを開始すると、どの背景に何のキャラクターを置き、何秒間どんな動きをするのかを決めるために絵コンテという「アニメ設計図」を制作します。
絵コンテを作り終えるとそのまま制作へ取り掛かります。
原画というアニメのもとになる絵をたくさん描いて、それらをつなぎ合わせるための絵を描いていきます。この原画と絵の枚数によって、映像の滑らかさが変わってきます。アニメを観ていて、迫力や複雑な動きをしている場合は枚数が格段に増えていることが多いのです。

アニメの制作工程4:動画化と色彩、撮影まで

すべての絵が描き終わると、色付けをします(厳密には同時進行で出来上がった絵から、随時色彩作業を進めていることがほとんどです)。
色がついた絵をつなぎ合わせ動画化し、すべての絵に色付けが完了すると、キャラクターや拝啓と組み合わせて映像を撮影します。

撮影まで完了すると、皆さんがよく知っている工程へ進みます。

アニメの制作最終工程:編集と音入れ

現在のアニメは30分のものが主流ですが、その尺に収まるように調整をかけ、編集を行います。
長すぎても、短すぎてもダメです。CMの時間なども考慮し、アニメの放送時間通りの編集が必要になります。
次に大事な音の編集、「アフレコ」です。いわゆる声優さんの仕事ですね。各キャラクタ-ごとに声を吹き込んでいきます。
キャラクターたちが喋らないと、話になりませんよね。各キャラクターもイメージに合う声優さんたちを選び、演じてもらうことで成立しているのです。もちろん声以外でもBGM(挿入歌)や効果音も大事な要素です。
これらを全て組み合わせて、ビデオ編集を行い、すべての工程が終了して、ようやくアニメの完成です!

☆まとめ☆

アニメができるまでの流れについては、少し理解いただけたでしょうか。
簡単に聞こえるかもしれませんが、完成までにはアニメーターと呼ばれる人たちがたくさんの工程に関っています。もちろん監督はいますが、すべての人の力が合わせて、初めて完成するのです。もちろん、自分がどんな方法で活躍したいのか・得意なのかでも関わり方が変わってきます。題材にする漫画がある場合は、制作に原作者が加わることもあります。世界観を壊さないように作品作りだけではなく、作品そのものにも気を使わなくてはなりません。さらに高度な表現をするために、3DCGを使用することもあれば、時間と費用も変わってくるのです。

一筋縄ではいかないことばかりではありますが、自分が見つけてきた作品や昔から好きだったアニメの続編など、携わることができるなら、全力で目指してみるべきです。
そのためには何が必要かもよく考えましょう。

掲載者情報

アニメ業界:アニメが出来るまで
◆文責:七文(ななみ)
◆公開日:2020年02月27日 17:00
◆更新日:2020年02月27日 17:00

Copyright 2020 -
 学ラン -専門学校・スクール学費ランキング-

【ランキングの順位について】
ランキングの順位は原則Googleでの検索ボリューム及び当サイト内のクリック数といった客観的な情報に基づいておりますが、
一部最新でない場合や更新状況の影響による事実と異なる場合がございます。
総じて以下のような書き方とさせていただいております。

B!