これから奨学金を申し込む際には経済状況について詳細を説明する必要があります。どのように書けばいいのか、果たして審査に通るのか不安な人は多いでしょう。そこで、奨学金申込みの際の経済状況の書き方についてまとめました。
奨学金で経済状況を書く理由
基本的に奨学金は経済的に学校に通うことが困難なものが利用する制度です。したがって、申込みの際には本人や家庭の経済状況を報告することが求められます。どのような経済状況なのか正確に理解してもらい、その内容を踏まえた上で奨学金の応募要件を満たしているかどうかが判断されるのです。したがって、奨学金申込みの際の経済状況の書き方はとても重要となります。
経済状況に書くべき内容について
奨学金の申込みで経済状況に何を書けばいいのかポイントを紹介します。
本人や両親の収入を伝える
経済状況の把握において収入は最も重要なポイントです。基本的にどの奨学金でも両親や本人の収入が審査の重要なチェックポイントとなります。収入に基準が設けられていて、その基準を上回っている収入を稼いでいると審査に落ちる可能性が高いでしょう。
本人や両親、保護者などの収入を具体的に詳しく記載しましょう。別途、本人や保護者の収入を記載する項目が用意されていることが多いですが、経済状況を説明する項目にも収入についてしっかりと言及しておくべきです。
家庭の収入が減少傾向にあることを伝える
もし、家庭の収入が減少傾向にあるならば、そのことを説明しましょう。実際に過去の年収と現在の年収を比較して、年収が減っているならば経済状況が悪化しているとわかります。もし、家族の誰かが会社を辞めたのであれば、そのことも書きましょう。怪我や病気、介護などの理由で両親が共働きできなくなったなど詳しい状況を説明しておきます。
毎月の支出を伝える
毎月、どの程度の支出が発生しているか正確に伝えましょう。家賃や光熱費、食費、学費などの支出を伝えることで、家計状況を理解してもらえます。収入だけでは経済状況の把握はできません。収入から支出を引いて、どのくらいの余裕があるのか確認する必要があります。そのため、家庭の支出について、毎月平均してどのくらいのお金を使っているのか説明しましょう。
借金の状況を伝える
何らかの理由でお金を借りている場合は、借金の状況について伝えましょう。借金が総額でどのくらいあるのか、月々の返済はいくらなのか説明します。借金の状況によっては、家庭の経済状況がかなり悪いケースがあるため、これは奨学金の審査で有利に働きます。
ただし、借金に書くべき内容は不動産取得や自動車購入など正当な理由のあるものにしましょう。たとえば、親がギャンブル好きで借金を背負っているといった状況を書くのは避けた方が良いでしょう。
育児や介護、病気などの状況を伝える
子育てをしている、介護を受けているものが家族にいる、病気で入院している家族がいるといった状況も細かく伝えましょう。これらにも当然費用はかかってしまい、それが家計を圧迫します。奨学金を求める大きな理由となり、奨学金の申込みに説得力が出るため、介護や育児、病気などに関することも説明しましょう。
実際に経済状況を文章で説明する際のポイント
経済状況の文章を書く際のポイントをまとめました。
奨学金がないと学校に通えない理由を説明する
経済状況を説明するのは、奨学金をもらえないと学校に通えないことを理解してもらうためです。したがって、現在の経済状況を正確に伝えて、学費にかけるお金の余裕がないことがわかるように書きましょう。家庭の経済状況を収入や支出について詳しくまとめたならば、それを簡潔に文章にしていけば良いでしょう。わかりやすい内容であれば、どのような書き方でも問題ありません。具体的な数字を含めて書くことで説得力が出ます。
学業に専念したいことを伝える
実際にはアルバイトしてお金を稼ぐつもりであっても、そのことを経済状況に書くべきではありません。学業に専念したいつもりであり、アルバイトすることが難しいため、奨学金を求めると書きましょう。申込書類の経済状況の欄はお金が工面できない理由を伝えるのが目的のため、アルバイトでお金を稼ぐ予定があったとしても、そのことに言及するべきではないでしょう。
基本的に奨学金は学業を積極的に頑張る人を支援するための存在といえます。そのため、経済状況に問題があるが、学業の妨げになるためアルバイトもできないことを説明しましょう。
まとめ
奨学金は申込者の経済状況が重視されます。そのため、申込みの際には、できるだけ正確な経済状況が伝わる文章を作成しましょう。その際にはこの記事で説明したことを参考にしてください。