地域によって必要なお金はどれくらい違うの?

地域による生活費の違い

生活費の内訳を見ていると、ふと疑問に思った方もいるのではないでしょうか。
そうです。生活費は全国一律ではなく、むしろ都道府県ごとに大きな違いがあります。
このページではそれぞれの項目別に、費用の違いや特徴を比較していきます。

学費について

学費に関しては専攻や設備、在学年数によっても大きく変わりますので、一概には言えません。
ですが選択する余地が多いほど、学費やカリキュラム等を照らし合わせることが出来、有利と言えるかもしれません。
専門学校の数で言えば全国一位に輝くのは圧倒的に東京都です。その後には大阪、愛知が続き、やはり人が多く集まる都市に設置されることが多いことが分かります。
一方比較的学校数が少ないのは鳥取や徳島です。少数ながら地域性が高く、学費に関しても都心と比較するとリーズナブルなところが多いようです。
もちろん学べる内容に関して地域で差があるわけではありません。一部最新設備ではないところもありますが、その分就職に特化していたり、在学中の実地研修に力を入れて授業では学べないことが多く身につく学校もあります。
学費を比較するこのサイトではありますが、学校選びは学費だけを見ればいいわけではありません。
物事を一つの情報から判断するのではなく、学費や学校数、地域性、生活費などの多くの観点から芯のある学校選びを進めましょう。

家賃について

地域差で気になるのはやっぱり、家賃の相場ですよね。
同じ日本でも、同じくらいの広さの部屋でかかる費用が倍くらい違う、なんてことが珍しくありません。
生活費の大半を占める家賃ですから、やはり自分の通うこととなる地域の相場は知っておくといいでしょう。
ちなみに日本全国で家賃が一番高いのは、やはり首都である東京です。次点に神奈川、千葉、埼玉と首都圏が続きます。
専門学校の多さで東京の次に輝いた大阪や愛知は8~9位と、少々順位が落ち着いています。
逆に家賃が控えめで済むのが岡山や愛媛です。どちらも学校数が全国比較で中堅どころであり、実は穴場スポットかもしれませんね。
家賃が高い首都圏ですが、当然メリットも多くあります。家賃と住みやすさと利便性は必ずしも比例しないものです。
学校と同じで住む場所も自分に合ったところを調べて選べると素敵ですね。

ちなみに日本全体の家賃を世界と比較してみると、実は第5位の高さです。
人口密度も影響しているのかもしれません。東京はそこまで大きくない都市ながら非常に人口が多く、人口密度は世界1位と言われています。
狭い中に多くの人が利便性を求めている以上、住宅にかかるお金が割高になるのも仕方ないのかもしれません。

そんな割高な東京ですが、専門学校が多い分、学生寮や家賃補助と言った学生にはありがたい制度が豊富に用意されています。
もちろん東京ばかりではなく、人が集まりやすい都市部を中心に、地方でも通うのが難しい方向けの制度を整備している学校は多いです。
行きたい学校が決まったら家賃をどうやりくりするかを練るべきですが、まずは1要素として捉えてたくさんの学校を比べてみることが大切ですね。

食費について

食費に関して厳密に比べることは難しいですが、今回は総務省の全国物価地域差指数を元に比較してみます。
それによると一番食費にお金を使うのはやはり東京都です。人口が多い分、この結果は想定通りですね。
しかし2位の座に位置するのはなんと京都府となります。内陸にあることも要因ですが、学校も少なめで、確かに高級志向なイメージもありますよね。
観光客も多いので、地元民への価格競争が抑えられているのかもしれません。そういう意味では東京は激戦区なので、お店の探しがいがありそうです。
ちなみに3位は島根県です。続いて福井県、神奈川県となります。人口が多いか少ないかでふり幅が大きいようですね。

食費は別項でもご紹介した通り、生活費の4分の1を占める重要なファクターです。
上手なやりくりを覚えるのも重要ですが、大本の値段を気にしてみるのもアリかもしれません。
もしあなたがオープンキャンパスや学校見学で学校に足を運ぶ機会があるならば、ぜひ先輩たちの普段の生活についても聞いてみましょう。
地元民しか知らない激安スーパーや、おいしい定食屋を教えてもらえるかも。もちろん学食を利用するのもいい作戦です。
自宅暮らしでも少なからず関わってくる食費。学校を決める際の一つの要素として見てはいかがでしょうか。

物価について

物価も食費と連なるところではありますが、やはり1位には東京都が座しています。
それに続くのが神奈川県で、次に食費が大きい京都が並びます。
その後も大阪や兵庫、首都圏である千葉に広島など、やはり人口に影響するところがあるようですね。
一方九州の都市福岡は比較的食料品以外の物価が安めで、比較的家賃も安いために都内よりも優雅な暮らしを見込めるかもしれません。

なお物価が安いところとしては沖縄が一番です。次に群馬県、そして宮崎県と、沖縄以外は都市周辺に出やすい地域となっていますね。
交通費や通学時間との兼ね合いもありますが、住む所を少しずらしてみるのも有効です。家賃も安く物価も安い、そんな住みやすい街が見つかるかもしれません。
その際は通学定期やその他の制度の差が学校毎に違ってきますので、事前にしっかり調べておくのを忘れないようにしましょう。

地域から見た学校選び

総合的に見れば、やはり東京都がかかるお金に関しては図抜けて多い印象です。しかしその分各施設へのアクセスも随一で、選べる学校や専攻の種類では他の地域を圧倒していると言っていいでしょう。
それぞれにメリットとデメリットはもちろんありますが、それらをどう生かすかが肝心です。
地域で学校を選ぶわけではありません。でも地域を考慮しないことには学校選びは出来ません。
色々な学校のパンフレットを請求する時は、ぜひそのことを頭に留めておいてくださいね。

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