皆さんがゲームをプレイするうえで大事な「キャラクター」。
そのキャラクターできるまで、どのような工程があるかはご存知ですか?
ゲームに必要な要素としてのキャラクターについて知っておきましょう。
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ゲームキャラクターが出来るまで
◆キャラクター制作1:キャラクター仕様
どんなゲームで、どんな役割なのか。キャラクターそのもののコンセプトを言葉にして、表現します。
・男性キャラクター or 女性キャラクター
・背の高さや体形
・ゲームジャンルがRPGなのか、アクションなのか
などなど、ゲームに登場するキャラクターのことを「言葉」に表して仕様を決めます。
キャラクターそのものがゲームの世界観に合っていないと、キャラクターが活かせませんよね?また、世界観に合わないキャラクターがいるゲーム自体に人気が出るとも思えません。
細かく決めていくとキャラクターの大体のイメージが固まります。
◆キャラクター制作2:ラフのイラスト制作
決定したキャラクターの仕様に合わせて、イラストレーターへキャラクターデザインを依頼します。
このイラストを依頼するイラストレーターさんも事前に選定します。
得意とする絵の傾向があるため、ポートフォリオのような物を見せてもらい、納期なども確認して、作成したキャラクター仕様に一番近いイメージのキャラクターを描いてもらいます。
依頼したイラストがイメージに近いものであれば、ゲームそのものの事を考えて様々なパターンでイラストを依頼します。
全身、バストアップ、背景込みなどの複数パターンでイラストを仕上げていきます。
描かれたイラストは、ゲームのパッケージやポスター、ホームページやSNSなどの目に留まるような物に使われます。メインキャラクターであれば、より使われることになりますね!
◆キャラクター制作3:3DCG制作
イラストを依頼してキャラクターがかきあがったら、今度はゲーム内に登場するキャラクターとして「3DCG」のキャラクターを制作します。
現在のゲーム要素だと、多くのゲームで3DCGが用いられているのは、皆さんも良く目にしているはずです。
3DCGでキャラクターを制作する手順として、最初にボディーから作っていきます。
イラストレーターの描いた絵と元になる仕様に合わせて、忠実に再現していきます。この作業でかけ離れてしまうと、キャラクターとしては成り立ちませんね。
ボディーの全身が出来あがると、今度は頭の部分を作り上げています。ここでも仕様で決定した「髪型・髪色」「目の大きさ・色」「等身に合わせた頭の大きさ」などすべて守って頭の部分を作ります。
作成したキャラクターが、仕様に合うキャラクターとしてOKが出たら次の工程です。
◆キャラクター制作4:キャラクター動作
キャラクターのデザイン工程がすべて完了したら、いよいよキャラクターを動かしていきます。
キャラクターの動かし方については2通りあります。
①キャラクターそのものを動かす場合
皆さんが描いたことがあるであろう、棒人間をイメージするとわかりやすいかもしれませんね。動きを付けた場合に、手や足だけでも様々な関節が動きますよね。同じように基本動作をメインに骨格に合わせた動きを一つ一つ作っていきます。アニメーションと同じで基本動作を作り、パターン化して動きを決め、決めた通りの操作がゲーム上でされたときに、キャラクターが動きます。
パターン化することで、キャラクターの動きをある程度滑らかに見せることができます。
②実際に人間が動かす
ここ最近の技術で多いのが、実際に人が動いた通りにキャラクターを動かす場合があります。
動作の取り込みを行うのですが、キャラクターになりきるアクターに協力してもらい、スーツにモーションセンサーを付け、キャラになりきり演じ切ってもらいます。
この動作については、「人が動かしている状態」になるため、よりキャラクターの動きがリアルになります。最近の高グラフィックに合った動作の作り方ですね。
◆キャラクター制作5:声
動きの次はキャラクターの声です。
皆さんも好きなキャラクターに、好きな声優さんが声を当てていることがありませんか?
キャラクターのイメージに合う声優さんが、キャラクターの声を作っていきます。これはアニメと同じで、オーディションがある場合もあれば、ゲーム作品の関係者から指名を受けてたんとする場合のどちらもあります。
声の録り方もゲームによって違います。
アクションゲームであれば掛け声やキメ台詞、ストーリー物であれば会話が増えるため長いセリフを必要としたり、スマホアプリとかであればパターン化したセリフだけ録ったりとゲームに合わせて録音も変わるのです。
最後に
ざっくりと書きましたが、ゲームキャラクターが出来あがるまでには様々な工程を踏む必要があります。
尚且つ、各工程にはたくさんの人の作業が関わってきます。つまり、一人で1キャラクターを全て作り上げることはできません。
キャラクター作りでも自分がどの様に携わりたいかもよく考えて、キャラクターデザイナーを目指しましょう。