高校を卒業後に建築に関して専門的に学べる学校としては、一般の四年制大学の建築学科もありますが、建築の専門学校もあります。
大学の建築学科と建築専門学校で違う点はいくつかありますが、大きな違いとしては大学では建築の専門的な知識だけではなく教養科目なども含めて4年間で幅広く勉強できるのに対し、建築専門学校では実践的な授業も含めて建築に特化したカリキュラムで勉強することが出来ます。専門学校や学科によっても在学年数は異なりますが、2年間の学校が多いようです。
建築専門学校で学べることは、どれも建築に関係することですが、学科やコースによって内容は異なってくるため、ここで代表的な学科をいくつか紹介したいと思います。
・建築学科
建築に関して総合的に学ぶことができる学科です。建築のデザイン・構造や施工など、建築に関しての幅広い知識を身につけることに加え、建築士として重要なスキルである企画力やプレゼンテーション力を身につけることができる授業もあります。また、「建築士」だけではなく、設計コースを専攻することで「トレーサー」、現場監督育成コースを選ぶことで「施工管理技士」を目指す道も拓けます。
・建築(インテリア)デザイン学科
建築やインテリアの企画やデザインに関して学ぶことができます。デザインの基礎的な知識や技術を学べるほか、製図の現場では必須であるCADの演習などがあります。デザイナーとしての進路だけではなく、コーディネーターやプランナーにもつながる勉強をすることができます。
・大工技術科
数はあまり多くないですが、現場で働く大工を目指すことができる学科が設置されている学校もあります。従来は中学または高校を卒業後、即就職という進路が一般的でしたが、最近では大学や専門学校を卒業した新卒入社を歓迎している会社も増えています。製図や計画の基礎知識を座学で学ぶ授業もありますが、他学科以上に実技を通して実際の現場で役に立つ技術を習得できる授業が多いことが特徴です。