漫画家と一口でいっても、週刊誌連載だったり、書籍での連載だったり、新聞や広告でのマンガを担当したりと活躍の場所は様々。
例えば週刊誌の場合。
それぞれ週刊誌で連載されている漫画家の仕事内容は、『ジャンプ』や『マガジン』などの雑誌が好きな人なら、作者のつぶやきコーナーなどで把握している人もいるかな。
ストーリーのネタを探し、編集者と打ち合わせをしながらアイデアが固まったら、実際にペンを動かして絵を入れて原稿を仕上げていく。そこまでは大体どの漫画家も同じだね。
連載がある限り、この生活がずっと続くというのがありがたいことでもあり大変なところ。
毎週締めきりがくるのでネタ不足に陥りやすく、長いストーリーでも矛盾が発生しやすくなるため苦労するみたいだね。
週刊連載、とりわけ人気雑誌の週刊連載の仕事はとてもハード。休載のお知らせを見ることも少なくないように、実際心身の調子を崩してしまう漫画家も結構いる。
だからこそアシスタントという役割がいて、人気漫画家のほとんどがアシスタントを雇って作業を分担しながら仕事を進めているよ。
書籍での連載の場合は基本的に娯楽漫画が連想されるだろうけれど、学問を絡めた『漫画でわかる○○』のような「書籍ジャンル」で活躍する漫画家も最近では増えてきたね。
週刊連載のように毎週毎週締め切りに追われることがあまりないので、締め切りはあるものの割りとゆるめの締め切りで、仕事が進んでいくよ。
ただし学習漫画なんかだと娯楽マンガよりさらにしっかりとした知識が必要だし、時には学会なんかで専門知識を得る必要もある。
元々得意なジャンルだったとしても読者は結構厳しい目線で見てくるので、勉強は怠らないようにしよう。
企業広告の場合は進研ゼミのマンガのように、読みやすい中で訴求の内容を入れるというもの。
元々は企業内で完結するものだったけれど、力を入れる企業が増えてきたから既にジャンルとして確立されているね。
マンガと言ってもこの場合は広告なので、何を誰に伝えたいのか、コンセプトや強みを理解した上で自然な流れでアピールする必要がある。
だからクライアントとは何度も何度も打ち合わせをして、商品や企業について深く深く理解するのが大事だ。
もちろんクライアント側もマンガのプロではないし、ましてや広告についても知識が浅いことがある。
そういう時は何をアピールすればいいのか企業側も分かっていないこともあるので、上手くプロとして引き出す技術も必要となってくるよ。
このタイプの漫画家になると、コンサルタントとしてのスキルもガンガン身に就くため、転職でコンサルタントとして働き始める人も結構いるみたいだね。
もちろん逆も然り、構成能力と画力があれば漫画家を目指せるので、サラリーマンからの転向も珍しくないよね。