■ 一般的なミュージシャンの収入、給与形態
プロのミュージシャンの収入は一般的に、レコード会社、プロダクション、音楽出版社と契約を行うことで、お金が発生します。
まずレコード会社に対しては、歌を録音する権利を引き換えに、CDの販売枚数によって発生する印税を貰います。
印税の相場は作詞作曲をしている場合、CDの定価の10%ほどです。(例:\1,000×100万枚×10% = \1億)
その次はプロダクションです。別称事務所となり、スケジュールを管理してもらえるところです。
ミュージシャンは印税を含む全ての収入のうち、20~30%をこのプロダクションへ管理手数料として支払う契約を結ぶ必要があります。
この数字は固定ではなく、収入が安定しない新人の場合はプロダクションが全ての収入を受け、
そこから固定給としてお金をもらえるケースもあります。
最後に音楽出版社です。ここは楽曲とその著作権がを管理する会社です。
レコード会社が楽曲を使用するときには音楽出版社に著作権料を支払い、
そこからさらに手数料を引いた金額がミュージシャンにの収入となります。
それ以外にもテレビやイベントへ出演費など多くの収入源が存在しますが、経費として出ていくところも多く、
念願のプロになれたとしても音楽だけで生計を立てるのは容易なことではありません。
■ 儲からない?
一般的な職業から見れば、儲からない職業と言えるでしょう。
皆さんもイメージしているかもしれませんが、ミュージシャンは売れれば儲かり、売れなければ儲かりません。
1曲ヒットして大金を手にしたとしても、それを継続するのが難しいのです。
また最近ではネット配信なども盛んで、CDの売上がかなり落ちてきています。新人との入れ替わりも非常に激しい世界です。
アルバイトの収入を中心にしながらなんとか生活をしているミュージシャンも大勢います。
ですが音楽で人に夢や影響を与える事を仕事と出来るのは、ミュージシャンの他にありません。
厳しいことをいうようですが、儲からないことで悩むようならば、ミュージシャン以外の道を選ぶべきでしょう。