奨学金継続願の「親の収入」どう書けばいいの?

奨学金継続願の「親の収入」どう書けばいいの? 学費・奨学金関連知識
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奨学金を受け取っている学生は毎年奨学金継続願の書類を提出します。そこにはさまざまな項目があり、特に「親の収入」について何を書けばいいか悩む人がいるでしょう。そこで、奨学金継続願の「親の収入」の書き方について詳しく解説します。

奨学金継続願の「親の収入」とは

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奨学金継続願を提出する際には父母の収入を入力する必要があります。これは、保護者の収入を毎年確認するために必要なデータであるためです。たとえば、父母が昇進や転職して収入が劇的に上がるケースもあるでしょう。この場合は、奨学金を受け取れる条件を満たさないために打ち切られることもあるのです。もちろん、父母がリストラされたり減給されたりして収入が下がってしまうケースもあり、その場合もきちんと申告することが大切です。

主として生計を維持している人の前年の所得金額を記入する

奨学金継続願には、主として生計を維持している人の前年の所得金額を記入します。したがって、「親の収入」といっても、実際には祖父母の収入を記入するケースもあるのです。自分が所属する世帯において生計を維持するものの所得を正確に記入します。

所得は前年の1月から12月までのものです。基本的には直近の源泉徴収書や確定申告書などの収入証明書に記載されている所得を正確に記入すれば良いでしょう。また、年金受給者や生活保護受給者の場合には、実際に受け取っている金額を所得として記入します。場合によっては所得金額がマイナスのケースもあるのですが、その場合は0円と書けば良いでしょう。

また、主として生計を維持する人だけではなく、その他の生計を維持している人についても所得金額を記入します。たとえば、両親が共働きしているならば、収入が高い方が主として生計を維持するものであり、もう一方がその他の生計を維持している人となるのです。

定期的な収入が複数あるケース

たとえば、父親が給与をもらいながら年金を受け取っているというケースがあるかもしれません。あるいは副業していたり、複数の職場から給与を受け取っていたりすることもあるでしょう。このようなケースでは、複数の収入の合計金額を記入します。奨学金を受け取れるかどうか判断するためには、父母の正確な所得を把握する必要があるからです。そのため、一部の所得を記入しないと虚偽の情報を申告したとみなされてしまいます。それがバレてしまうと奨学金の打ち切りになるだけではなく、これまで受け取ったお金の返還を求められたり、ペナルティが課せられたりする可能性もあるため注意しましょう。

「親の収入」は1万円未満を切り捨てで入力する

所得を入力する欄は単位が「万円」とされていることが多いでしょう。したがって、1万円未満の金額については入力する必要がありません。そして、1万円未満については、基本的に切り捨てで記入するルールです。四捨五入してしまわないように注意しましょう。

自営業や農業などの場合に「親の収入」の記入の仕方

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親がサラリーマンではなく自営業や農業などをしているケースがあります。この場合は給与所得とは異なり、どの金額を「親の収入」として入力すれば良いのかわかりにくいでしょう。基本的には確定申告書を参照して記入することになります。確定申告書にある「収入・売上金額」の総額が収入金額です。また、「所得金額」の欄に記載されている金額が親の所得金額です。所得金額についてはマイナスになっているケースもあるのですが、この場合は親の所得金額を0円として記入しましょう。

生計維持者が変更された場合は

金継続願を提出する時点で生計維持者が以前と変わっていることがあります。たとえば、親が死亡した、離婚・再婚したなどです。この場合は、収入を証明する書類が求められるケースがあるため注意しましょう。たとえば、新しい生計維持者の収入証明書が求められることがあります。生計維持者が変わっている場合は、そのことをきちんと報告する必要があるのです。

本人の収入について

「親の収入」だけではなく本人の収入を入力する項目もあります。たとえば、アルバイトをしていて収入があるならば、きちんと申告しましょう。「親の収入」の場合と同様に本人の収入も正確に記入します。複数のアルバイト先から給与を受け取っている場合はそれらを合計しましょう。単発のバイトなどの収入もすべて漏らさずに含めることが大切です。

まとめ

奨学金継続願の書類を提出するならば「親の収入」を書く欄について注意しましょう。正確な数字を記入する必要があるため、きちんと所得証明書で確認してください。虚偽の情報が含まれるとペナルティを受ける可能性もあるため注意しましょう。

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