原作と作画に分かれるのではない限り、漫画家にはストーリーを紡ぐ創造力がおのずと求められてくる。
自分はそういうの無理だから作画担当を目指すんだーなんて人は諦めた方がいいかもしれない。
2手に分かれるなら作画担当は並大抵の実力者では務まらないから。初めから諦めている人に務まるとは思えないからね。
話はずれたけれど漫画家には創造力が不可欠だ。
具体的にポイントを上げるとすればキャラクター設定とストーリー全体のテーマ。
これは小説にも同じことが言えて、そこをブラさない上で起承転結をはっきりさせることで、基本的にはストーリーが綺麗になるはずだよ。
キャラクター設定と言うのは性格とか趣味とか見た目とか背景とか、自分の家族を語るくらい詳しく設定しよう。もちろんあまりにもガチガチだと話の中で動かしづらくなってしまうのだけれど。
テーマは読者層を意識して、少年向けなら少年向け、青年向けなら青年向けと読む側が移入しやすいものじゃないと意味がないよ。
こういったことはセンスがないと無理……と思う人もいるかもしれない。
でも実は、実体験として色々経ていくと自ずとそういったものが出来るようになっていく。
たくさんの人と出会って交流すれば、キャラクター設定なんて自然に固まるもの。
色々な経験は創造に根拠や論理が付与されて、しっかりしたテーマ、それもぶれないテーマを創り上げることができる。
だから出来れば学生のうちに色んなところへ出かけ、日常的に刺激を受けよう。
クリエイターにとって刺激はいいも悪いも全てが後々のプラスとなる。
初めのうちならマンガを描くとか画力を上げる努力よりも経験を積む方を優先してもいい。
薄っぺらなストーリーを考えている暇があったら、どんどんとたくさんの経験に繰り出そう。