学校に行かないとミュージシャンになれない?

学校に行かないとミュージシャンになれない?

◆学校という選択肢

○学校で出来ること
音楽を学ぶための学校は、大学・短大・専門学校等、日本には多く存在している。
とりわけ専門学校は大学などと違ってミュージシャンに特化した学科が豊富で、地域や細かなカリキュラムまで自分に合ったものを探せるはず。
これらの教育機関は、通えばプロになれると保障してくれるところでは決してない。
ただしミュージシャンになるのに必要な、基本的な技術や表現方法、その他の理論や知識については、年間の授業や実習を通してしっかりと学ぶことが可能だね。
だからこそ高校の延長といった安易な気持ちで選ぶのはオススメしない。学校とはいえここでどれだけ頑張れるかが将来に直結してくる。
夢を掴むための手段として有効に扱うことが出来れば、強力なサポーターとなってくれるのは間違いがない。

○プロから教わるノウハウ
音楽を教える学校では、講師が現役のプロとして音楽活動をしている人、というのも珍しくない。
そういった人から直接生の技術やノウハウを教わることができる上、一人ひとりを見てもらえる場は学校以外ではそうそうないよね。
またそこで築いたコネクションは、その後のデビューに向けて大きなプラスとなる。
もしかしたら大物プロデューサーになる友達がいるかもしれない。気の合うバンド仲間と成功に繋がるかもしれない。
多くを学ぶ中で自身が本当にやりたかったことに気づく、といったことも十分ありえる。そんないい刺激に溢れているのが学校だ。

○仲間作り
音楽的な刺激が多い環境に身をおくだけでも、学校という選択肢は間違っていないと言える。
加えて同じ志をもつ仲間がいるというのは、困難な道のりを歩む上で非常に大切。辛いときに一人でいるのは意外と堪えるものだ。
複数人で行うバンドやユニットでデビューを目指す場合は、意外とメンバー集めに苦労することも多い。
それが容易に行えるというのは、学校ならではのメリットだと言えるよね。

◆専門学校とスクール

○専門学校
学校法人となる音楽関連の専門学校では、楽器や演奏パート別で専門の学科が設置されている他にも、作曲や編曲などのクリエイター方面や、楽器製作といったことについて学べるところもあり、選択肢はかなり多い。
在学期間は2年から4年まで様々で、プロの講師に基礎から演奏技術を教えてもらいながら、自身が目指すジャンルに沿ったカリキュラムを選択し、吸収することができる。
学内には各種スタジオ、最新設備が備えられているし、学校生活でパフォーマンスする機会が豊富だったり、 音楽業界の関係者を招いた学内オーディションを随時開催して、デビューへのサポート体制で他との差別化を図る学校もかなり多いんだよ。
カリキュラムや設備は学校ごとにかなり違ってくることもあって、なかなか自分にあったところが見つからない可能性もある。
けれどそんなのは嬉しい悲鳴で、選択肢が多いのはメリットでしかない。資料請求や学校見学をしてしっかり研究しよう。

○スクール
学校法人ではない音楽のスクールでは、月に数回のレッスンといった形態を取っているところが多いよ。
趣味の延長で通う人もいるけれど、プロを目指す人向けの内容をガッチリ組んで、ビシバシ鍛えてくれるところももちろんある。
レッスンの方法もグループか個人など自分に合った方法を選ぶことができたり、外せない用事がある場合はレッスンの振り替えが可能であったりなど、専門学校ほどしっかりと通うのは難しい人向けと言えるかもしれない。
けれど専門学校のように設備やサポート体制が整っているところは少なく、演奏技術の向上に特化していると割り切らないと物足りなさを感じるかもしれないね。