皆さんは何のデザインの仕事に携わりたいと将来を考えていますか?
意外と多いのはお菓子のパッケージデザインをやってみたいという人がいるのです。
日頃何となく手に取るパッケージ。いつも見慣れているパッケージ
実はいろんな工夫がされていたりします。ここではお菓子のパッケージが出来るまでをお話ししたいと思います。
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伝え方
本物そっくり果汁入りとなれば、果物のようにおいしいと想像させたり、「ロイヤル」や「〇〇産の材料を使用」と書いてあれば、お菓子だけど高級といった印象を与えることができます。そう、書き方次第で相手にとっておいしいといったことを想像させることができますね。 もちろん、ただ書くだけでは不正解。テキストも立派なデザインです。「ロイヤル」とかかれるより「ROYAL」と書かれるだけで、日本人には高級に見えたり、「国産小麦粉100%使用」と書かれれば安心・安全・おいしいといった印象を与えることが出来ます。もちろんフォントも大きく書いたり、ゴシック体なのか明朝体なのかでも大きく変わります。文字・文章だけでも大事なデザインです。
色と連想できるもの
オレンジ味の商品なら、パッケージもオレンジ色に。また、季節の味覚であれば、その季節を表すように「スイカ味に海やうきわ」「栗味に紅葉」などを取り入れたりというオーソドックスですが必要な表現と取り入れます。
また、色自体も選定が必要で、オレンジでも単色がいいのか、複数のオレンジがいいのか。オレンジに合うように黄色を加えるなどの他の色を加えて表現するかも大事です。
ただただ派手にする、きれいに見せるだけでは手に取ってもらいにくくなります。ただ単に目立ってもダメです。また、色と一緒に商品の中身も使われることが多くなります。商品の箱に中身の個包装も出していたりすることが多いお菓子のパッケージデザイン。これは食品業界ではよくつかわれる手法です。やっぱり現物を見えるようにすることで、食べるときのイメージも付きやすくさせます。
ブランド戦略
こういったのも戦略ですね。戦略がデザインにも表れています。
もちろん、プライベートブランドを持っている企業などは企業カラーなど企業そのものに結び付くようなデザインをすることがあります。
コンセプトが一度決まると、一からすべてデザインをするより、系統を揃えてデザインを決定していくことが多くなるのも特徴です。
パッケージデザインの変更
そこで、行われるのが2つ。
1つ目は一度作り上げているお菓子パッケージをリニューアルすること。これは、単純に古くなった色使いや商品そのものの変更、テキストの変更など、大本のデザインを変えずに細かく調整を掛けるデザインの変更です。そのため、「あれ?見た目が変わったかな?」といったように「ちょっと変わったぞ」感を出すことができるのです。
2つ目はガラッと一新して全く違うデザインにすること。商品自体もリニューアルされた場合、イメージ戦略のため商品パッケージがガラッと変わります。
キャラクターの有無
そういったキャラクターたちを使ってパッケージが作られることもあるのです。
ただし、キャラクターありきのデザインとなるため、扱いが難しくなりますね。キャラクターを全面に出す場合や、複数キャラクターがいて同列で扱わないとならない場合など、キャラクターがいることによって考えていくパッケージデザインも変わっていくため非常に難しくなります。
パッケージデザインを成功させるために
デザインを考える上で、よく使われる手法は「お店に行って、商品を見てくる」ことです。
世の中ではどんな商品が並んでいて、どんなものが手に取られていくか。市場調査も立派なデザイン考案のための手段です。
しかし、独創的(今までに無い新しいデザイン)なものを要求されることもあるため、あくまでも一つの手段であるということですが。