最近の進学傾向、ちゃんと理解してますか?
保護者さん向けの記事と言うことで、語り口調を直していきます。
最近の進学先の選択肢と言えば、大きく分けて大学、短大、専門学校・スクールとなります。 そしてやはり大学のネームバリューは強く、大卒の証は就職にも強いのが今も昔もそれほど変わりません。
ただしそれはそれなりの大学を出ていることが最低条件。 俗に言うMARCHくらいは出ていないと、資格を保持していないと書類選考も難しい場合が増えているようです。
そこで台頭してきているのが、専門学校やスクールです。。
短大の志望者もまだ多いですが、伸び率としてはそれほどでもないのが実情。
カバーできる範囲が限定的だからというのが一番の理由でしょう。
それに対して専門学校やスクールは入る前にしっかり選べば、その業界で働き始めるのに十分な資格と技術を身につけられると、最近では企業側も積極的に採用し始めています。
特に美容師やエステなどの美容系や、調理・製菓、ほかにもファッションやデザインやゲームなど、主に専門知識が必要だったり資格が必要なジャンルにおいて、今では大学よりも専門学校の方が在学期間も短く学べるので注目されています。
大学に進学するよりも総合的に学費が少なくなるのも大きなポイントのようです。 ただしまだまだ大卒は強く、お子さんに明確な志望業界がないようならば、大学を出ておいた方がいいケースもあります。
そして次に、進学傾向の話をする上で忘れてはいけないのが、入試の話です。 入学試験は今主流なのが3つ。AO入試、推薦入試、一般入試があります。
AO入試は1990年に初めて採用され、最近ようやく一般的となった試験制度です。 中学生や高校生の保護者さん世代では自身の経験としてあまり馴染みがない人も多いかと思います。
推薦入試は在学中の成績、一般入試が筆記試験等で学力を測るものなのに対して、AO入試では意欲や関心の強さから合格を判断します。 なので学生からすれば勉強しなくてもいい試験だからということで人気かもしれませんね。
募集も6月から、早くてもう締め切っている場合もあるので、早くに学校を決められるのも利点です。 ただ意欲を測るので専願じゃなければいけないのが厄介なところでしょうか。
大学ではそこまで特殊な募集形態をとっていないのでそこまで気にする必要はないかもしれませんが、専門学校では独自の基準を設けている場合もあるので、募集要項を請求してしっかりと確認しておいた方がいいでしょう。 また専門学校は大学に比べて定員も少ないことが多いので、有名なところでは定員に達していることもあるのには注意です。
子どもの現状と希望をしっかりと理解しておく。
家族間の会話は大事にしていますか?
友達とのように仲の良い親子もいれば、基本的に家の中で会話はしないという家族もあるでしょう。
何が悪いというわけではありません。ただ進路については話は別です。
自分の学生時代を振り返ってみてください。
突然進路を決めろと言われて戸惑った覚えはありませんか?
うちの子はしっかりしているから。はたして本当にそうでしょうか。不安が一切ないわけないと思いませんか。
放任するにしても、自分の中で何かハッキリとした形になっているかは確認しておきましょう。
しっかりと言葉にして説明できていれば、大きな心配はないかもしれません。
逆につい心配で口出してしまう場合。子どもが聞く耳を持たなくなってしまっては本末転倒です。
学校のことをなかなか話してくれないから、成績がなかなか伸びないから、ゲームやマンガに傾倒しているから、どこかで気にくわないからと責めるような口調になっていませんか?
お子さんは進路を自分で選ぶ年齢になったのです。
保護者側で出来ることは見守り、アドバイスし、応援することこそが親のやるべきこと。
そしてそのために出来ることが、子どもの現状や志望を理解しておくことです。
聞いてわかったつもりじゃ意味ありません。真意を理解した上で、正してあげるのも親の役目。
何がやりたいか、どういう進路に進みたいのか、しっかりと理解をした上で、先生と言う教育のプロとどうしたらその夢や志望を形に出来るのかを三者面談と言う格好の機会で整理してお子さんに伝えましょう。 もちろん先生も人ですから、頼りすぎや信じすぎも要注意です。
子どもに意見がない場合。
最近では将来なりたい仕事が見つからず、そのまま進学してしまう人が40%ほどいます。 それ自体は一概に悪いことだと言えませんが、それぞれの状況を詳細に見るとあまり喜ばしくない場合があります。
例えば、子どもに希望がないからと親の理想を押し付けてしまった場合。
志望先が見つからない理由で一番多いのは、自分の中で整理ができていなかったり、いいイメージが持てないことから。
そんな状態で親に何かを決めつけるように言われてしまえば、きっとそうなんだと自分の意見など言い出すはずがありません。
解決策としてはいくつかの選択肢を出してあげたり、とにかく話を聞いてあげることで頭の中を自分で整理させることなど。
選択肢に関しては職業や業界の知識がなければなかなか難しいと思います。 もちろんネットで調べたり学校で相談してみたりと方法はあります。
お子さんの志望業界が少しでも分かればその方面の専門学校へ相談に行ってみると、その学校に行くか行かないかは別としてためになる話を聞けることでしょう。 表現が悪いですが大学よりも専門学校の方が集客に力を入れているので、熱意もその分入ります。
業界のことを聞きたい場合は講師の方と直接話すような機会があれば、あまり飾ることなく話してくれるかもしれません。