アニメーターは仕事内容もいろいろ。

アニメ制作に関わる仕事色々、アニメーターってそもそも何をするの?

◆作画担当について

アニメ制作の中でもかなり重要なポジションなのが、この作画担当。
キャラクターや背景を1枚1枚の絵にして1コマ1コマ作っていく仕事だね。
アニメ作品は基本的に企画されてシナリオが作られたらそれに沿って作画を行い、仕上げ、撮影といった流れで進んでいく。
作画はその中で指示があるとおりに絵を仕上げていくんだね。
アニメを構成する絵の中には原画と動画の2種類があって、原画が動くアニメのなかでも重要なポイントとなる絵。動画は原画と原画を繋ぐ絵のこと。
新人のときには基本的に動画を担当する、俗にいう動画マンから始まるのが一般的だね。

◆制作の流れ

アニメはまず企画担当がアニメの内容を企画して、偉い人がGOサインを出せば脚本家がそれを形にしていく。
そこから演出家が絵コンテに起こし、原画担当が要所要所を形にして行く。
動画担当は原画担当が指定した枚数で原画を繋ぎ、なめらかなアニメーションにしていく。
アニメーションができたら声優が声を当て、サウンドの調整や全体の調整を行いながら作品として完成させていく。
そうして出来上がった作品はテレビなら放送局とまた調整し、DVDやブルーレイならば販売元と調整し……アニメは企画から視聴者に届くまで、たくさんの人と労力が掛けられているんだね。

◆ステップアップ

動画がしっかり描けるようになると、そのうち原画を任されるようになります。
原画に携われるまでの期間は人によって異なりますが、早くても2年目以降になることが多いようです。
中には4〜5年動画を描き続ける人もいます。
原画マンとしても実力が認められれば「作画監督」という、いわば原画マンや動画マンのリーダー的な立場の仕事ができるようになります。
原画や動画は複数のアニメーターで手分けして描いているため、どうしても個々の癖や力量によって絵にバラツキがでてしまいやすいのですが、作画監督が最終的に集まった絵をチェックし微修正することで、統一感のある絵に仕上がります。

◆他の制作工程に関わる人も

アニメーターの仕事は基本的に作画がメインですが、途中で他の制作工程の仕事に移る人もいます。
たとえばアニメーターから演出家、アニメーターから制作進行といった具合です。
それは、本人の希望や適性だけでなく、その時々の職場の状況であったりとさまざまな事情によるものですが、アニメ制作は各セクション同士の連携も大切ですので、仕事をしているうちにこういう仕事もやってみたいというものが見えてくるかもしれません。

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